冤罪十年以上 青島市の範延啓さんに再び不当判決
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 【明慧日本2023年9月16日】山東省青島市の退役軍人で、法輪功学習者である範延啓さん(66歳男性)は今年8月、即墨の警官によって職場で再び不当に連行された。現在の状況は不明となっている。

 範延啓さんは軍隊で17年間勤務し、中隊長の職務も経験した。その後、地方に転職し、青島市即墨区の土地局で科長の職務に就いた。1999年7月以降、中国共産党による法輪功の迫害が始まって以来、範さんは真・善・忍の信念を堅持したとして、何度も連行され、2回にわたって不当に労働教養を強いられ、懲役10年間の実刑判決を言い渡された。刑務所で拷問と薬物による虐待を受けたが、一命を取り留めた。残酷な迫害の過程で、彼の片目はほぼ失明した。

 以下は、範さんが過去に受けた迫害に関して、明慧ネットワークの情報から抜粋した限られた事実である。

 範さんが初めて労働教養を強いられた時の詳細の状況は不明で、調査待ちとなっている。

 2005年9月26日、範さんは法輪功迫害の実態を人々に暴露したため、外出中に警官らに連行され、後に不当に労働教養を強いられた。山東省第二男子労働教養所(王村労働教養所とも呼ばれる)で、範さんはさまざまな拷問と暴行を受けた。法輪功を修煉しているという理由で、彼は何度も拷問用の足かせにつながれ、ある時は5日5晩もつながれたこともあった。「法輪大法は素晴らしい」と叫ぶのを阻止するため、範さんは口をテープで封鎖され、食事の時のみ外された。

中共酷刑示意图:吊铐

中国共産党による拷問のイメージ図:吊り上げられる

 2009年8月1日、範さんと田勇健さんは、法輪功迫害の実態を人々に伝えようとして警察らによって連行された。2009年9月23日、範さんは即墨裁判所によって不当に懲役10年の刑、田勇健さんは不当に8年の刑に宣告され、山東省済南男子刑務所11区に拘禁された。範さんは信仰を堅持し続けたため、刑務所で重大な迫害を受けた。刑務所の刑務官の指示のもと、一団の受刑者が範さんに対して何度も拳や棍棒で打ち、暴行や体罰を与え、睡眠を妨害し、強制的に灌食し、薬物を投与した。毎回、範さんは生命の危機にさらされ、その後、済南警官総医院(新康監獄医院)に搬送され、最長で1年半にわたる治療を受けた。体調が回復すると、再び刑務所に戻され、悲惨な迫害を受けた。その結果、範さんの体と精神は極度に損傷を受けた。

 明慧ネット2013年9月11日の報道によると、2012年5月13日、範さんは断食による迫害抗議を行ったため、済南警官総医院に送られた。2011年春、範さんは断食による迫害抗議を行い、精神病棟に移送された。当直長である馬延峰は虐待者であり、精神病患者をからかい楽しんでいた。馬延峰は範さんに不明な薬物を注射し、範さんを一日中昏睡状態にさせた。範さんは自身の故郷の人に、心臓が停止したことがあり、病院に送られて救われたと語った。範さんは2019年8月に刑を終えた。

酷刑演示:打毒针(注射不明药物)

拷問のイメージ図:毒薬の注射

 2021年6月3日の夜、範さんは集団で法輪功の書籍を学んでいる最中に、即墨区環秀派出所の警察によって連行された。2022年8月になって、範さんは警察からの継続的な嫌がらせにより、家を離れざるを得なくなった。そして、今年8月に再び連行され、現在の状況は不明である。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/14/465299.html)
 
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