【明慧日本2023年7月23日】(米国=明慧記者・李静菲)全米から首都に集まった一部の法輪功学習者(以下、学習者)は7月20日、国会議事堂近くのナショナルモールで集会を開催し、中国共産党(以下、中共)による24年にわたる法輪功への残忍な迫害の終結を呼びかけた。
7月20日、国会議事堂近くのナショナルモールで開催された、反迫害24年記念集会 |
米国務省報道官マシュー・ミラー氏は7月20日にツイートした。ミラー氏は「今日、中国が法輪功と国内外の何百万もの学習者、提唱者、人権活動家に対する弾圧キャンペーンを開始してから24年が経過したことを認識している。我々はこの団体と連帯する」と述べた。
米国国務省報道官マシュー・ミラー氏のツイートのスクリーンショット |
ミラー氏は同日の国務省の定例記者会見で、学習者への迫害に関与した複数の中共当局者に米国が科した制裁に触れ、「これは我々が今も懸念している問題だ」と補足して述べた。
米国の首都で開催された反迫害集会で、米国上院と下院の一部の議員はビデオを録画し、褒賞の授与、または学習者に声援する書簡を送り、中共の迫害を非難し、法輪功迫害の停止を求めた。
学習者が開催する「7.20」反迫害会24周年集会に対して、米国上院議員と下院議員がビデオメッセージや書簡を送り、中共の迫害を非難し、法輪功迫害の停止を求めた。写真は上段左から右・下段の順:マルコ・ルビオ連邦上院議員、ジョン・ブーズマン連邦上院議員、テッド・クルーズ連邦上院議員、トッド・ヤング連邦上院議員、ナンシー・ペロシ連邦下院議長、サム・グレイブス連邦下院議員、スティーブン・F・リンチ連邦下院議員、ジェラルド・コノリー下院議員、ビル・パスクレル下院議員、ドナルド・ノークロス下院議員、フレンチ・ヒル連邦下院議員、キム・ヨンキム連邦下院議員、トーマス・P・ティファニー連邦下院議員、ナンシー・メイス連邦下院議員、ロリ・チャベス・デレマー連邦下院議員、エレノア・ホームズ・ノートン連邦下院議員(大紀元合成写真) |
CECCは声明を発表「拘束された法学習者は全員釈放されなければならない」
2023年7月20日午前、中国に関する米国議会執行委員会(CECC)は公式ツイッターで声明を発表した(ツイートのスクリーンショット) |
中国に関する米国議会執行委員会(略称:CECC)も2023年7月20日午前、公式ツイッターで声明を発表し、中共による「最も恐ろしい人権侵害」を非難し、中共当局に対し、拘束されている学習者全員を無条件で釈放するよう求めた。
「過去24年間、学習者は想像し得る限り最も恐ろしい人権侵害を受けており、その残虐行為は現在も続いている。法輪功の良心の囚人は釈放され、中華人民共和国(中共)当局者は国連人権理事会を通じて、犯罪の責任を問われなければならない」と、委員会の委員長であるニュージャージー州選出のクリス・スミス連下院議員と共同委員長のオレゴン州ジェフ・マークリー連邦上院議員は共同声明で述べた。
声明はまた、「われわれは中華人民共和国(中共)政府に対し、許娜氏、鄧翠平氏、周徳勇氏と、CECCの『政治犯データベース』で検索可能な案件も含め、拘束されている学習者全員を無条件で釈放するよう求める」とも述べている。
CECC は、H.R.4444 を通じて2000年に米国議会によって設立された独立委員会であり、その法的役割は「中国における法の支配と人権の発展を監視」し、年次報告書を米国大統領と議会に提出することとなっている。
クリス・スミス連邦下院議員は、下院法案H.R.1154(生体臓器収奪停止法)の提案者の一人でもある。この法案は、生体臓器収奪に参加した者に最長20年の懲役、最高100万ドルの罰金、財産購入やビザ取得の禁止、その他の懲罰措置を課す制裁を課すものである。今年3月27日、下院はこの法案を圧倒的多数で可決した。
クリス・スミス連邦下院議員の上級顧問ピエロ・トッツィ氏が学習者の反迫害24周年集会に出席し、CECCの共同声明を読み上げた。
集会でCECCの共同声明を読み上げるピエロ・トッツィ氏 |
集会でスピーチすする米国国際信教の自由委員会(USCIRF)のエイブラハム・クーパー委員長 |
米国国際信教の自由委員会(USCIRF)のエイブラハム・クーパー委員長は集会で、中共による組織的かつ継続的かつ極めて悪質な法輪功弾圧を非難した。
同氏は、「我々は2023年の年次報告書で、中共が学習者に対する嫌がらせ、拘束、監禁、拷問を続けていること、学習者は拘留中に迫害されて死亡したこと、USCIRFは学習者からの生体臓器摘出の報告が今でも継続していることに懸念している」と述べた。
クーパー氏はスピーチの中で、中国政府が宗教弾圧活動を海外まで拡大しており、米国もこれに対して行動を取っていると強調し、「最近米国司法省とFBIが明らかにしたように、中共の国境を越えた弾圧活動は米国の学習者を標的にしている。米国当局が中国政府による法輪功やその他の反体制派弾圧を代表する人々を告訴し、裁判にかけるための行動を起こしていることを嬉しく思う」と語った。
同氏は、米国信教の自由委員会は引き続き米国政府に対し、中国と米国における信教の自由を踏みにじった中国政府とその代理人の責任を問うため、より強力な行動を取るよう求めていくと述べた。「米国政府は、志を同じくする国際パートナーと協力して多国間アプローチを取り続け、中共の人権侵害を暴露し、中国当局者や信教の自由を深刻に侵害する団体に対する的を絞った制裁を含め、これらの侵害と闘うためのあらゆる手段を用いなければならない」
クーパー氏は、学習者の信仰を貫く勇気を称賛し、「米国信教の自由委員会を代表して、中国における信教の自由を擁護する勇気と努力に改めて感謝します。我々は引き続き民間社会のパートナーと協力し、中国の法輪功グループとすべての正統信者が解放される日を楽しみにしています」と述べた。
ハドソン研究所信教の自由センター所長「学習者の勇気と粘り強さに敬服する」
集会でスピーチするアメリカのシンクタンク、ハドソン研究所信教の自由センター所長ニーナ・シア氏 |
米国のシンクタンク、ハドソン研究所の信教の自由センター所長ニーナ・シアさんは、「法輪功はとても勇敢だ。中共が行っていると私が信じている大量虐殺に勇敢に立ち向かっている。この大量虐殺の象徴は、もちろん生きた臓器収奪だ」と語った。
シア氏は集会で、「当時中共指導者であった江沢民が法輪功を消滅しようとし、この目標を実行するために恐ろしい610弁公室を設立した際には、大量虐殺の意図があったことを示す証拠を多くの研究者によって記録されています」と述べた。
「私は法輪功を尊敬します。皆さんの粘り強さに敬服します。あなたたちが今日立ち上がったのは勇気と粘り強さの表れです。この恐ろしい宗教的迫害をどのように克服しているかを私たちに知らせ、自由世界の私たち全員に鼓舞を与えて下さり、本当にありがとうございます」と述べた。
(続く)