【明慧日本2023年10月12日】北京市の法輪功学習者・胡行銑さん(81歳女性)は9月20日、一審と二審で不当に懲役3年の判決を受けたのに対し、判決を不服として引き続き北京第二中級裁判所に控訴した。胡さんは、法輪功を学ぶことは合法であるとし、裁判官に公平かつ公正な結果を出すことを望んでいる。
胡さんは北京市朝陽区に在住。胡さんは以前、体が弱く、低血圧、肝炎、肺結核、冠状動脈性心臓病、腰椎椎間板ヘルニア、子宮筋腫など患っていた。その後、喫煙と飲酒の悪習慣に染まり、健康状態がますます悪くなった。しかし、1995年6月、胡さんは法輪功の9講の講法ビデオを見て、すべての病気が治り、本当に無病になり、タバコと飲酒も簡単にやめることができた。
法輪功を学んでから、胡さんは良い人になる道理が分かり、殴打されても罵られてもやり返さず、「真・善・忍」に従って自分を律した。以前の観念を変え、心が広くなり、穏やかな家庭を築いた。
突然の連行、懲役3年の不当判決
2020年4月23日午前9時、胡さんの住むコミュニティの職員が率いる警官6人が突然、胡さんの自宅の前にきて、賃貸物件の個人情報を登録するという口実で、胡さんの息子・劉暁江さんを騙し、ドアを開けさせ、家に押し入った。警官らは胡さんと息子を取り押さえた。胡さんは警官に証明書を見せるよう求めたが、応じてもらえず、家宅捜索を受けた。警官の1人がタンスを開け、法輪功の書籍が入った箱を持ち出した。警官は法輪功書籍、ノートパソコン、プリンター、携帯電話などの私物を押収した。その後、警官らが北京市豊台区の方荘派出所の人員だと胡さんは知った。
警官らは胡さんと息子を方荘派出所に連行し、取り調べを行った。午後3時、警官は胡さんを病院に連れて行き、身体検査を受けさせた後、豊台区留置場に送った。しかし、留置場側が胡さんの入所を拒否したため、警官は胡さんを派出所に連れ戻した。
夜9時、息子は解放され、胡さんは派出所に一晩勾留された。翌日、警官は胡さんを豊台区病院に連れて行き、PCR検査を受けさせた。夜9時、胡さんは「裁判保留で1年間保釈」となり、迎えに来た息子と一緒に帰宅した。
それ以来、北京市豊台区方荘派出所の警官は、胡さんに対するいわゆる「証拠」の収集をし、同区検察院、裁判所と結託し、高齢の胡さんに濡れ衣を着せようとした。
約1年後の2021年3月22日、豊台区検察院は胡さんに召喚状を受け取りに来るよう通知したが、胡さんは自分に犯罪行為はないと考え、行かなかった。
同年4月8日、方荘派出所の警官は、当時79歳の胡さんと息子を豊台区検察院に連行し、召喚を受けさせたが、胡さんは署名を拒否した。女性検事は怒鳴り散らし、「4月9日と12日、2回チャンスをやる、来なければ逮捕するぞ」と胡さんを脅した。しかし、胡さんは行かなかった。
同年11月8日午後、豊台区裁判所と検察院の人員は胡さんに起訴状を送り、翌日の午後3時に胡さんの自宅で胡さんに対する裁判を行うと予定したが、コロナ関係でできなかった。
今年2月8日午後3時、豊台区裁判所で胡さんに対して裁判を行った。
3月30日、豊台区裁判所の3人は胡さんの家に行き、胡さんに「懲役3年、罰金3000元」の判決書を渡した。
控訴するも原判決維持の結果に
一審に不服した胡さんは北京市第二中級裁判所に控訴し、不当判決の破棄と個人財産の返還を要求した。
今年6月2日、北京市第二中級裁判所の3人が胡さんの家に行き、いわゆる裁定書を渡した。裁定書によると、胡さんの訴えは却下され、懲役3年と罰金3000元の原判決維持となった。胡さんは裁定書に署名せず、法律に従って控訴を続けると言った。
胡さんの家にやってきたのは、裁判長の王洪波、裁判員の王敏、そしてビデオ撮影の3人だった。胡さんは裁判長と裁判員に「もし、殴られても反撃せず、罵られても言い返さず、真・善・忍に従って行動する人が有罪になるとしたら、どんな人が無罪だと思いますか?」と聞いた。
胡さんは継続して控訴すると告げた。裁判所の3人は胡さんの家に20分ほど滞在した後、足早に立ち去った。
継続して控訴へ
今年9月20日、胡さんは引き続き北京第二中級裁判所に訴状を提出し、受理された。
胡さんは、「法輪功は『真・善・忍』に従って良い人になることを教えています。心身の健康、家庭の安定、社会の調和と繁栄に有益です。裁判官が裁判官としての任務と使命を真に担い、当事者の法的権利を守り、当事者に対して公平公正に対処するようと希望します」と語った。