【明慧日本2023年7月22日】成都市の法輪功学習者・曲興さん(34歳男性)は2021年6月8日に成都市高新区肖家河派出所の警官らに不当に連行され、今年2月15日に高新区裁判所により懲役8年の不当判決を言い渡され、罰金3万元(約60万円)を科された。
曲さんは遼寧省瀋陽市の出身で、ネパールに行って仏法を探していたが、帰る途中、成都でアパートを借りて住み着いた。2018年、曲さんは法輪大法の修煉を始め、真・善・忍という法理を堅く信じており、法輪功を広めて人々を喚起する活動に活躍した。
曲さんは食料を配達していた際、法輪功のポスターを貼ったとして誰かに通報され、2021年6月8日に母とともに肖家河派出所の警官らに連行された。警官らは室内に押し入り、法輪功の書籍、資料および個人財産を押収し、曲さんを留置場に入れて、母を住宅監視にした。
2022年2月13日、成都市高新区公安局は曲さんの母・徐艶萍さんに対して900元(訳1万8千円)の不当な罰金を科した。曲さんの母が曲さんのために弁護士を依頼したが、一方、曲さんは親友弁護人として母に依頼した。法律では、裁判所側は親友の弁護を拒否してはならないと定められている。しかし、2022年6月20日、曲さんの母は、裁判所に親友弁護の申込書を提出した時、高新区裁判所刑事部裁判長・謝剛(しゃ・こう)に拒否され、しかも悪い態度で酷く罵られた。
2023年2月15日午後、曲さんは開廷された。親友弁護人として母は入廷できず、他の親友、家族の傍聴も入廷禁止され、弁護士1人だけの入廷が許された。曲さんは法廷で当日、懲役8年、罰金3万元を宣告された。迫害に直面しているにもかかわらず、善良な曲さんは「検査官と裁判長を救えなくて残念」だと言った。
曲さんはこの判決を不服として控訴したが、3月30日、再び裁定が下されたが、成都市中級裁判所により元の裁判が維持された。今月(訳注:2023年7月)の初めごろ、曲さんは四川楽山の嘉州刑務所に収監されたことが分かった。
その前、曲さんは四川ラジオ局の司会者「陽光」さん(仮名。実名は厖勳)と共に法輪功迫害の実態を伝えていた。厖さんは2020年7月に不当に連行され、その後、5年の不当判決を言い渡された。2022年12月2日、厖さんは、楽山嘉州刑務所で30歳の若さで迫害されて死亡した。
2020年7月のある日、「陽光」さんはSNSで曲さんに「自宅の外で自分を監視している人がいる。水道、電気なども停止された。水道、電気の復旧を求めに行く」というメッセージを発信した。その後、「陽光」さんは行方不明になった。当時、曲さん親子は「陽光」さんの実名や勤務先、住所などを知らず、陽光さんの家族に通知できなかった。「陽光」さんの遺体を目撃した時、曲さんの母・徐さんは「陽光さんだ」と分かった。