北京市の胡行銑さん 不当判決を受け上訴
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 【明慧日本2023年8月18日】北京市在住の法輪功学習者・胡行銑さん(81歳女性)は3月30日、法輪功を学んでいることを理由に、当局に懲役3年の不当判決と3,000元の罰金を言い渡された。胡さんは北京市第二中級裁判所に上訴した。6月2日、裁判長らは、原判決を維持する判決書を胡さんの自宅に届けた。

 法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 胡さんは書類への署名を拒否し、また上訴すると言った。裁判官らは、上訴するのであれば、豊台区裁判所を通じて再考の申し立てを提出するよう胡さんに告げた。

 経緯

 2020年4月23日午前、豊台区方荘派出所の警官ら6人が突然、胡さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、胡さんと胡さんの息子を連行した。情報筋によると、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じている人に通報され、通報を受けた警官らが胡さんの自宅へ行き、部屋の賃貸登録のためという口実で胡さんの息子を騙してドアを開けさせた。胡さんは身分証の提示を求められたが、拒否した。警官らは胡さんと息子を押さえてから家宅捜索を始め、法輪功の書籍1箱、ノートパソコン3台、プリンター1台、スマホ5台を押収した。

 その後、警官らは胡さん親子を方庄派出所に連行し、午後3時に胡さんを病院に移送して身体検査をさせた後、豊台区留置場に移送した。しかし、留置場側に受け入れを拒否されたため、再び派出所に連れ戻した。夜9時、胡さんの息子は帰宅できたが、胡さんは拘束された。翌日、警官らは胡さんを病院に移送してPCR検査を行わせ、夜9時には「裁判待ち」で胡さんの息子に家に連れて帰らせた。 

 1年後の2021年3月22日、豊台区検察庁は胡さんに召喚状を出したが、胡さんは応じなかった。4月8日、方庄派出所が召喚状に応じて胡さん親子を検察庁に連行し、サインを強要した。胡さんはサインを拒否したため、女性検察官は激怒し、大声で叫び、「4月9日と12日にまた2回目の召喚があり、応じなければ逮捕する」と脅したが、胡さんは応じなかった。

 2021年5月12日、豊台区裁判所は、再度胡さんに召喚状を発付したが、胡さんは応じなかった。2021年11月8日午後、豊台区裁判所と検察庁の人員が起訴状を送付し、翌日午後3時に胡さんの自宅で裁判を行う準備をしたが、コロナの影響で裁判は今年2月8日に遅延した。

 今年3月28日、胡さんは「29日に身体検査」の通知を受けた。3月30日、北京市豊台区裁判所は胡さんに懲役3年と3000元の罰金を宣告した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/6/7/461707.html)
 
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