迫害で障がいを負った黄柱峰さんが不当判決を下される
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 【明慧日本2023年9月14日】広東省茂名(もめい)市の法輪功学習者・黄柱峰さんはかつて、労働教養所で迫害を受け、障がいを負った。今年8月16日、黄さんは茂名市茂南区裁判所に茂名市第一留置場で懲役2年10カ月の不当判決を宣告され、1万元の罰金を科された。

 不当裁判の前、黄さんは手錠と足枷をつけられた。足枷が重くて、歩くのが困難だったため、黄さんは足枷を手に持って歩くしかできなかった。

酷刑演示:脚镣

拷問のイメージ図:足枷

 黄さんを起訴した茂南区検察院の検察官・高金声が出廷した。裁判の主審裁判官は譚衛(茂南区裁判所の副所長)、裁判官は柯学軍(刑事廷廷長)と周晋鋒、裁判官助手は劉秋瑩、書記官は劉丹であった。

 傍聴席に10人ほどがいた。その中には、黄さんに濡れ衣を着せた茂南区駅前街道事務所の職員・陳華女など3人がいた。茂南区街道610弁公室の江志雄は法廷の外にいた。黄さんの妻は傍聴した。

 黄さんは1970年4月に生まれ、電気自動化専門学校を卒業した後、工場で何度も研修を受け、5級電気技師とエンジニア助手の資格を取った。黄さんは誠実で責任感があり、茂名アクリル工場で優秀職員と評価された。「真・善・忍」に従って自分を律し、黄さんは親孝行の息子であり、良い父親であり、良い夫である。

 黄さんは「真・善・忍」の信仰を堅持しているため、中共が法輪功への迫害を続ける中、さまざまな迫害を加えられた。2000年2月に労働教養処分1年と2001年9月4日に労働教養処分2年を科された。当時33歳の黄さんは、広東省の三水労働教養所で残酷な迫害を受けた。その後、身体障害者(左肩が不自由)になった。出所した後、黄さんは元の技術的な仕事ができなくなり、アルバイトで生活を維持してきた。

 2020年12月12日午後4時ごろ、黄さんが仕事から賃貸アパートの前に到着した時、突然、茂名市公安局茂南分局、駅前路派出所などの警官に連行された。私服・制服警官や610弁公室の警官、居民委員会の人員十数人は、2時間以上黄さんの家を家宅捜索し、数十冊の法輪功関連書籍、法輪功について書かれた資料を押収した。同時に、黄さんの妻の謝月珍さんと15歳の子供を連行し、駅前路派出所で取り調べを行った。

 黄さんに濡れ衣を着せたのは、茂南区の610弁公室・江志雄と茂南区駅前街道事務所の職員・陳華女である。黄さんはこの2人と数回話し合ったとき、根気よく法輪功の素晴らしさを伝えたが、2021年2月18日、その話を駅前路派出所の警官に「犯罪の証拠」として立件に利用され、茂南区検察院に送検された。

 2020年12月18日、黄さんの家族は黄さんの権利を守るために弁護士を雇う準備をしていたが、その通話を盗聴された。2020年12月21日の午前、茂名の610弁公室、派出所の警官と居民委員会の職員が黄さんの妻の仕事場に行き、「弁護士を雇うお金はどこからだ? 誰に連絡したのか?」と脅し、「黄柱峰に弁護士を雇うな」と言った。

 2021年4月の初め、黄さんは茂名市茂南区検察院から同区裁判所に起訴された。

 今年2月23日午前10時、黄さんは茂名南区裁判所に茂名市第一留置場で裁判をされた。2人の弁護士が法律に基づいて黄さんの無実を訴え、検察官の公訴に反論した。黄さんの妻は唯一の家族として傍聴したが、裁判の途中で「証人」という口実で法廷から退廷させられた。

 8月16日午前10時、裁判所は黄さんに実刑を言い渡した。

 黄さんが連行されたことで、父親に大きな打撃を与えた。父親は非常に心配し、精神的にも不安で、2021年9月に末期の肝臓がんと診断された。父親の願いは、最後に息子に会うことで、弁護士や家族は何度も裁判所にそれを申請したが、裁判所刑事廷の柯学軍に拒まれた。2022年10月末、黄さんの父親は無念の死を遂げたという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/8/31/464761.html)
 
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