【慶祝513】母を救うためには屈しない 正義は人の心に存在する
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文/中国の大法弟子の家族 美玉(仮名)

 【明慧日本2023年8月28日】私は公務員で今年33歳です。2年前、私が妊娠7〜8カ月だった時、母は私の面倒を見るために、遠い故郷から駆けつけてくれました。母は法輪功学習者で非常に精進しており、この見知らぬ都市で私の世話をするだけでなく、出会った人々に法輪功迫害の真実を伝えていました。

 ある日、母が真相を説明している最中に、誰かが警察に通報しました。警察は母を連行し、留置場に入れました。私は人生で、これほど大きなことに直面したことはありませんでした。留置場から送られてきた母の服に、血痕がついているのを見つけた時、私は驚きと恐れを感じ、この上なく心を痛めました。母の安否を心から心配するあまり、毎晩泣いていました。泣く以外に何ができるのか分かりませんでした。

 そんなある日、面識のない法輪功学習者が私の家を訪ねてきました。その学習者は、私に次のように言いました。「恐れることはありません。私たちはあなたの家族のように、あなたと一緒になって、あなたの母親を救出します」。その時の母は、こちらに来たばかりで、その学習者とは互いに知らなかったのですが、私はまるで心の支えを見つけたかのように、声を上げてひどく泣いてしまいました。

 学習者たちは、私を怖がらせないように、母親を拘束した警察に、勇敢に立ち向かうように励ましてくれました。そして、母は無実であるため、警察に、母を無罪釈放するよう求めなければならないと教えてくれました。

 こうして私は、恐怖を克服すると同時に、自分が何をすべきかが分かったのです。「母のために正義を追求し、母を救出しよう!」と決心しました。

 こうして、お腹が大きな私は、2人の女性の法輪功学習者と一緒に留置場に行きました。私は責任者に、母親に合わせてくれるように要求しました。責任者に会った私は、すぐに大声で尋ねました。「なぜ私の母の服に血がついているのですか? あなたたちは私の母に何をしたのですか?」、その女性警官は自分の行為を認める勇気がなく、「何も知らない、自分はやってない」と言いました。私はまた、大声で尋ねました。「あなたが着ているのは警察の制服ではないのですか? あなたは所長として、部下が人を殴るのを見て見ぬふりをしているのですか? 深夜に3、4人の警察官が無力な年配の女性を殴り、彼女の前歯が折れるまでひどく殴り、全身血まみれにさせたのに、これを犯罪だと思わないのですか? これはあなたたちの恥ではありませんか?」。その時の私は、全く恐れを知らず「母を守るためには、できる限りのことをしよう!」と思いました。

 その後、私が再び留置場に行くと、警察は私を避けており会おうとはしませんでした。一度、私はひとりの警察官が母を引っ張っているのを見かけたので、すぐに大声で叫びました。「強引に引っ張らないで!」、その警察官はすぐに手を離し、その後、誰も私の母を虐待することはありませんでした。そして、私を優秀で親孝行な娘だと褒めました。

 私は母に手紙を書き、次のように伝えました。「あなたの友人たちと一緒に、弁護士を雇うことを相談しています。私は彼女たちとは面識がありませんが、誰もがあなたを助けるために最善を尽くしています。必ず自信を持ってください! 必要なものがあれば、何でも言ってください」

 母はそのような過酷な環境の中でも、人々に法輪功の真相を説明し続けていたのです。そのことを後から知ったと同時に、母親を心から誇りに思いました。その後、母が家に帰ってきた夢を見ました。大法の師父が、微笑みながら母に手を振っている夢でした。大法の師父は、私の母を認めておられるのです。母はどんな難しい状況であっても、笑顔で対処し続けるでしょう。母は素晴らしいのです!

 法輪功に対する迫害を担当する警察官が、私に「母に手を出す」と何回か言いふらしました。聞いたところ、この警察官は非合法に法輪功学習者を逮捕し、金銭をゆすり取り、多くの法輪功学習者が刑を言い渡されて刑務所に送り込まれることに加担していました。善良な法輪功学習者の家庭を壊し、憤りも非常に強かったのです。この警察官はひそかに、何度かお金を要求していました。しかも約束を破ったことから、私は、彼がまったく信用できない悪党であることを見破りました。私は彼の脅迫を無視し、お金を渡さず、代わりに母のために、3人の弁護士を雇うことに積極的に取り組みました。母は弁護士経由で、この警察官を告発するように私に教えてくれました。当然ながら、私は直ちに父親と共に公安、検察、裁判所など関連部門や担当者を探し、この警察官の犯罪行為を暴く手紙を送りました。私と父親、弁護士は何度も公安局に行きましたが、彼は私たちに会うことを恐れていました。弁護士は公安局で、「私たちはほかでもなく〇〇を告発するつもりです」と言いました。

 私は出産するまでずっと忙しくしていました。最終的には、この警察官は解雇されました。悪には悪の報いがあるのです。

 裁判所の法廷で検察側は、私を母の犯罪の「証人」として呼びました。私は即座に手を上げて、「弁護士の言う通り、道徳的に考えて、私が自分の母親を確認して証言することは不可能です。法輪功の観点から見て、私は家族として、多くの恩恵を受けており、今でもその恩恵にどうやって返すかを考えています。母親が苦しんでいるとき、私は母親を救うために最善を尽くすべきであり、母に罪があると証言することは考えられないでしょう。それは笑止千万なことではないですか?」と説明しました。私は彼らの詭弁を看破しました。証拠もない、人を迫害する口実もないのに、濡れ衣を着せようとしたのです。人々は共産党を偽り、邪悪、闘いという言葉で表現していますが、確かにその通りです。

 裁判の日、法廷の外に多くの法輪功学習者が集まりました。中には、タクシーを呼ぶ余裕のない人や、遠くから歩いてきた人もいました。これには私も驚きました。警察が彼らを追い払おうとしても、誰も怯むことなく、誰も立ち去ろうとはしませんでした。私はその場で彼らのエネルギーと慈悲心を感じました。警察も感心していたほどでした。法輪功は「真・善・忍」を重んじるように教えていますが、これは普遍的な価値であり、全人類の希望なのです。

 1年後、母は戻ってきました。母を迎えて帰宅する途中、母は私に次のように尋ねました。「私のために、彼らを告発することで公職を失うことを恐れなかったの?」と。私はこう答えました。「その可能性を考えたことはあります。もしそのようなことがあれば、私は北京まで行って告発し続ける覚悟でした」

 母は「留置場の警察官は、あなたが彼らに会いに来るのを恐れていました。しかし、ある警察官は嬉しそうに私に大声で言いました。『あなたの素晴らしい娘が、また弁護士を雇ってくれたよ。あなたは本当に幸せですね!』と。弁護士も私に言いました。『あなたの娘は、文章を書くのがとても上手で、あなたのために、すべてをやってくれましたね』、また、ある警察官も『あなたの娘は非常に優秀ですね!』って言っていましたよ」と話してくれました。

 それに対して私は、「お母さん、本当はお母さんは私に対して、非常に厳しく要求していたのですね、他の人が、私を褒めすぎないようにしていたのです。それは私がうぬぼれることを恐れて、徳を失うことを心配していたからでしょう」と答えました。

 妊娠後期になると、私は母のことを心配してよく泣いていました。そのことが原因であるのか、息子は生まれてから毎晩泣き続けました。母は戻ってきた後、「法輪大法は素晴らしい」と息子に言うように教えてくれました。またお守りもくれました。それ以来、息子は夜中に泣かなくなり、本当に不思議でした!

 法輪功学習者は、私が母のために声援を送ることは、法輪功に対する支持でもあり、善の報いがあるとも言いました。本当にその通りでした。私は仕事を失うことなく、数年前に試験を受けても入れなかった部門に、この出来事の後に機会を得て、試験を受けることなく異動することができました。さらに、三世代で幸福な家庭を築くことができました。義理の親は優しく、子供は可愛らしいです。

 本当に慈悲深く、偉大な法輪功の師父に感謝いたします!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/10/386070.html)
 
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