山東省の聊城中級裁判所 冠県裁判所に再審の判決
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 【明慧日本2023年8月4日】山東省冠県裁判所は2022年12月21日、法輪功学習者(以下、学習者)張玉香さん、許恒奎さん、孔徳全さん、周春宝さん、高淑貞さん、韓振林さん、張丙亮さん、王瑞祥さんの8人に懲役3年~7年6カ月の実刑判決を宣告した。うち6人はこの裁判を不服として今年2月、それぞれ控訴状を提出した。聊城中級裁判所は4月17日に次のように裁決した。「事実が不明で、一審の判決を撤回し、冠県裁判所は再審せよ」との判決を下した。

 しかし現在、冠県裁判所は再審をしておらず、張玉香さん、許恒奎さん、孔徳全さん、高淑貞さん、張丙亮さんは未だに留置場に拘禁されており、韓さんは家を出て放浪を余儀なくされた。

 上述の8人の学習者は2022年5月~8月の間、現地の警官らに不当に連行され、身柄を拘束され、うち数人が医療のための仮釈放や裁判待ちの手続きで一時解放された。6人は農民で、周さんは冠県国税局の副局長である。周さんは何度も尋問され、連続3日3泊にわたって寝るのを禁止され、心身ともに残酷に迫害された。

 冠県裁判所は2022年12月21日、8人に対してオンラインビデオで開廷した。今年1月4日に8人にそれぞれ懲役3年~7年6カ月の不当判決を宣告した。

 判決文書には、法輪功学習者の自宅から新年お祝いの春聯や「福」の字、ペンダント、『心からの九文字の物語り』などをいくらか見つけたと記されており、これらのものは社会秩序を攪乱する証拠だと裁判官が主張した。しかし、春聯や「福」の字を貼ることは中国では伝統的な習慣であり、なぜ社会を攪乱したのかは判決文書では説明していない。『心からの九文字の物語り』は人々に幸運、幸せを伝えるもので、なぜ悪いのか判決文書では説明していない。

 張玉香さんによる無罪の主張も判決文書に記されてある。「法輪功を学ぶことは無罪。法輪功は良い人になるように教えており、健康な体があれば国家の医療費を節約できる」。裁判官は学習者の弁護に対して何も言えなかった。許さんも「法輪功を学んでから体質が改善できて、しかも善に向かい、徳を積むなどを重視しているため、犯罪に繋がらない」と主張した。

 張玉香さん、孔徳奎さん、許さん、韓さん、張丙亮さんなどの学習者は今年2月末に聊城中級裁判所に控訴したが、中級裁判所は、「一審の判決は事実不明のもとで下したもので、証拠不足しており、犯罪行為にならない」とし、一審の判決を撤回し、改めて審理せよと冠県裁判所に命じた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/29/463545.html)
 
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