西安市の劉春霞さん 精神病院に拘禁される
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 【明慧日本2023年8月22日】陝西省西安市の法輪功学習者・劉春霞さん(女性)は、法輪功を学んでいることを理由に、今年5月から地元の安康病院に拘禁されている。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 今年の5月6日午後5時ごろ、劉さんは職場で鄠邑区(こゆうく)国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、惠民路派出所、西安市公安局の国保の警官らに連行された。

 警官らによると、地元当局はサミットに先立って「一斉摘発」と呼ばれる作戦を実施していた。通常、特定の都市で開催される大きなイベントや政治的会合の前に、当局は法輪功学習者による迫害への意識の高まりと政権への「迷惑」を防ぐために、法輪功学習者に対する連行や嫌がらせを強化することが多い。(共産党指導者習近平も出席する第1回中国・中央アジア首脳会議が西安で開催される13日前だった)

 警官らは劉さんを連行し、劉さんの家を家宅捜索した。その後、劉さんを西安市の蓮湖区拘置所に連行し、そこで尋問した。彼らは、劉さんが周という名前の年配の女性を訪問したかどうか、そして周が楊という名前の患者を訪ねるために劉さんを西京病院に連れて行ったかどうかについて質問した。警官らは、周さんが法輪功学習者の「違法な集会」を開催した疑いがあると話した。

 拘置所はその後、血圧が極めて高いレベルに達した劉さんの拘留を拒否した。その後、警察は劉さんを地元の安康病院に移送した。劉さんの家族は、母親が連行される前は全く健康だったと述べ、劉さんの高血圧は拘禁中に受けた虐待の結果ではないかと疑った。

 明慧ネットの情報により、中国の安康病院は、地元の公安局が監督する精神病院である。これらは、個人や社会に害を及ぼしながらも、精神疾患を理由に刑事責任を問われない人々を拘留するために使用されている。法輪功への迫害において、これらの病院は精神的に健康な法輪功学習者を拘束し、非自発的に精神科薬を投与するためにしばしば利用されており、その結果、学習者に長期にわたるダメージが生じる可能性がある。

 劉さんの弁護士は、病院にいる友人を見舞うことは何ら法律違反ではないため、警察には劉さんを拘束する法的根拠がないと述べた。

 エンジニアである劉さんは、2001年10月、地元の法輪功学習者が開催した交流会に出席したとして連行され、懲役5年の不当判決を受けた。劉さんの刑期はさらに70日間延長され、2006年12 月9日まで釈放されなかった。

 2017年3月21日、劉さんは再び連行され、2018年1月4日に懲役4年の不当判決を受けた。

 当時、劉さんの勤めた会社は、劉さんが釈放された後、解雇した。劉さんは生計を立てるために雑務をしなければならなかった。劉さんの夫は拘禁中に離婚し、劉さん2021年3月に釈放された後、息子と一緒に暮らしていた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/6/8/461753.html)
 
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