不当に8年の刑を二回受けた範学斌さん 刑務所の迫害で歩行障害
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 【明慧日本2023年10月18日】遼寧省営口市の法輪功学習者・範学斌さん(50)は、拘禁期間終了を8カ月後に控え、現在、遼寧省大連刑務所に拘禁されているが、刑務所で迫害を受け、歩くことができず、車椅子で移動しなければならない状態になっている。「真・善・忍」を堅持していることを理由に、範さんは中国共産党当局の裁判所により、二度にわたって懲役8年の不当な判決を言い渡された。

 16年前に8年の判決

 2007年1月29日朝、範さん(当時34歳)は自宅から営口市公安局の警官に連行された。 警官は範さんの自宅からパソコン、プリンター、大量のDVDディスク、法輪功の資料などの私物を押収した。営口市留置場に拘禁された範さんは、迫害に抗議するため断食をした。しかし、2007年6月20日、営口市駅前区裁判所は範さんに不正裁判をかけ、懲役8年の判決を下した。

中共酷刑示意图:殴打
拷問のイメージ図:殴打

 範さんは、最初大連南関嶺刑務所に送られたが、その後盤錦刑務所に移送された。盤錦刑務所第三監区で、範さんは法輪功を学ぶことを堅持したため、拷問を加えられた。2008年5月25日、範さんは4、5人の受刑者に殴られ、肋骨を負傷した。2009年10月11日、再び激しい暴行を受け、範さんは歩けなくなった。2015年1月28日に解放されたとき、まだ回復していなかったという。

 7年前に二度目の8年の判決

 範さんは解放されて僅か1年5カ月で、再び警官に連行された。

 2016年6月28日、範さんは、営口市駅前区新興派出所の警官によって友人宅から連行され、営口市留置場に送られた。2017年2月14日と6月16日、営口市駅前区裁判所は範さんに対して裁判を行った。法廷で範さんは自分の無罪を主張し、弁護士は2回とも法律に基づき、範さんに無罪の弁護をした。しかし、駅前区裁判所は法律を無視し、範さんに懲役8年の判決を下した。範さんは営口市中級裁判所に控訴したが、原判決の維持という結果を出された。

 迫害により歩けなくなる

 範さんは大連刑務所に収容された。2018年9月、範さんの家族は刑務所で範さんと面会したとき、衝撃を受けた。範さんは車椅子に乗せられ、歩くことができず、顔色がとても悪かった。それで家族は、範さんが膝に水がたまるほど迫害されていたことを知った。

 範さんは8年間刑務所に拘禁され後、また8年の判決を下され、刑務所に入れられた。「8年また8年、刑務所でどうやって毎日を生き抜いてきたのだろう。刑期がまだ8カ月も残っている今、障害を負っているのに、どうやってその日々を過ごすのだろうか」と思うと、家族はとても悲しくなった。

 かつて、背が高く、たくましく、心優しい青年が、真・善・忍を学んでいるだけで、中国共産党に16年間も刑務所に拘禁された。人生にはいくつの16年があるのだろうか?  今年、範さんは50歳を迎えたが、その人生は中国共産党によって無駄にされた。

 (範学斌さんが受けた迫害の事実が明慧ネットの『範学斌さん 遼寧刑務所で迫害され 歩行障害』など、ご参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/16/467169.html)
 
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