山東省・姜桂秀さんの冤罪に対して 各法曹機関は責任を互いに押し付ける 
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 明慧日本2023年8月2日】山東省招遠市の法輪功学習者・姜桂秀さん(65歳女性)は2022年5月、自宅に押し入ってきた国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに連行され、家宅捜索を受けた。同年12月、姜さんは不当に懲役3年の実刑判決を言い渡され、罰金1万元(約20万円)を科された。姜さんは控訴したが、煙台中級裁判所は元の裁定維持のままで裁かれた。姜さんの家族は法律にしたがって、複数の国家機関に控訴したが、それらの機関は互いに責任を押し付けて、結局、案件を重視し、受理する機関は一つもなかった。さらに、家族は現地の国保警官らに何度も嫌がらせを受けた。

 まず、今年6月中旬、姜さんの夫は控訴状を最高検察庁、山東省および地方の複数の法曹機関に提出した。6月末、姜さんの夫は最高検察庁から次のようなショートメールを受信した。「あなたからの書類は届いたが、確認したところ、あなたが陳情したことは法律や規定に従って、我が庁の管轄範囲のものではないことが分かり、我々はあなたの書類を山東省検察庁に転送した」

 7月上旬、家族はまた同じ内容のショートメールを山東省検察庁から受信し、書類は煙台市検察庁に転送したという。ほぼ同時に、山東省司法庁からの速達も届いた。内容は、あなたの控訴したことは山東省司法システムの範囲に属していないので、この類の案件を受理する権限のある部署に控訴してください、とあった。

 7月中旬、姜さんの夫は招遠裁判所のある男性から電話を受けた。その男性の話は大体次のような内容だった。煙台中級裁判所はすでに元の裁判の維持を下されたので、あなたの引き続きの控訴は意味がない、と伝えられた。姜さんの夫は「徹底的に解決できるまで控訴はやめません」という堅い決意を伝えた。男性は「それでは、書類に署名して指印を押してから同時に3式の書類を郵送してください」と言った。姜さんの夫は男性のアドバイスに従って署名し、指印を押してから書類を煙台中級裁判所、山東省高級裁判所に書留で郵送した。今現在、何の回答もない状態である。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/30/463572.html)
 
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