瀋陽市の78歳の元大学准教授を留置場に拘禁
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 【明慧日本2023年10月10日】瀋陽市瀋陽理工大学の元准教授で、法輪功学習者・張玉錦さん(78)は、9月20日に自宅から警官に連行された。現在、瀋陽市第一留置場に不当に拘禁されている。 他の法輪功学習者2人も同時に連行されたが、その詳細は調査中である。

 9月20日午前8時過ぎ、瀋陽の南塔街在住の張さんは、家から出たところ、白いパトカー1台がマンションの近くに止まっていた。その直後、黒いパトカーも来て、黒い服を着た2人の男が張さんに話しかけてきて、張さんと一緒にマンションに入った。30数分後、1人の警官が運転する白いパトカーがもう1台がやって来た。この男はリーダーのようで、電話をかけた後、先の2人の黒服の男性がマンションから張さんを引っ張って出てきた。張さんは「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と叫んだ!

 張さんは、後から来た白いパトカーに押し込まれた。張さんの家族ではない17、18歳の少年も同乗していた。警官は張さんの家から押収したものを最初に来たパトカーに積み込んだ。その時、もう1台の白いパトカーが来た。9時半頃、4台のパトカーが一緒に走り去った。

 張さんは現在、瀋陽市第一留置場に拘束されている。情報筋によると、張さんを連行した派出所は瀋河区の万蓮派出所(または蓮花派出所)だという。

 張さんは幼い頃から病弱で、6歳になるまで座ることができず、背骨は湾曲し、顔も変形していた。そこで張さんは体を丈夫にしようと誓い、大学の体育教師になった。飲食に十分気を付け、体も鍛えていたにもかかわらず、激しい嘔吐という奇病に悩まされた。発作が起きると、食べたものはもちろん、胆汁を吐き出すまで吐き、食道が押されて出血し、全身が痙攣して力が全く入らない状態が毎年起きた。しかし、1997年6月に法輪功を学び始めた張さんは、しばらくして、その病状が消えて元気になった。それから、張さんは法輪功を教材に取り入れ、生徒や教師、学校と教学研究室の上司たちから強い支持を受け、煉功点も作った。

 1999年4.25以降、当時の中国共産党の書記・江沢民は、各級の各部門に法輪功学習者を迫害するようにと秘密命令を出した。張さんの学校は、体育の授業で法輪功を教えないように強制され、学校の煉功点も学校の保安員に妨害された。学校の上司は何度も何度も、張さんに「話」を持ちかけ、信仰を諦めるように促した。

 1999年7.20、江沢民が計画した法輪功に対する全面的な迫害が勃発した。9月に学校が始まってから、学校の上司たちは繰り返し張さんに「話」を持ちかけ、修煉を放棄するように強制し「退職が普通にできなくなる」などと脅して、大きな精神的プレッシャーを与えた。 数日後、張さんは北京に法輪功の冤罪を訴えに行ったが、そこでは江沢民の命令で陳情者の逮捕を行っていた。張さんは警官に騙され、北京の瀋陽事務所に送られ、そこで登録された。2日後、瀋陽市瀋河区五里河派出所の警官と瀋陽理工大学の安全保衛科の科長が北京にやってきて、張さんに「職場に連れ戻す」と嘘をつき、張さんを瀋河公安支局に送った。

 張さんは、公安支局から逃れたが、公安支局の警官と瀋陽理工大学の安全保衛科の者に至る所を捜索された。警官は、張さんの自宅、義母の家、親戚の家、隣人の家に行き、嫌がらせをし、張さんを見かけたらすぐに通報するように告げた。張さんを捜すために学校側が学校の体育教師2人を北京に送った。張さんは家に帰れず、仕事にも行けず、電車、バス、飛行機に乗っても検問をされるため、いつでも連行される危険があった。11月、張さんは故郷の山東省に戻り、済南市の郊外で法輪功学習者たちと出会い、交流をしていたとき、警官に連行された。

 張さんは済南第一留置場に送られた。そこで誰とも話すことも気功を煉ることも許されず、毎日、誰が山東省に行くように言ったのかと尋問を受けた。瀋陽公安局の董という警官と学校の安全保衛科の張と胡は山東省に行き、20日間拘束された張さんに手錠をかけて、瀋陽まで連れ戻し、そのまま瀋陽市第一留置場に送った。

 留置場で張さんは、また、毎日山東省に行ったのは誰からの連絡だったのかと尋問された。数日後の朝、張さんは完全に衰弱して起き上がることもできず、地面に横たわっていた。その日の午後、市公安局の警官は張さんの長男を呼んできて、5000元(約10万円)を強制的に取り「治療のための保釈」として張さんを帰宅させた。

 張さんは何度も拘禁され、2回も労働教養処分を受けた。馬三家労働教養所、龍山労働教養所、張士洗脳班に拘禁されたことがあるが、九死に一生を得た。しかし、現在再び留置場に拘禁されたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/24/465658.html)
 
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