井玉華さんは刑務所の虐待で負傷 家族が苦情を報告
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 【明慧日本2023年10月24日】懲役3年6カ月の不当判決を受けた井玉華さん(64歳女性)は2021年8月、黒竜江省女子刑務所に送られ拘禁された。入所以来、井さんは「厳格に管理する受刑者」として扱われ、殴られ、虐待された末、負傷してしまった。それを知った家族は刑務所と省政府に対して行政訴訟を起こし通報をした。ハルビン市検察庁の職員が刑務所に行き、井さんが受けた虐待事実を調査中であるが、現在、井さんの状況は改善されている。

 井さんはジャムス市熱力会社の定年退職者である。以前は、肝炎、胆嚢炎、脾腫、頭痛、四肢脱力などの病気を患っていた。1995年8月、井さんは法輪功を修煉し始め、「真・善・忍」の基準に従って、他人のことを優先させ、善を持って人と接するようになり、短期間で病気が治った。「苦海から救ってくれたのは法輪大法です」と井さんは周りの人によく話していた。

 懲役3年6カ月の判決 刑務所で迫害を受ける

 2020年8月、ジャムス市建設派出所の警官が井さんの自宅のマンションの下で見張って、外出から帰ってきた井さんを連行した。同年12月28日、向陽区裁判所の裁判官・紀忠は主審として井さんに対する審理を行ったが、法廷で裁判の結果を宣告しなかった。その後日、井さんの家族は井さんが懲役3年6カ月の判決を下されたと告げられた。

 2021年8月12日、井さんは黒竜江省女子刑務所の集中訓練監区に拘禁された。自分の信念と良心を堅持し、刑務所のいわゆる「転向」をせず、「三書」を書かなかった井さんは受刑者に24時間監視され、毎日朝4時から夜10時まで掌大の椅子に座らされた。 少しでも要求に従わなければ、暴言を吐かれ、殴られた。井さんは長時間座り続けた結果、尻が爛れてしまった。

酷刑演示:码坐

拷問の再現:掌大の椅子に座らされる

 殴打を受けた井さんは体があざだらけになった。井さんは受刑者の殴となり打により、歯1本しか残っておらず、食事が困難で、栄養失調となり、やせ細り、体重が減少した。また、監視員に平手打ちされて、井さんの片側の聴力が著しく損なわれた。また刑務所側は井さんの消費額を月100元に制限した。刑務所では、物価価格が非常に高いため、井さんは食料、衣類等の生活に必要な物を手にすることができず、基本的な生活が保証ができなかった。

 家族の訴え

 井さんの家族は井さんが刑務所で受けた虐待に非常に怒り、井さんのことを心配した。家族は法律に従って情報公開と行政再審を申請し、黒竜江省女子刑務所と省政府に対して行政訴訟を起こした。同時に黒竜江省女子刑務所と省政府の職務の不履行として、刑務所所長・韓延偉などを通報した。

 現在、この行政手続きは裁判所からの回答を待っているところである。以下、家族の訴えと通報の内容の一部である。

 (一)情報公開の申請

 家族は2023年2月23日、『政府情報公開条例』に基づき、黒竜江省女子刑務所に5件の情報公開を求めた。

 1、刑務所が井さんに「有罪を認めさせ、悔い改めさせ、転向をさせること」を要求した合法的根拠と法的規定。

 2、井さんが1年6カ月を服役し、まだ集中訓練監区に拘禁されなければならない法的な根拠。

 3、井さんが刑務所で「家族電話」を使用できる条件と手続き。

 4、刑務所が井さんに転向と罪を認めさせる際、使う方法。

 5、刑務所における井さんの健康状態、健康診断の結果、および病気の診断と治療の状況。

 『政府情報公開条例』の第33条の規定によると、刑務所は20営業日以内に申請したものを回答しなければならないが、黒竜江女子刑務所側は家族の「情報公開申請書」の書留に署名して受け取った後、法定期限内に返答しなかった。

 (二)行政再審の申請と通報

 家族は今年4月2日、『中華人民共和国行政再審法』の規定に基づき、黒竜江省政府の再審事務所に行政再審申請書を提出し、黒竜江省女子刑務所に対し、指定期間までに情報開示の義務を履行することを命じるようと要求した。同時に、黒竜江省女子刑務所の情報開示の義務を履行しなかったことを、各級検察庁、刑務所管理局、司法庁、司法部、各級人民代表大会、各級常務委員会、省政府弁公庁、国務院、各級紀律検査監督委員会など関係の部門に通報した。

 『中華人民共和国の行政再審法』によれば、再審機関は60日以内に回答を出さなければならないが、黒竜江省政府の再審機関は、家族が書留郵便で提出した再審申請書に署名して受理した後も、60日を過ぎても家族に回答を出さなかったという。

 (三)行政手続きの提出と通報

 家族は7月3日、『政府情報公開条例』第51条、『行政訴訟法』第2条に基づき、ハルビン鉄道運輸裁判所に、行政訴訟を起こした。その内容は、「法律に従って被告者の黒竜江省女子刑務所が情報開示の実行を拒否したことが違法行為で、情報開示の申請する原告に返答するように命じてほしい」

 家族はまた、『行政訴訟法』第2条および第26条第3項の規定に基づき、ハルビン鉄道運輸中級法院に行政訴訟を起こした。その内容は、被告である黒竜江省政府が行政再審査という法定的な機能の履行を拒否したことで、被告が一定期間内に行政再審査を行うように命じてほしい」。同時に、家族は黒竜江省女子刑務所と黒竜江省政府(再審室)の職務の不履行を告発した。告発状に刑務所で井さんが受けた迫害の事実の詳細を書き、それを各級の検察庁、刑務所管理局、司法庁、司法部、全国人民代表大会と常務委員会、省政府の事務局、国務院、各級紀律検査監督委員会などの部門に提出した。

 通報の目的

 1、刑法第234条の故意の傷害罪、第248条の身柄拘束者の虐待罪、第251条の国民の信教の自由を剥奪罪、第397条の職権乱用罪を犯したと疑われる者の刑事責任を、法に基づき追及すること。

 2、法律に従い、黒竜江省女子刑務所に拘禁されている井玉華さんが生存、健康、信仰の自由に対する合法な権利を保障すること。

 3、通報者の情報開示申請及び行政再審査申請に対して、受理、告知、回答をしなかった不作為の違法性に鑑み、一定期間内に法定義務を履行し、情報開示申請及び行政再審査申請に対して回答するよう指導してほしいこと。

 ハルビン市検察庁の職員が刑務所へ事実調査の実施

 井さんの家族から通報を受けたハルビン検察庁は、調査チームを黒竜江省女子刑務所に派遣し、状況を調査し、井さんに刑務所で受けた迫害についてすべて話すよう求めた。井さんは事実を話した。

 井さんは各事件について関連する証人を提供できると述べたことを検察庁の人員がメモを取り、刑務所の職員も同時にメモを取った。

 調査チームが去った後、井さんは4組から12組に移され、毎月の消費額も100元から300元に調整された。

 10月12日、家族は井さんとオンラインで面会し、井さんの状況が改善したとわかった。

 1999年7.20、中国共産党が法輪功への迫害を開始して以来、井さんは何度も連行され、警官に殴られ、野蛮な灌食を行われ、内容不明の薬物を注射され、「地環」(拷問)で釘を打たれるなどの残酷な拷問を受け、3年の労働教養処分を科せられた。迫害から逃れるため、井さんは何年も放浪生活を余儀なくされ、その間、多くの親族が警官から嫌がらせを受け、お金も強要されたという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/18/467223.html)
 
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