8年の冤罪を経た彭学萍さん 度重なる嫌がらせを受け死亡
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 【明慧日本2023年8月2日】(雲南省=明慧記者)雲南省昆明市の法輪功学習者(以下、学習者)彭学萍さんは2012年12月、中国の伝統文化を広める神韻公演のDVDを配布したとして、不当に懲役8年の実刑判決を宣告され、雲南省の第二女子刑務所でさまざまな拷問を受けた。彭さんは解放された後、現地の派出所や街道弁事処、コミュニティから長期間にわたり嫌がらせや脅迫を受けたため、深刻な病状が現れ、回復が困難な状態に陥った。2023年7月11日、彭さんは亡くなった。享年46歳。

彭学萍

彭学萍さん

 彭さんは2003年に法輪功を学び始めた。以下は、彭さんが受けた迫害の経歴である。

 一、不当に連行、拘禁される

 2012年12月20日、彭さんと学習者の劉暁萍さん、劉翠仙さん(彭さんの義理の母)、冉(ゼン)暁漫さんは車を運転して、雲南省楚雄イ族自治州禄豊県の村々に、神韻公演のDVDを含む法輪功に関する資料を配布した。配布中に村の者に通報されたため、彭さんらは妥安郷派出所の警官に連行された。

 警官は彭さんと冉さんの髪を掴み、両手を背中に回し押さえたまま、派出所まで連行した。4人の学習者はそれぞれの部屋に連れて行かれ、夜中まで尋問を受け、食事やトイレにも行かせず、指紋を押させた。その後、彭さんは手錠をかけられ、パトカーに押し込まれた。

 翌日の夜、4人は禄豊県留置場に拘禁された。拘禁されている間、警官は彭さんと義理の母の自宅に行き家宅捜索を行い、家財を押収した。

 二、不当な裁判と判決

 2013年4月下旬のある日、禄豊県裁判所は彭さんと他の3人の学習者に対して裁判を行ったが、彭さんの弁護士は法的手続きに違反があると言われ、法廷から引きずり出された。

 同年5月31日、禄豊県裁判所は4人に対する2回目の裁判を行った。彭さんは懲役8年の実刑判決を言い渡され、自家用車が押収された。劉暁萍さんは懲役10年、彭さんの義母・劉翠仙さんは懲役8年、冉暁漫さんは懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡された。

 彭さんは判決を不服として、6月に楚雄イ族自治州高等裁判所に上訴したが、10月10日、雲南省楚雄イ族自治州高等裁判所は控訴を却下し、原判決を維持した。2013年11月1日、4人の学習者は雲南省の第二女子刑務所に拘禁された。

 三、雲南省第二女子刑務所で受けた迫害

 雲南省第二女子刑務所は専ら法輪功を迫害する刑務所であり、長期にわたって、学習者に対する様々な迫害方法と一連の邪悪なメカニズムを蓄積してきた。

 刑務所では、学習者全員が必ず10時間以上小さな椅子に座らされる。小さな椅子の表面は凸凹している。学習者はベッドの端に寄りかかることも、頭を下げることも、目を閉じることもできず、トイレを使用する際も取り決めに従わなければならない。1日にコップ1杯の飲み水しか許されず、洗面と歯磨きには洗面器半分の水しか使えず、風呂には週に1回洗面器1杯の水しかくれない。また、買い物も制限され、申請書にどんな罪を犯したかを書かなければ一切買うことができない。警官はまた、家族に電話をかけることや、面会、通信などの権利を剥奪した。

 また、危険な強制労働に集中しなければ、針を爪に打つこともある。特に、作業量の多いノルマと長時間の労働という二重のプレッシャーのもとでは、この種の事故は起きやすい。

 四、出所した後も監視、捜査、嫌がらせ

 2019年8月、彭さんは刑務所から帰宅した。しかし、いわゆる敏感日や祝日になると、現地の棕樹営派出所、棕樹営街道弁事処、魚翅路コミュニティ、虹山派出所、豊寧街道弁事処、黄土坡コミュニティなどの関係者らは、頻繁に電話や自宅まで嫌がらせや脅迫を行った。時には彭さんの夫に対しても嫌がらせを働いた。

 彭さんは不当に8年の懲役を言い渡され、釈放後も長期にわたり嫌がらせや脅迫を受けたため、最終的に深刻な病状が現れ、今年7月11日に死亡した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/26/463422.html)
 
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