2023年9月 法輪功学習者104人の不当判決が判明(二)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年10月15日】(前文に続く)

 3、四川省の劉明珍さんと李金汝さん 不当な判決を宣告される

 四川省達州市達川区の学習者・劉明珍さん(72)と李金汝さんは、2023年6月9日に達川区裁判所で不当な裁判にかけられた。そして9月12日、劉さんは懲役4年6カ月の実刑判決と罰金3万元、李さんは懲役5年6カ月の実刑判決と罰金5万元を言い渡された。

 1年近く留置場に拘禁された劉さんは、高血圧と冠状動脈性心臓病を患っており、健康状態は悪化している。李さんは不当な判決を不服として、控訴すると表明した。

 2022年10月17日、達川区公安支局政保課の十数人が学習者の自宅に押し入り、劉さん、李さんと李さんの夫を連行した。それぞれの自宅にあった電子製品、資料を作る機器、法輪功の書籍、法輪功創始者の写真などが押収された。連行された3人は2日間にわたり取り調べを受け、その後、南方病院に移送された。

 2023年9月12日、劉さんと李さんは、不当な実刑判決を言い渡された。

 4、河北省香河県の張憲さんと王志山さんに不当判決

 河北省廊坊市香河県の学習者・張憲さん(50)と王志山さん(52)は、不当に連行されてからほぼ1年経った2023年9月5日、香河県裁判所により不当な判決を受けた。張さんは懲役1年6カ月の実刑判決を宣告され、王さんは懲役2年の実刑判決を宣告された。9月6日、2人は香河県留置場に移送された。 

 2023年5月23日、香河県裁判所は再び2人に対する裁判を行った。裁判中、裁判長・丁福才は2人の学習者と弁護士の発言を何度も中断し、法輪功の基本的な状況の紹介や、「偽りの天安門焼身自殺」事件について話すことは許さなかった。 

 張さんは、香河県公安局の元刑事警察官で、法輪功を学んだ後、「真・善・忍」の基準を守り、責任感を持って仕事に取り組み、廉潔な品行を保っている。中共が法輪功を迫害して以来、張さんは公職を解雇され、洗脳班に4回連行され、労働教養を3回強いられ、期間中に残酷な拷問を受けた。

 王さんは香河県東梨園村の医師で、「真・善・忍」の信念を貫いたため何度も連行され、派出所と洗脳班で拷問を受け、診療所は閉鎖に追い込まれ、10数年間放浪生活を余儀なくされた。

 二、60歳以上の学習者35人に不当判決

 明慧ネットの統計によると、2023年9月、60歳以上の年配学習者35人が不当な判決を宣告され、最高齢者は87歳であることが判明した。内訳は80~90歳が4人、70~80歳が14人、60~70歳が17人となっている。

2023年9月、迫害を受けた60歳以上の学習者の判決状況統計表

名前 区県 刑期 裁判所罰金 警官押収 (元) 年齢
廖安安 甘粛省 白銀市 白銀区 6年9カ月     87
楊毓珍 山東省 青島市   1年 5000   87
湯麗娟 湖南省 長沙市   10カ月。執行猶予1年 5000   80代
車瑞春 雲南省 昆明市 西山区 2年 3000 9万4100(年金差し引く9万3100,保証金1000) 82
沈光秀 重慶市   永川区 9カ月 1000   79
劉本玲 遼寧省 盤錦市 遼河油田 1年6カ月 4000   77
李春生 遼寧省 盤錦市 遼河油田 1年 2000   76
王彩雲 遼寧省 撫順市   8カ月     76
李雪松 陝西省 西安市 未央区 3年2カ月 1万   75
趙琴珍 甘粛省 白銀市   1年。執行猶予1年半 5000   75
繆秀瓊 雲南省 紅河州 建水県 4年     75
朱雅芬 遼寧省 撫順市   3年     74
劉明珍 四川省 達州市 達川区 4年6カ月 3万   72
徐顔華 吉林省 長春市   5年 1万   72
戴淑芳 重慶市  

渝北区

8年6カ月 1万5000 1万 71
陳玉芳 黒龍江省 ハルビン   1年     70代
林鳳英 江蘇省 淮安市   6カ月 1000   71
梁学森 遼寧省 瀋陽市 于洪区 8カ月     70
修光 吉林省 長春市   2年     約70
張新茶 河北省 深州市   3年9カ月 2万   69
李巧蓮 甘粛省 白銀市   3年9カ月 8000   69
崔秀芝 河北省 邯鄲市 邯山区 3年 3000   69
呉鳳珍 四川省 綿陽市 永吉県 2年執行猶予3年     68
張傑勤 安徽省 亳州市 利辛県 3年(両目失明、仮釈放) 5000   67
妙忠軍 陝西省 西安市 新城区 4年 1万   66
冉春恵 雲南省 昆明市   3年 5000   66
何暁玲 四川省 楽山市   18カ月     66
顧复満 甘粛省 白銀市   3年9カ月 8000   65
張国珍 遼寧省 阜新市 阜蒙県 3年2カ月 6000   65
劉欣 河北省 邯鄲市   3年 5000   64
胡鳳英 湖南省 郴州市   3年6カ月     64
王立貴 甘粛省 白銀市   3年5カ月 6000   62
程来花 江西省 鹰潭市   3年     60代
朱雲霞 江蘇省 淮安市   1年 2000   61
劉桂傑 吉林省 公主嶺市   3年     60

 一部の迫害の実例

 1、不当判決を受けた四川省の何暁玲さん 20日間以上断食で抗議

 四川省楽山市の学習者・何暁玲さん(66)は9月8日、楽山蘇稽派出所の警官により自宅から連行された。同日、市の中区裁判所で非公開裁判が行われ、何さんは懲役1年8カ月の実刑判決を宣告され、留置場に送られた。何さんは迫害に抗議するために断食をした後、楽山紅会病院に移送され、両足を手錠でベッドに固定され、警官に監視されている。

 何さんは20日以上断食を続けており、毎日点滴を受けているが、体が非常に痩せている。今回の判決は、何さんが二度目に受けた迫害である。何さんはすでに控訴した。何さんが連行されてから、夫と娘の世話をしてくれる人がいなくなり、何さんの夫と娘は厳しい生活を送っている。

 何さんは、かつて四川『商報』の記者を務めたことがあり、その後、楽山大佛管理部門で働いた。何さんの夫は日本とカナダの中国外務省に勤務した外交官で、中国に帰国後は市政府の外務室に勤務していた。何年も前に稀な病気を患い、ほぼ半身不随の状態になっている。何さんの娘は大学を卒業したが、残念ながら負傷してまだ完全に元の状態には戻っておらず、行動も身の回りのことも困難で、家事のほとんどを何さんに頼っていた。

 数年前、何さんはネット上で法輪功迫害の実態を伝えたとして、監視され、尾行されていた。2016年6月中旬、楽山市中区国保の人員らにより連行され、家宅捜索をされた。2017年3月9日、何さんは楽山市中区裁判所により懲役1年6カ月の実刑判決を宣告された。

 2022年11月2日、何さんは楽山緑心派出所に出向き、迫害の実態を暴露する資料を届けたとして、蘇稽派出所まで連行された。警官は捜索令状も提示せずに、家宅捜索を行った。その当日、何さんは「保証人を立てて尋問を待つ」条件付きで解放された。

 半年後の2023年4月、何さんは検察庁に呼び出され、9月8日に秘密裏に実刑判決を宣告された。

 2、高齢の楊毓珍さん 青島市北区裁判所から不当な判決を受ける

 山東省青島市の楊毓珍さん(87歳女性)は、今年7月18日、青島市北区裁判所で裁判を受け、9月16日に懲役1年、罰金5,000元(約10万円)の不当な判決を受けた。

 楊さんは青島市南区金湖路に住んでいる。法輪功を学んでから、「真・善・忍」の教えに従って、より良い人になり、心身とも恩恵を得た。楊さんには息子が2人いたが、2人とも若くして亡くなり、母親として耐えがたい悲しみに苦しみ、特に冠状動脈性心臓病、高血圧は深刻であり、目は光を直視することができず、部屋にはいつもカーテンがひかれ、暗闇の中で生活をしていた。法輪功を学んでから、様々な病気を患っていた体は徐々に回復し、目は正常に光を見ることができ、気分も明るくなった。現在、87歳の楊さんは健康で、6階まで何の苦労もなく登ることができる。

 2022年7月28日、青島市公安局南区支局派出所の警官は、楊さんがポケットからカードを取り出すところがカメラに映っていたという口実で、楊さんの家に押し入り、家宅捜索を行った。そして、自宅にあった法輪功の書籍などが押収された。

 2023年7月18日、楊さんに対する裁判が青島市北区裁判所で開かれたが、裁判は30分足らずで急遽終了し、裁判官はその場で判決を裁定せず、合議後に結果を通知すると言った。2023年9月16日、青島市北区裁判所は楊さんに懲役1年、罰金5,000元の実刑判決を下した。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/7/466850.html)