【明慧日本2023年10月9日】広東省茂名市の法輪功学習者・廖玉英さん(85歳女性)は、法輪功を学んでいることを理由に、当局から絶え間ない嫌がらせを受けていた。2023年8月15日、警察は廖さんを救急車で病院に連行し、その後拘置所に移送した。拘置所が高血圧などの体調不良を理由に廖さんの入所を拒否したため、16日の朝、警察は廖さんを自宅に連れ帰った。
法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
廖さんが法輪功を実践する前は、胃病で20年以上苦しめられ、多くのものを食べられず、病院からたくさんの薬を飲んでも治らなかった。1998年、廖さんは法輪功を学び始め、全ての病気は完治し、法輪功への感謝の気持ちでいっぱいである。
しかし、1999年の7.20以降、廖さんは中国共産党関係者に身柄を拘束され、家財を押収され、労働教養処分を科され、洗脳班に送られたことがあった。さらに派出所の警官や居民委員会の関係者に嫌がらせを受けた。
2023年1月20日、警官らが再び嫌がらせにやって来たとき、寝たきりの状態だった廖さんを警官は連行しようとしたが、症状の重さを理由に断念した。
2023年3月のある日、数人の警官が再びやって来て、訴訟書類に署名するために廖さんを法廷に連れて行こうとした。廖さんは何が起こっているのか理解できず、泣き出した。その泣き声を聞いた近所の人たちが集まってきて、中で何をしているのか様子を見ようとしたので、警官はすぐに立ち去った。
その2日後、警官は廖さんの息子に電話をかけ、廖さんに代わって5,000元の罰金を支払うよう命じたが、警官が何度呼び出しても息子は従わなかった。
翌朝、廖さんが外出した後、警官は近所の人に、廖さんについて尋ねた。そして、彼らは廖さんにバナナを持って来ただけで、今回は連行しないと約束した。
廖さんが帰宅した直後、警官らが再びやって来て、訴訟書類に署名するために法廷に行くよう求めたが、廖さんは行かないと主張した。警官による絶え間ない脅迫と迫害によってプレッシャーが高まるにつれ、廖さんは足に激しい痛みを感じ、ベッドから起き上がれなくなった。
4月25日、茂南区検察庁の数名の職員は、廖さんの息子を強制的に自宅に連れて行き、廖さんが法輪功の書籍を所持した理由で、母親の代わりに訴訟書類に署名するよう強制した。検察官は廖さんの手をつかんで書類に指紋を押すよう命じ、自宅で服役することを許可したと述べた。文書によれば、廖さんが本当に判決を受けたのか、それとも起訴されて裁判を受けているのかは分からないという。
林頭鎮派出所の警官らと茂南区検察の職員は、2023年8月11日に再び廖さんの自宅を訪れ、廖さんはドアを開けることを拒否した。そこで警官らは書類を届けようとしたが、廖さんが拒否したため警官たちは立ち去った。
2023年8月15日午後1時頃、林頭鎮派出所の警官らが廖さんの自宅を訪れ、救急車も待機させた。ドアを開けようとしたが、結局彼らはペンチで錠前を破壊し、廖さんに強制的にドアを開けさせた。そして、警官らが押し入り、外で待っていた救急車に廖さんを運び込んだ。
警官はまず、廖さんを身体検査のため病院に連れて行ったところ、廖さんの最高血圧は216mmHgであることが判明し、高血圧と歩行困難のため、茂名市第一拘置所は廖さんの入所を拒否した。
警官は廖さんを再度病院に連れて行き、再度検査を行ったところ、血圧が依然として非常に高いことが確認されたため、拘留することができず、派出所に連行し指紋を採取した。
警官が廖さんを家に連れ帰ったのは午前2時だったが、警察は一日中、廖さんにおかゆ一杯だけを与え、翌日また来ると脅迫した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)