【明慧日本2023年7月19日】(明慧記者)明慧ネットが報道した情報の統計によると、2023年1月から6月までの間に、120人の法輪功学習者(以下、学習者)が迫害により死亡したことが分かった。その中には、退職した大学の准教授、四川ラジオ放送局のパーソナリティ、警察官、建設銀行の支店長、エンジニア、財務局の職員、中学校教師、漢方病院の医師、看護士、料理人、国家二級将棋審判員など社会のエリートが含まれている。死亡した学習者は中国の23の省、自治区、直轄市に分布しており、うち2023年に55人、2022年に38人、2021年に2人、2020年に3人、2019年に2人、2018年に5人、2017年に4人、2016年に2人、他の年に9人が死亡したことが判明した。
中国共産党(以下、中共)は、真・善・忍を実践する心優しい学習者に対して、江沢民の「肉体を消滅させ、名誉を腐らせ、経済を断絶させる」、「死んでも責任を負わず、打ち殺したら自殺とみなし、身元を問わず、直接火葬せよ」というジェノサイドの迫害政策を一貫して実行している。2023年上半期、14人の学習者が留置場、派出所、洗脳班、刑務所で迫害され死亡し、106人の学習者が長期の迫害と嫌がらせの中で亡くなった。
2023年1~6月、迫害により死亡した120人の学習者の地域別統計表 |
本文の情報収集期間は、2023年1月1日~6月30日である。(数カ月前あるいは数年前に死亡したケースもあるが、今年前半期にこの情報を知り、明慧ネットで報道されたものである)
龐勲さん |
秦静さん |
王宇東さん |
金成山さん |
康淑琴さん |
劉新穎さん |
王玉芳さん |
向懐香さん |
宿桂花さん |
張桂雲さん |
易朝玲さん |
王奎さん |
楊霊富さん |
姚春蘭さん |
趙芯さん |
李培高さん |
斉敬浦さん |
李会祥さん |
王澤芳さん |
王澤興さん |
一、洗脳班、留置場、派出所、刑務所で迫害され死亡した学習者
実例1、李桂彬さんは河北省女子刑務所で迫害され死亡
河北省秦皇島市撫寧県の学習者・李桂彬さん(女性)は、2019年7月に秦皇島市昌黎県裁判所から懲役4年、罰金1万元の不当な判決を宣告された。2021年5月、李さんは石家荘市にある河北省女子刑務所に送られ、刑務所の迫害により、2023年4月16日に死亡した。享年80歳。
実例2、武漢市の胡永秀さん 不当に連行されて6日目迫害で死亡
武漢市江岸区の学習者・胡永秀さん(64)は2023年3月30日、第六病院前で法輪功迫害の事実を人々に伝えていたとき、公安警察に連行された。そのわずか6日後の4月5日、胡さんは迫害され死亡した。
胡さんは生前何度も迫害され、警官らに殴られ蹴られ、武漢市公安局の鉄の檻に38時間も閉じ込められ、同時に家宅捜索を受けた。胡さんはまたコミュニティの役員から監視、尾行、嫌がらせをされ、胡さんは放浪生活を余儀なくされた。その後、コミュニティの関係者は、胡さんの夫と息子を尾行したり、胡さんの実家へ行ったりして、嫌がらせや脅迫を行った。そのため胡さんの母親は精神的に深刻なダメージを受け、2012年12月28日に心臓発作を起こし亡くなった。
実例3、80代の安福子さんが刑務所で死亡、妹も拷問され死亡
吉林省延吉市在住で教師を退職した学習者・安福子さんは2021年8月下旬、再び警官らに不当に連行された。同年9月下旬、安さんは懲役3年の実刑判決を言い渡され、吉林省女子刑務所に拘禁された。今年5月22日、刑務所で死亡した。享年82歳。
情報によると、安さんの家族が誰一人として、遺体をまだ見ていなかったにもかかわらず、刑務所側は早々に安さんの遺体を火葬した。数カ月前、刑務所側は「肺水腫で、治療するのに家族の協力が必要だ」と家族に通知したが、安さんの息子と娘は韓国で勤務していたため、すぐに帰国できず、ビデオ通話や電話での通話を求めたが刑務所側に拒否された。
安さんは1941年8月生まれの朝鮮族で、延辺放送大学の元準教授である。
安さんの妹・安英姫さんも中共に何度も連行され、拘禁され、拷問を受けて2022年12月26日に死亡した。享年64歳。
実例4、長春市の姜勇さん 刑務所の迫害で死亡
吉林省長春市の姜勇さんは2021年6月、不当に連行され、拘禁され、懲役8年6カ月の実刑判決を言い渡された。そして、長春市の公主嶺刑務所で迫害され危篤状態に陥った姜さんは、2023年1月23日即ち旧正月の2日に亡くなった。31歳の若さであった。
2022年10月11日、吉林省結核病院は姜さんの重病を家族に通知したが、姜さんを解放せず、長春市公安病院に拘禁した。姜さんの家族は吉林省刑務所管理局と長春市公主嶺刑務所の所長に何度も連絡を取り、姜さんの医療仮釈放を求めたが、関連部門は姜さんのことを無視し、互いに責任を転嫁した。
実例5、武漢市の宗明さん 洗脳班の迫害で死亡
武漢市の宗明さん(59)は2022年4月18日午前、他の7人の学習者と一緒に、武漢市礄口区公安分局漢水橋街派出所の警官により不当に連行された。その後、学習者8人は同市礄口区竹叶海の「法制教育学習班」(洗脳班)に拘束された。
2022年12月26日、洗脳班側は宗さんの家族に連絡をとり、迫害によって極度に痩せ、白髪だらけで、話すことも困難になった宗さんを家に帰らせた。宗さんは帰宅した6日目に病院に搬送されたが、入院を拒否された。その結果、救急外来で死亡した。
実例6、上海の蒋林英さん クリスマスイブに迫害で死亡
上海市宝山区の蒋林英さん(70)は、法輪功を放棄しないとして2022年9月8日に上海静安区裁判所から懲役4年の実刑判決を宣告された。そして同年12月24日、蒋さんは宝山区留置場で迫害により死亡した。蒋さんが亡くなった日、留置場は家族の面会を拒否した。
蒋さんはかつて労働教養と2回の実刑判決(3年6カ月、5年)を言い渡され、計10年間拘禁されたことがある。刑務所では脳神経を破壊する毒薬を注射され、立ったままあるいは座る姿勢を強制され、トイレも禁止され、激しい殴打、飢餓などの様々な拷問を受けた。自宅にいる時でも、中共の関係者による嫌がらせは絶えなかった。
実例7、唐山市の頼志強さん 7年間拘禁され出所直前に死亡
唐山市の学習者・頼志強さんは、7年にわたって冀東刑務所に拘禁されていた。そして拘禁期間終了直前の2023年1月3日、頼さんの妻は刑務所から頼さんの死亡を知らされた。
死亡を知らされた家族は急いで刑務所に駆けつけた。そして1,000元を支払い、翌日にようやく遺体と対面することができた。1メートルもない棺に丸くなり横たわった頼さんの顔は、完全に変形していた。4、5人の警官は頼さんの妻を掴んで遺体に近づかないようにし、触れることも衣服を着替えることも禁止した。家族は遺体を家に連れて帰ると申し出たが、拒否された。警官らは頼さんの娘を騙してサインさせ、早々に遺体を火葬した。
頼さんは2016年3月31日、懲役7年の実刑判決を宣告された。それ知った頼さんの母親は、ショックを受けて他界した。
実例8、昆明市86歳の李培高さん 解放直前に突然死
李培高さん |
雲南省昆明市の学習者・李培高さんは2023年1月、4年間の冤罪を終えて解放される予定だったが、同省第一刑務所で2023年1月4日に突然亡くなった。享年86歳。解放された元収容者によると、李さんの健康状態は常に良好であり、彼が突然亡くなったことに驚き、疑問を感じたという。
李さんは、元雲南省建設工程グループ設置有限会社(現在の名称は云南建設投資設置有限会社)のエンジニアであり、1994年に退職した。
李さんは生前、何度も連行され、家宅捜索や洗脳迫害を受け、二度にわたって不当な判決を言い渡され、雲南省の第一刑務所に拘禁されていた。
実例9、縢淑麗さん 黒竜江省女子刑務所の迫害により死亡
不当に懲役7年の実刑判決を宣告され、黒竜江省女子刑務所に拘禁された黒竜江省鶏西市の学習者・縢淑麗さん(53)は、2023年1月10日迫害により死亡した。
2021年6月2日、縢さんは鶏東県裁判所に懲役7年の実刑判決を言い渡され、8万元の罰金を科された。
黒竜江省女子刑務所の8監区に拘禁された縢さんは、法輪功を中傷する資料を強制的に読まされ、睡眠を奪われ、小さな椅子に座らされ、法輪功を放棄することを強要された。
2023年1月10日、縢さんは迫害により亡くなった。刑務所側は死因は末期肝臓癌と直腸癌だと言った。縢さんが拷問を受け危篤状態に陥ったとき、縢さんの夫は妻の医療仮釈放を求めたが、刑務所に拒否された。
実例10、河北省の王建さん 冀東刑務所の迫害により死亡
河北省唐山市の学習者・王建さん(72)は不当に連行された後、懲役7年の判決を下され冀東刑務所に収容された。2023年4月3日、王さんの家族は突然刑務所から電話を受け、王さんが死亡したと告げられた。王さんの家族は「王建は1カ月前に健康診断を受け、その時は健康だった」と話し、冀東刑務所を訴えると表明した。
王さんは、遵化市興旺寨郷の興旺寨村の農民で、1997年から法輪功を学び始め、短期間ですべての病気が消えた。それ以来、新たな人生を手に入れた王さんは、法輪功の真、善、忍の基準に従って自分を律し、周りの人に正直で良い人だと認められた。
しかし、1999年7.20、中共当局が法輪功を迫害して以来、王さんのような中国の学習者たちは、嫌がらせ、家宅捜索、連行、判決、労働教養所などの迫害を加えられた。
(続く)