【明慧日本2023年8月9日】カナダ自由党のマニトバ州北ウィニペグ政務次官のケビン・ラムルー下院議員は、2023年7月28日のメディアとのインタビューで、法輪功学習者(以下、学習者)が反迫害24周年を記念して、過去24年間にわたる迫害と平和的に闘う学習者の粘り強い努力に敬意を表し、カナダ政府はチャンスをすべて活用すべきであり、迫害の停止を呼びかけるべきだと述べた。
ケビン・ラムルー、カナダ政府首脳政務次官、マニトバ州北ウィニペグ選挙区自由党議員 |
7月8日、ウィニペグで開かれた法輪功の反迫害24周年を記念する集会で、人権弁護士として知られているデービッド・マタス氏は「真相はいずれ明らかになる」と語った。同氏は、中国共産党(以下、中共)は残虐行為を隠蔽し続けているが、その悪行には「反論の余地のない」証拠があると述べた。
法輪功学習者の反迫害の取り組みと信念は称賛に値する
ケビン・ラムルー議員は、ウィニペグだけでなく、ウクライナでも学習者を見てきたと述べ、「学習者の正義を確保しようとする精神に深い尊敬の念を抱いている」と語った。
同氏は、学習者の真・善・認の価値観はカナダの価値観の現れでもあるとし、「学習者の陳情は常に平和的で、(中共の)人権侵害を国民に警告し、最終的に国民が認識してきていることが分かった。それはカナダの価値観を反映しているため、これらの陳情はすべてカナダ人の共感を得たと信じている」と語った。
法輪功への迫害を、最も深刻な人権問題として提起
明慧ネットの統計(不完全統計)によると、2023年上半期、中共は「安定の維持」、「ゼロ行動」、「黒いものを一掃し、悪を排除する」という口実で法輪功を迫害し続け、江沢民の「名誉を汚し、経済的に貧困におとしいれ、肉体を消滅させる」という抹殺政策を実行し続けている。明慧ネットによると、今年上半期、中共によって少なくとも702人の学習者が不法な判決を受けたと報告した。
迫害はカナダにも及んでいる。 カナダ市民で学習者の孫熙さんは、2017年から中共に不法に拘束され、2020年に懲役8年の判決を受けたが、2年以上消息が分からなくなっている。孫熙さんは拘束中に自白を強要する拷問を長期間受けた疑いがある。現在、少なくとも10人以上のカナダ人の親族が法輪功を修煉しているという理由で、中国で不法に拘束されている。
この点で最も重要なこととして、ラムルー議員は、迫害されている学習者の名前を公に上げ続けることだと考え、「重要なのは、外交的に圧力をかけることです。中国以外の国から圧力をかけるのです」と語る。
また同氏は、世界中の学習者の真相活動が非常に重要であると考えている。例えば、首都の国会議事堂では反迫害活動に参加した数百人の人々や、ウィニペグで迫害問題を提起した学習者などである。
ラムルー議員は、10年ほど前にウクライナのキエフで学習者と話したという。同氏は「10年ほど前、キエフで何人かの学習者に会った。彼らは迫害の真相を人々に知らせようとしていた」、「ほとんどの人にとって、何が起きているかを知ることができれば、きっと理解できると思う。人々は、この野蛮な行為に対処するために政府があらゆる手段を講じることを期待するだろう」と言った。
生体臓器摘出に関心を持ち、中国の犯罪を非難
ラムルー議員は長年にわたり、生体臓器摘出の迫害を懸念し、関連法の制定を推進してきた。同氏は、学習者が提起した中共による生体臓器摘出の問題は非常に重要であり、「カナダ社会の価値観から見ても、議会での一般的な感情から見ても、これ(生体臓器摘出)を行うのは間違っている。このことは、ほぼすべてのカナダ人が同意していると考える」
「生きているうちに臓器が摘出され、そのまま放置されて死んでいく人を見るのは恐ろしいことだ。 人権を重んじる人間として、まったく受け入れられない」
「カナダや、志を同じくする国々は、(他の)政府からの圧力であっても、(生きた臓器狩りに関与する)中国のような国内からの圧力であっても、最終的に生きた臓器狩りを終わらせるための戦いに勝たなければならないのです」と語った。
2022年、カナダ議会はついに法案S-223を可決した。この法律は、カナダ人が出国し、無許可で摘出された臓器を受け取ることを犯罪とするものである。法的手段に加え、最も重要なことは、中共による生きた臓器狩りの悪事をニュースメディアに暴露し、世界的な人権問題として最高レベルに位置づけることだと同氏は言った。
人権弁護士:法輪功学習者はまだここにおり、忘れないだろう
カナダの著名人権弁護士デービッド・マタス氏は、7月8日にウィニペグで開かれた法輪功反迫害24周年を記念する集会で、「江沢民は2022年11月に亡くなった。しかし、人々は法輪功を迫害した江沢民と他の加害者を忘れることはないだろう」
「共産中国による中国支配が崩壊した後、江沢民とその仲間は学習者への迫害を記憶するだろう。共産中国のすべてが忘れ去られる中、学習者を生きたまま臓器収奪し殺害するという犯罪が浮き彫りになるでしょう。なぜなら、学習者は今ここにいて、忘れられることはないからです」と語った。
中共の残虐行為が続いているにもかかわらず、学習者の依然とした「人間の精神的信念の強さ」に、マタス氏は全幅の信頼を置いていると述べ、「法輪功の修煉は中国の伝統的な修煉と精神的伝統を統合している。しかし、それは世界的な魅力も持っている。残忍な迫害に直面した法輪功の粘り強さは、中共の邪悪で非人間的な本性を浮き彫りにし、逆境に直面した人間の精神的な強さも浮き彫りにしている」と語った。
生体臓器摘出の犯罪と闘い、真相はついに明らかになる
マタス氏と故デービッド・キルガー元アジア太平洋局長は、中共による法輪功迫害と、中国で急成長している臓器移植産業との関連性を、はじめて指摘した調査官だった。 2006年、彼らは中共が「不本意な学習者から大規模に臓器を摘出している」と結論づける報告書を発表した。この報告書は後に『Bloody Harvest』(血塗られた収穫)という本として出版された。
マタス氏は「法輪功が悪者扱いされたことで、臓器を得るために学習者が大量に殺されることになった」と述べ、「この(臓器)濫用は間違いなく2000年代初頭から存在し、今日まで続いている」と語った。
また同氏は、「学習者が生きたまま臓器摘出の標的にされる理由の一つは、『極端な誹謗中傷』に基づいており、法輪功を悪者扱いして、人々に法輪功を憎ませることにあると述べ、『刑務官、保健官、医療専門家たちは、学習者に対して何をしてもいいと考えている」と述べた。
マタス氏によると、現在約20カ国で、自国民が海外での移植虐待に参加することを禁止する法律を制定しているという。欧州評議会の臓器売買禁止条約は、加盟国にそのような加担を禁止するよう求めている。国際心肺移植学会もまた、移植や中国人ドナー組織の利用に関するデータは受け入れないとしている。