北京市82歳の鄧春仙さん、原判決維持となり上告へ
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 【明慧日本2023年9月12日】北京市の82歳の法輪功学習者・鄧春仙さんは、北京豊台区の警察署、検察庁、裁判所によって3年以上にわたり身柄を拘束され、不当に起訴された。6月15日、鄧さんは懲役3年、3000元(約6万円)の罰金を科された。鄧さんは上訴し、2023年9月5日に高級裁判所から原判決を維持するという結果が通知された。鄧さんは上告する意向を表明している。

 2020年4月23日の午前10時、鄧さんが食事を終えて食器を洗っている最中に、誰かがノックした。鄧さんがドアを開けると、5〜6人の警官が入ってきた。その中には豊台岳各荘派出所と馬家堡派出所の警官も含まれていた。これらの警官は違法に家宅捜索を行い、鄧さんに対して告発があると主張し、プリンター、コンピュータ、封入機、法輪功の書籍などの私物を押収した。その後、鄧さんを豊台区岳各荘派出所に連行し、尋問をして一晩拘留し、翌日の朝には豊台留置場に送ろうとした。しかし、鄧さんは高血圧の症状が出たため、留置場は鄧さんを受け入れなかった。その後、鄧さんは1年間保釈された。

  2022年2月24日、岳各荘派出所の警官は卑劣な手法を使用した。警官・安が銀行の支店長を装い、鄧さんに電話をかけ、銀行口座に問題があると言い、身分証明書を持参して銀行に来るように指示した。鄧さんが銀行に到着すると、安姓の警官はいわゆる逮捕令状を提示し、署名を要求した。しかし、鄧さんは拒否した。その後、鄧さんは検察庁に連行された。検察官の張莉は、警官による家宅捜索の物品が自身の物かどうか尋ね、確認した後に署名した。鄧さんは「これらは私の個人財産です。これが犯罪だとは認めません」と述べた。

 今年4月11日、鄧さんは豊台区裁判所に不法に出廷させられた。6月15日、豊台区裁判所の職員が鄧さんを身体検査に連れて行った。その結果、鄧さんの血圧が高くなっていた。その日の午後、鄧さんは豊台公安局に連行され、保釈された。その後、警官は高血圧のために保釈されたと主張し、鄧さんに署名を強いた。鄧さんは「私は犯罪を犯していません。資料を配ったのは法輪功の素晴らしさを伝えるためです。これは犯罪ではありません」と述べた。最後に、警官は鄧さんに判決書を出した。しかし、判決書の日付は当日、つまり同年6月15日に発行されたものだった。

 鄧さんは判決を不服とし、中級裁判所に控訴した。7月26日、中級裁判所の王洪波らが鄧さんに控訴の理由を尋ねに来た。鄧さんはこう話した。「懲役3年の判決に不服です。法輪功は邪教ではありません。私の家から押収された物品は私有財産であり、犯罪の根拠ではありません」

 9月5日、王洪波ら3人は判決書を持参し、原判決を維持し、鄧さんに署名を求めたが、鄧さんは署名せず、次のように問い詰めた。「真・善・忍を信念とする法輪功を邪教と言っていますが、正教は何ですか?」。しかし、王らはその話題には触れなかった。鄧さんは今後、上告する意思を表した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/11/465196.html)
 
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