【明慧日本2023年10月5日】 80歳の元小学校教師である朱瑞敏さんは、心身共に健康になる修煉法である法輪功を学んだ事を理由に、不当に8年近く年金の支給を停止された。停職前は毎月4,700元(約9万円)を受け取っていたため、年々増加する年金を除いた損失総額は少なくとも45万1,800元(約9百30万円)となる。
遼寧省営口市の朱さんは、路上で人々に法輪功について話しているところを警察に尾行され、2014年10月11日に夫の呉瑞亭さんとともに連行された。金牛山警察署の警察官と西市区国内治安署の2人が逮捕に関与した。
夫妻は地元の拘置所から入所拒否となった後、すぐに医療保釈で釈放された。彼らは2015年4月8日に西市地方裁判所に出廷し、2015年6月3日に懲役4年の判決を受けた。彼らは営口市中級裁判所に控訴したが、同裁判所は原判決を維持する判決を下した。
朱さんは2016年1月12日に遼寧省女子刑務所に連行され、高齢受刑者用の病棟に拘留された。彼女は高齢であるにもかかわらず、毎日綿棒を作ることを強要された。
当局が大連刑務所に連行すると聞いて、保釈中だった呉さんは2016年1月13日に自宅から逃亡し、身を隠した。警察の指名手配を受け、仮設住宅からほとんど出ず、日常生活に苦労していた。彼は迫害と妻への思いで精神的な苦痛に打ちひしがれていた。
呉さんは、妻が2020年1月11日に釈放された後、再会した。朱さんはすぐに、4年間の投獄中(2016年1月12日から2020年1月11日まで)自分の年金が停止され、給付金が支給されなかったことを知った。釈放されても支給停止となったままである。
朱さんは退職した西市区教育局に支給停止の返還を求めたが、判決後すぐに解雇されたと告げられた。
法律により、雇用主は退職した従業員を解雇することはできない。教育局は依然として彼女を退職者名簿から削除し、年金受給資格を剥奪する手段として朱さんを「解雇」した。
当局者らはまた、朱さんを解雇するためのいかなる書類の提供も拒否した。「裁判所で無罪判決を勝ち取った場合にのみ仕事を復帰させることができる。これは上からの命令だ」と彼らは朱さんに言った。彼らは後に、教育局長が朱さんの解雇と年金停止の決定に関与していたことを認めた。
2021年には呉さんの年金も停止された。警察から身を隠し続けるために、夫婦は小さなアパートを借りた。経済的制約のため、アパートにはシャワーさえなかった。
避難生活による困難と迫害による精神的プレッシャーが、呉さんの健康に大きなダメージを与えた。呉さんは歩行不能になり、歩くことも自分の身の回りの事をすることも困難になった。2021年8月29日に81歳で亡くなった。