学習者・張国珍さんは、自宅で裁判を開廷された
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 【明慧日本2023年9月28日】遼寧省阜新市阜蒙県の検察院、裁判所、城西派出所などの部門は今年7月31日午前10時、武装警官、警官、検察官、裁判官、弁護士など、総勢約30人を出動させ、阜蒙県の法輪功学習者・張国珍さん(65歳女性)の自宅に行き、張さんに対する裁判を行った。

 張さんは普通の主婦で、1996年に法輪功を学び始めた。その前は、体調が悪く、短気な性格だったが、法輪功を学んだ後、糖尿病と腰椎椎間板ヘルニアが治り、性格が良くなり、心も穏やかになった。平凡な主婦の張さんは、個人の信念を堅持したため、中国共産党当局から何度も迫害されてきた。

 張さんの家に来た、裁判官と検察官以外は制服を着ていなかった。派出所の副所長も私服だった。彼らは何の証明書の提示もなく、いきなり張さんに対する裁判を始めた。

 公訴人・秋爽は、公訴状を読み上げ、裁判官が審査を行った。最終的に、裁判官は「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という罪を張さんに被せ、懲役3年2カ月と罰金6000元(約12万円)の判決を言い渡した。

 不当な判決を宣告した後、裁判官と裁判所の警官はすぐに刑を執行しようとし、張さんを留置場に送ろうとした。張さんは従わなかったが、警官らに自宅から無理やり持ち上げられ、パトカーに乗せられた。張さんは、阜蒙県病院、阜新市公安病院、阜新市鉱業総合病院、阜新市第二病院、合計4つの病院に連れて行かれ、強制的に身体検査をさせられた。一カ所の病院で、検査の結果が留置場の入所の基準に満たさなければ、次の病院に変えるというやり方で、彼らの目的は張さんを留置場に送り込むことである。

 四カ所の病院の検査は、ともに張さんの血圧が175~185mmHg と高く、両肺に影があるとの結果だった。医者は常に危険な状態にあると言った。張さんは阜新市留置場に入所しないで、家に帰った。

 張さんが強制的に留置場に送られたのはこれで3回めだったが、張さんは入所しなかった。

 濡れ衣を着せられる

 2022年5月27日、張さんは人々に法輪功迫害の真実を伝えた。しかし、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じてい若者に通報され、阜蒙県城西派出所の警官に連行された。その後、張さんは1年の「保釈」で帰宅した。

 2023年4月初頭、派出所の副所長は、法輪功の文言が書かれたお守りを十数枚を持っているという理由で、張さんを検察庁に送検した。その後、張さんは裁判所に提訴された。

 その間、城西派出所の警官が何度も張さんの家に来て嫌がらせをしたが、張さんは彼らに法輪功迫害の事実を話した。阜蒙県裁判所の裁判官と弁護士も張さんに電話をかけたりして、嫌がらせをした。城西派出所の警官は2回も、家から張さんを強制的に持ち上げ、パトカーに乗せて阜新市留置場に送ったが、張さんの血圧は220mmHgと210mmHgだったので、張さんは入所しなかった。

 7月の初め、城西派出所の副所長は電話で張さんに「お前を留置場に入れることができないので、ここにきてサインをしなさい」と言った。張さんはそれを拒んだ。

 しかし、7月31日、阜蒙県の警察と司法関係者らが結託して権力を濫用し、約30人が張さんの自宅に入り込んで、張さんの家で張さんに対する裁判を行ったという。

 法輪功の教えを堅持したため、拷問を加えられる

 張さんはかつて、阜新市労働教養所で2年間、遼寧省女子刑務所で3年間、遼寧省馬三家労働教養所で2年間、計7年間拘禁されていた。拘禁されている間、張さんは拷問を受け、奴隷のような重労働を科された。

 2014年8月、張さんは阜蒙県城西派出所に連行された。当時の派出所の所長らは張さんに罪を着せ、検察庁に送検した。阜蒙県の検察庁の公訴人、阜蒙県裁判所の裁判長、審査員などは、弁護士が法律に基づき、張さんの無罪を主張したことを無視し、一審で張さんに懲役3年2カ月の判決を下した。判決を不服とし、張さんが控訴した後、阜新市中級裁判所の裁判長、審判員2人も、法律に基づいて審理を行わず、控訴を棄却し、原判決を維持した。 張さんは遼寧省女子刑務所第8監獄区に収容され、迫害を受けた。

 張さんが受けてきた迫害事実を明慧日本の「遼寧省の法輪功学習者 不当に懲役3年2カ月」など、ご参考までに。

 現在、阜蒙県の警察や司法関係者らは「刑法」第300条を濫用し、張さんに迫害を加えた。これは、彼らが私利私欲のために冤罪を作り、権力を乱用し、信仰の自由を奪う罪を犯している。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/8/465078.html)
 
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