老教授、人々はこの日を楽しみにしています
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年8月16日】もう80歳近い老教授は、よく散歩に出かけます。その日、教授に再びお会いしました。私に会うととても嬉しそうに、丁寧に挨拶の言葉をかけた後、すぐに「みんなこの日を楽しみにしています。その日はいつ来ると思いますか」と私に聞いてきました。

 「何の日のことを言っているのですか」と言うと、「共産党の崩壊だよ、共産党はあまりにもひどすぎる、彼らが国に何をしてきたかを見ました。人々は苦しんでいます。私は衣食住の心配をする必要はないし、お金にも困らないが、なぜか嬉しくないのは、共産党が崩壊していないからです」と言いました。

 私は笑って「あなたは本当に国と人々のことを心配している、これこそが中国社会の真のエリートです。今、あなたのような考え方の人が1人でも多くいれば、中共は1日も早く終わると思います。いつ終わるかは言えませんが、もうそれほど長くはかからないでしょう」と言いました。

 教授は毎日ネットの封鎖を突破し、外のニュースを見ていました。彼は「最近、ネット封鎖の突破が非常に困難だ、封鎖が強すぎる、共産党は国民が真実を知ることを恐れている、新しい突破ソフトはあるのか? 今は外の世界を知ることが私の心の支えになっている」と話し、「あなたの友人たち(彼は同修のことを私の友人と呼んでいます)によく会いますが、いつも私に何かを見せたがります。私はそのたびに彼らに感謝し、それはあるよと言い、励ましの言葉をかけ、そして安全に気を配るように伝えています。この人たち(大法弟子のこと)は平凡に見えても、実はすごい人達ですよ」と話してくれました。

 私は両手を合わせて心から「ありがとう」と言いました。教授の携帯電話突破ソフトウェアを見て、これが最新のものだと教えました。

 この教授についてはたくさんの逸話があります。退職前は某大学の中堅リーダーだったのですが、文化大革命で弾圧されました。私の夫(同修)は彼の部署で働いていました。教授は夫が優しくて親切で、仕事に対して責任感があり、名声や富を競うこともないと言い、夫と個人的な関係がとても良いのです。夫はかつて教授に『轉法輪』を読んでもらいましたが、神をあまり信じておらず、治癒と健康維持のみを認識しており、文化大革命を経験した後、中共の本質を深く理解していました。

 「4月25日」のことを例にしてみましょう。1999年「4.25」の後、現場の出来ごとを教授に伝えました。「大法弟子はとても平和で、あんなに人が多くても、指示する人もいないのに、非常に秩序を守っていました。多くの人が解散した後は紙一枚もなく、警察が投げた吸い殻さえ、拾っていました」。すると教授は「共産党はきっとあなたたちを見過ごさないでしょう、共産党は悪人を恐れるのではなく、あなたたちのような一心で、素質が高い善人を恐れているのです。共産党はチンピラ集団は怖くないので、気をつけてくださいね。あなたたちはまだ若いですよ」と言いました。そうですね、私たちは当時まだ30代でした。

 もうすぐ「7.20」(法輪功が迫害されはじめた日)になり、全国に血の嵐が吹き荒れるでしょう、夫の職場も同様です。職場の上司たちは法輪功のことで、今日会議を開き、明日も会議を開くなどしていました。特に学習者がいる部門では立場を表明しないといけないのです。ある夜、教授が私の家に来て、夫と日中の会議について話しました。彼は「立場を表明するとき、自分が巻き込まれることを恐れて何でも言う人たちがいました。私の番が来たとき、ただ一言言いました。『私は法輪功がどのようなものか知りませんが、私たちの学校で法輪功を修煉している人はみんな良い人であることは知っています』。皆は何も言わず、しばらくして解散になりました」と言いました。あの環境でこのような言葉を言える教授を私たち夫婦はとても尊敬しています。

 迫害が激化するにつれ、一部の教師は強制労働収容所に送られました。修煉をやめない人について、一部の部署リーダーは大法弟子に圧力をかけ、もしやめなければ、部署の評価やボーナスに影響され、人事部に引き継がれるなどなど。また、違法な強制労働教育を受けた教師が戻ってきたとき、元の部署はもう彼らを受け入れなくなりました。ある日、夫が仕事から帰ってきてとても嬉しそうに私に「今日、あの人(教授)が私に声をかけてきて、『あなたの仲間(同修)には心配するなと伝えてください、他の部署が彼らを必要としないなら、きみの仲間である限り、私が全部引き受ける』と言ってきました。私は涙が出るほど感動しました」と言いました。

 またもう一つ他にも忘れられないことがあります。地元のある同修は公職を解任され、後に違法判決を受けました。同じく同修である彼の妻は、何年も前からリストラ(失業)されていて経済力がなく、家にはまだ小学生の子供がいます。ちょうどその頃、夫の部署では臨時職員が必要だったので、夫が教授に声をかけ、同修のことを告げ、彼女の家の事情を説明して、会社に来て働いてもらえないかと頼んだところ、教授は、同修を来させて会おうと言ったのです。同修と会った後、教授はすぐに受け入れ、同修に臨時労働者の中で最も高い給与を提示しました。この同修は控訴するために北京に行き、逮捕されて自宅を追われるまで、ここでの仕事を辞めなければならなかったのです。 教授はやはり心配して、彼女の近況を尋ねたことがありました。

 『九評』が出た後、教授に『九評』を渡したら、とても喜んでくれました。その後、夫がネット突破ソフトウェアを渡すと、教授は、それを多くの人に渡したと言いました。今、教授は毎日ネット封鎖を突破して外の世界を見ており、それがすでに教授の人生の一部になっています。

 教授は法輪功を修煉していませんが、大法弟子が迫害されているとき、善と悪の区別ができ、大法弟子を代弁し、大法弟子を助け、人々に真実を伝えていました。教授のような人は全国の各階層にたくさんいます。人々が待ち望んでいる日、つまり中共が崩壊する日が近づいています。それは神の意志であり、人々の意志です。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/8/4/-463571.html)
 
関連文章