【明慧日本2023年8月30日】吉林省長春市の法輪功学習者・蘇玉財さん(68歳男性)は2022年11月、同市朝陽区裁判所に懲役2年6カ月の実刑判決を宣告された。しかし、蘇さんの拘禁場所は家族に知らされなかった。先日、蘇さんはすでに公主嶺刑務所に送り込まれたことが判明した。
蘇さんは、吉林省楡樹市培英街事務所の司法補佐員だった。その後、長春市に引っ越した。
法輪功を学び続け、真・善・忍を信念としている蘇さんは、中国共産党の江沢民グループが引き起こした法輪功迫害で、9回にわたって連行され、4度も労働教養処分を受けた。長期にわたって、頻繁に嫌がらせ・連行を受けたため、蘇さん一家の生活は深刻な影響を受け、蘇さん夫婦は長春市への転居を余儀なくされた。
2021年9月27日朝、孫を学校に送っていた蘇さんは、長春市長久派出所の警官2人に学校前で連行され、同派出所に送られた。その後、警官は蘇さんの家を家宅捜索した。派出所で蘇さんは自白を強要する拷問を受け、鉄の椅子に座らされた。その後、蘇さんは長春市の葦子溝拘留所に送られたが、身体検査で入所の条件が満たず、釈放された。それ以来、警官は蘇さんの家の前で張り込みを続けていた。そのために、蘇さんは家から離れることを余儀なくされた。
拷問の再現:鉄の椅子に座らされる
2022年5月25日、蘇さんが長江路に日用品を買いに行ったとき、店主が「この疫病のせいで、何もかもうまくいかない。怖すぎる」と言ったので、蘇さんは店主を慰めながら、「怖がらないで。いつか通り過ぎてしまうよ」と言って、店主に法輪功について紹介した。しかし、当局の法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じていた店主がそれを録音し警官に通報した。蘇さんが買い物を終えて帰ろうとすると、店主に「待ってください」と言われた。その後、3人の警官が来て、蘇さんを南湖派出所に連行し、蘇さんの身分証明書を押収した。その後、警官は蘇さんに週に一度、派出所に顔を出すよう求めた。
2022年8月16日午後7時頃、長久派出所の警官3人が蘇さんの家に行き、ドアを叩いた。蘇さんの孫がドアを開けると、警官らが家に押し入り、コミュニティの職員だと偽り、蘇さんを強制的に連行しようとした。蘇さんは息子が脳出血で入院中だと話したが、それでも警官は蘇さんを連行した。
蘇さんは長春市朝陽区長久派出所で3日間拘禁された後、長春市第二留置場に送られた。その後、蘇さんの行方が分からなくなった。
今年の初め、やっと、家族は蘇さんが昨年11月に裁判所で判決を下されたことを知った。
長春市の法曹関係者が意図的に蘇さんの情報を隠蔽していた。家族は蘇さんの行方が知らされないことについて、いろいろなところに尋ねたところ、関係者らから「上の指示だ」と言われた。家族は蘇さんの判決書を渡されていない。
判決を下された後、蘇さんは最初、長春市公安監督管理センターに送られた。今年5月26日に吉林省公主嶺刑務所第九監区に収容された。
4度の労働教養処分
2000年3月14日、楡樹市公安局政治保衛科の警官2人は蘇さんの勤め先に行き、蘇さんを拘留所に連行した。同年4月30日、蘇さんは労働教養処分1年を科され、葦子溝労働教養所に拘禁された。教養所で洗脳され、奴隷労働を強いられた。
2003年2月26日夜、学習者・劉恵君さんを訪ねた蘇さんは、正陽派出所の警官によって楡樹市国保に連行された。その後、1年6カ月の労働教養処分を下された蘇さんは、朝陽溝労働教養所に送られた。教養所でさまざまな体罰を与えられ、重労働を科された。
2005年10月11日午後、蘇さんは、家まで尾行してきた国保の警官らに連行され、家宅捜索された。その後、蘇さんは1年6カ月の労働教養処分を下された。そして、国保の大隊長、副大隊長、警官・石海林の3人によって朝陽溝労働教養所に送り込まれた。
2009年2月14日蘇さんは、学習者・楊占久さんを訪ねたとき、楊さんの家を見張っていた警官に連行され、拘留所で15日間拘留された。
2012年8月28日、蘇さんは自宅から正陽派出所の警官10数人によって連行され、家宅捜索をされた。拘留所で蘇さんは不当拘禁を断食して抗議を行い、7日目に警官らに強制的にパトカーに乗せられ、長春市に送られ、労働教養処分を科そうとした。しかし、当時、労働教養所はすでに入所を受け入れなかった。それでも、警官らは司法局に蘇さんの入所を要求した。司法局から労働教養局の同意を求めた結果、蘇さんは地元の労働教養処分を受けた最後の学習者となった。2012年9月7日、楡樹市国保の警官は蘇さんを朝陽溝労働教養所に送ったという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)