【明慧日本2023年9月6日】(中国=明慧記者)(前文に続く)
6、迫害を受けた山東省煙台市の任青柏さんが他界
山東省煙台市の学習者・任青柏さんは、「真・善・忍」を学ぶことを堅持したため、中国共産党によって数回にわたり連行・恐喝・拘禁、2年の労働教養処分などの迫害を受け、放浪生活を余儀なくされたことがある。2022年8月5日、再び警官に連行され拘束された任さんは、みるみるうちに痩せてしまい、今年7月24日にこの世を去った。享年57歳。
任さんは煙台市牟平区国税局の職員で、1996年8月から法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。2022年8月、息子が連行され拘禁されたと聞いた89歳の父親は涙を流し、「息子はとても親孝行な子で、どんなに忙しくても、毎日時間を見つけて私に会いに帰ってくれた」と話した。善良で人助けが好きな任さんは同僚からも親戚からも友人からも、「いい人だ」と評価されていた。
2022年8月5日、任さんは出勤途中に牟平の警官に連行され、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の大隊長が警官を率いて、任さんの家を家宅捜索した。「1年間の保釈」だった任さんはその間、勤め先からの給料は70%しか支給されなかった。
留置場から帰宅した任さんは痩せており、胸部に異変を感じ、具合が悪かった。今年の中共の「両会」(人民代表大会と政治協商会議)の期間中、任さんは牟平政府大街派出所の警官から度々電話による嫌がらせを受けた。
7、大慶市の牟永霞さんが、黒竜江省女子刑務所で迫害され死亡
黒竜江省大慶市の学習者・牟永霞さん(75歳女性)は今年7月13日14時42分、黒竜江省ハルビン市女子刑務所で迫害され他界した。その後、刑務所側は牟さんの遺体を急いで火葬した。牟さんは2019年9月、ハルビン市鉄道公安局の私服警官によって連行された後、提訴された。2020年5月、大慶市譲胡路裁判所は牟さんに懲役6年の不法な判決を宣告した。
牟永霞さん |
迫害され、瀕死状態の牟永霞さん |
牟さんは、黒竜江省ハルビン女子刑務所で残酷な迫害を受けた。刑務所の警官は、牟さんをひどく殴ったり罵ったりするようにと受刑者らに指示した。そのたびに牟さんは「法輪大法は素晴らしい」と叫んだ! 牟さんは、刑務所の所長や監区の責任者に、何度も良い人に迫害を加えないようにと手紙を書いて渡した。迫害された牟さんは、体をゆっくり動かすことしかできず、健康状態も非常に悪かった。2022年8月のある日、牟さんは便失禁でズボンを汚したため、受刑者の趙超にひどく殴られ、トイレで冷水を身体にかけられた。それ以来、牟さんは精神が不安定になり、更に受刑者らから激しく殴打された。
今年のお正月の2日前、受刑者の楊海燕(現在は出所している)は牟さんがゆっくり歩いていることが気に入らず、牟さんを強く押し倒した。倒れた牟さんは、打撲で体が腫れ、頻尿になり、一晩に10回以上トイレに行かなければならなかった。5年間の迫害により、牟さんは精神障害になり、時には夜中に叫んだりするようになった。牟さんは、以前に頻繁に会っていた学習者のことさえもわからなくなった。
牟さんの次男は刑務所側に母親の治療のために「仮釈放」を要求したが、どんなに強く求めても許可されなかった。そして、7月13日14時42分、黒竜江省のハルビン女子刑務所で、牟さんは迫害によってこの世を去った。6、7人の警官は急いで牟さんの遺体を火葬した。
8、山東省済南市の苗培華さんは長期にわたり迫害で死亡
山東省済南市の学習者・苗培華さんは、長年の迫害を受けた末、今年3月28日に58歳で亡くなった。1999年7.20、中共が法輪功迫害を発動して以来、苗さんは、洗脳班や精神病院、刑務所などに拘禁され、残酷な迫害を受けてきた。2019年に苗字さんが山東省女子刑務所から釈放されて以来、地元の派出所の警官や街道事務所の職員たちが頻繁に嫌がらせにやってきた。
苗培華さん |
苗さんは1986年7月末、山東中医学院を卒業し、山東省の病院で鍼灸師として働いていた。漢方の経絡健康師と高級マッサージ師の資格を持っていたが、子宮筋腫、腰椎椎間板ヘルニア、五十肩などの病気に長年悩まされた。1996年の初夏、法輪功の修煉を始めた苗さんは、僅か一カ月の修煉ですべての病気が治った。その後、健康で幸せに過ごした。
しかし、中共による法輪功に対しての弾圧が開始されて、苗さんは10年間で3度も労働教養処分を科された。唐山女子労働教養所で、警官は苗さんを死人ベッドに縛りつけ、不明な薬物を強制的に注射した。河北保定女子労働教養所に拘禁されたとき、苗さんは4、5人の受刑者より口を開けられて、暴力を受けながら灌食をされた。山東省第一女子労働教養所で苗さんは暗い部屋にとじ込められ、警官に殴られたり蹴られたりして、掴まれて壁にぶつけられたりされた。胸部を蹴られて、吐血してしまったため、警官にガムテープで口を封じられた。それに、頭だけ出し、体はシーツで24時間きつく縛られた。その結果、苗さんは心臓病を発症した。また、精神病院に3カ月間入れられた苗さんは、毎日に3回十数種類の精神病の治療薬を飲まされ、毎日2回も電気針で電気ショックを与えられた。その末、苗さんは言葉の発音がはっきりできなくなり、毎日朦朧として、全身が震え、顔は変形し、頭が空白になっていた。医療スタッフの中には同情的な人もいたが、無力で助けることができなかった。
9、保定市易県工業局の元局長・卓貴賓さんが持続の迫害により死亡
河北省保定市易県卓家庄の学習者で、保定市易県工業局の元局長・卓貴賓さんは、中共が法輪功迫害を開始した後、家宅捜索や連行、2度にわたり3年間の労働教養処分、懲役3年執行猶予4年の判決などの迫害を受けた。何度も家から離れ放浪生活を余儀なくされた。継続的な嫌がらせと脅迫を受け、肉体的にも精神的にもひどくダメージを与えられた卓さんは、2022年4月25日、75歳で逝去した。
卓貴賓さん |
10、湖南省常徳市の劉朝陽さんは網嶺刑務所の迫害で死亡
湖南省常徳市の学習者・劉朝陽さん(男性)は2015年5月に連行され、2018年6月に懲役8年の判決を受け、2018年10月23日に刑務所に送られた。わずか3年足らずの2021年3月、劉さんは株洲網嶺刑務所第10監区で迫害され死亡した。
1999年7月、中共による法輪功迫害が発動され、以来、劉さんは平穏な日々がなく、たびたび警官に連行・拘束され、家族は常に恐怖にさらされていた。2004年、劉さんは無錫市濱湖区河ル口派出所の警官に連行され、「車裂きの刑」を受け、危うく命を落とすところだった。 2015年には再び連行された劉さんは、常徳市武陵区公安分局の警官から自白強要のための拷問を受け、下半身から出血するほど殴られたという。
(完)
付録:2023年、死亡した法輪功学習者の統計 (32KB .xlsx)