2023年7~8月法輪功学習者1082人の連行、嫌がらせが判明(一)
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 【明慧日本2023年9月24日】(中国=明慧記者)明慧ネットの統計によると、7月と8月、少なくとも1,082人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当に連行され、嫌がらせを受けた(691人が連行、391人が嫌がらせ)。うち、31人が洗脳班に送られ、367人が家宅捜索(身体検査など)を受け、23人が放浪生活を余儀なくされ、13人が採血(指紋、足跡など)を強要された。連行、嫌がらせは中国の28の省、自治区、直轄市に及んでいる。迫害された学習者の中には、政府部門の責任者、学校の教頭、教師、鍼灸師、会計士、企業家などが含まれており、うち11人が学校の教師である。

2023年1~8月、連行、嫌がらせをされた中国国内の学習者の延べ人数統計

 連行が最も深刻な地域は吉林省164人、山東省96人、遼寧省75人、河北省69人、黒竜江省54人、四川省46人、湖北省38人である。60歳以上の学習者180人が連行され、嫌がらせを受けた。最高齢者は89歳。うち、連行されたのは129人で、80~90歳が18人、70~80歳が50人、60~70歳が61人である。嫌がらせを受けたのは 51人で、80~90歳が16人、70~80歳が30人、60~70歳が5人である。

 7月と8月、中国共産党(以下、中共)の関係者が学習者から強要した現金の総金額は42万9820元に上った。2人の学習者が年金を差し引かれた。

 情報収集期間は2023年7月1日から8月31日まで、前月に公表されなかった迫害事件も含まれる。

 一、691人の学習者が連行される

2023年7~8月、連行、嫌がらせをされた中国各地の学習者の延べ人数統計

 迫害の実例

 1、遼寧省凌源市の劉玉芳さん 「省監察チーム」を装う警官に騙され身柄拘束された

 劉玉芳さん(67)の夫の劉殿元さん(86)は現在、瀋陽第一刑務所に不当に拘禁されている。2015年11月9日、劉殿元さんは国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の姜傑らにより妹の自宅から連行された。2016年4月7日、建平裁判所は当時78歳の劉殿元さんに懲役11年6カ月の実刑判決を下した。刑務所で7年間迫害を受けた劉殿元さんは、寝たきりの状態になった。

 劉玉芳さんは2022年12月24日、ネットを通じて関連部門に以下の二点を訴えた。(1)法律に基づいて、遼寧省朝陽市建平県裁判所の裁判官・李岩(女性)、建平県国保の姜傑および張立慧らの罪を追及する。(2)劉殿元さんをただちに無罪で解放し、補償すべきである。

 今年5月中旬、劉玉芳さんは建平県裁判所の李岩、建平県国保の姜傑、張立慧らに対する訴状を遼寧省第14監察チーム凌源市A501号のポストに入れた。その後、「監察チーム」と名乗る女性から電話があり、直接会いたいと言われたが、劉玉芳さんはプレッシャーを感じて行かなかった。

 8月、劉玉芳さんが書いた訴状は「監察チーム」によって建平県裁判所に送られ、裁判官は「調査により、裁判官・李岩の法律違反するところは見つからなかった」と返答した。

 8月20日頃、劉玉芳さんは「監察チーム」と名乗る女性に再び電話をかけた。相手の女性は「まだ訴訟を起こしたいですか?」と尋ねた時、劉玉芳さんは「そうです」と答えた。そして、女性は「私たちの責任者はあなたの件を非常に重視しています。もしあなたが凌源天元ホテルに行けば、私たちの省監察チームの事務所がそこにあります」と言った。

 8月24日、劉玉芳さんは7、8部の資料を用意して凌源天元ホテルに行き、「省監察チーム」の担当者に面会しようと思ったが、不当に拘束された。

 2、山東省諸城市で学習者14人が連行され、陳学芬さんに不当判決

 今年7月24日頃、山東省濰坊市諸城公安局国保大隊、人民路派出所、密州路派出所の警官らが多数の学習者を連行し、家宅捜索を行った。現時点で、13人の学習者が連行されたことが分かった。うち、陳学芬さんは懲役1年2カ月の不当な判決を宣告された。情報筋によると、さらに多くの学習者が連行され、今情報を確認している最中だという。

 連行されたことが確認された学習者には、孫玉花さん、王文芹さん、孫立さん、汪学斌さん、劉淑花さん、林金秀さん、藏運春さん、陳学芬さん、任成菊さん、曹栄英さん、曹英さん、王先花さん、王金秀さんがいる。趙清華さんは家宅捜索を受け、現在放浪生活を余儀なくされた。

 多くの学習者の自宅は警官によってめちゃくちゃにされ、その中で劉淑花さんの家の布団は全部地面に投げ飛ばされ、現金、金の宝飾品、不動産証明書などの貴重品は紛失した。

 連行された学習者は全員、諸城市の朱解洗脳班に拘束され、「転向」を強制された。 8月5日、法輪功を放棄しない学習者は濰坊留置場に移送された。

 二、391人の学習者が嫌がらせを受ける

 迫害の実例

 1、内モンゴル自治区赤峰および旗・県・区の各層官員が、100人以上の学習者に嫌がらせを働く

 7月と8月の2カ月間、紅山区、松山区、元宝山区、寧城県、巴林左旗などを含む内モンゴル自治区赤峰市および旗・県・区などの地域では、100人以上の学習者が各層の官員による嫌がらせや洗脳による迫害を受けた。中共が情報を封鎖しているため、多くの学習者が嫌がらせをされた具体的な事例は現在確認されている。

 2、黒龍江省通河県濃河鎮政法委書記の宋広玉が学習者に嫌がらせ

 通河県濃河鎮政法委書記の宋広玉は中共当局に従って法輪功を積極的に迫害した。 今年7月初旬から、宋広玉は中共の関係者に学習者の自宅に行き、法輪功をやめることを脅迫するよう命じた。また、嫌がらせを受けた学習者を強制し、彼らに法輪功創始者と法輪功を誹謗・中傷させ、さらに録画した。

 また、宋広玉は濃河鎮派出所の警官らを率いて他県に行き、他県で勤務している学習者に対して嫌がらせをしたこともある。

 3、黒龍江省ハルビン市依蘭県政法委が地域役人を扇動し、学習者の王玉梅さんに嫌がらせ

 今年6月27日午後2時30分、コミュニティ主任と警官らが、杜静さんの自宅に行き嫌がらせをし、「政法委の指示だ」と言った。

  7月15日、コミュニティの主任は王玉梅さんの夫に数回電話をかけた。最終的に王玉梅さんの夫は電話に出たので、主任はビデオ通話を求めた。王玉梅さんの夫は家におらず、スマートフォンを持っていないため、ビデオ通話ができなかった。主任は電話をかけ続け、「生きているなら王玉梅の顔を見たい、死んでいるなら死体を見たい」と言った。

 仕方がなく、夫は王玉梅さんに「ビデオ通話して、一言で終わらせよう」と説得した。 王玉梅さんはコミュニティの主任に電話をかけ、法輪功について説明した。主任は引き続きビデオ通話を要求し、「ビデオ通話をしなければ、政法委が会議を開き、全街を捜査する。自分たちは任務を完了するためだ」と言った。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/20/465525.html)
 
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