孫桂芝さんの不当裁判 検察官は基本法を理解しておらず
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 【明慧日本2023年10月29日】内モンゴル自治区赤峰市寧城県の法輪功学習者・孫桂芝さん(66歳)は、8月26日夜、遼寧省凌源市で警察に連行され、寧城県留置場に不当に拘束されている。現在、孫さんは寧城県検察庁により同県裁判所で裁判にかけられている。孫さんの家族が親族を弁護人として申請する過程で、担当検察官と検察事務官は、当事者が親族または友人を弁護人として申請することができるという刑事訴訟法第32条をはっきり理解していないことが判明した。

 2021年12月、赤峰市寧城県天義鎮天南村の孫桂芝さんは、法輪功学習者・張向雲さんと、大明鎮麻城子市場で法輪功迫害の実態を説明した資料を配布していたところ、大明鎮派出所の警察に不当に連行され、家財を没収された。その日に、2人は解放された。その2日後、張さんは寧城県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)に不当に連行され、2022年6月、裁判所から懲役3年半の判決を受け、現在、内モンゴル女子刑務所に不当に拘禁されている。

 孫さんは、張さんが連行された日に脱走し、転々としてから凌源市でベビーシッターとなった。その後、家族と連絡を取る機会があったが、家族の携帯電話は監視されていた。そのため、2023年8月26日午後9時、同市の公安局の警察官に自宅に押し入られ、寧城県の留置場まで不当に連行されて拘束され、同県の公安局と検察庁に不当に起訴された。

 2023年10月24日、孫桂芝さんの家族は寧城県検察庁に行き、担当検察官の何氏に親族・友人の弁護の手続きと告訴の取り下げを求める申請書を提出した。何氏は寧城県検察庁の不当な起訴状を家族に見せ、隣にいた検察事務官の趙氏も早く読むように促した。親族・友人である弁護人が起訴状の確認と孫桂芝との面会を求めたところ、何氏は「起訴状を確認したいと言ったら確認できるのか。裁判所に行きなさい」と言った。家族が「親族・友人の弁護人が検察庁にいる段階で、この権利がないというのか」と質問したところ、何氏は黙り込んだ。家族はまた「前回提出した無罪の証拠(39号文書、50号令)を読んだか」と聞くと「見ていない」と答えた。そこで家族は文書を取り出し、説明した。

 この時、張という女性検察官が割って入り、面会の目的を聞いてきた。家族は、親族・友人による弁護をするためと、法的文書を提出しに来たと言った。張氏は、家族は弁護士を雇うことしかできず、弁護人になることはできないと答えた。家族は「刑事訴訟法第32条には家族が弁護人になれると規定している」と返した。すると張氏はiPadを手に取り調べ始め、声にして「弁護権は弁護士しか持っていない」と再度強調した。家族は「続けて下を見て」と言い、 その瞬間、張氏は言葉を失った。検察官として、刑事訴訟法の基本条文すら知らないとは驚きだ。

 さらに、無犯罪証明書を求められた家族は、趙検察事務官に「前回提出した無罪の証拠を見たか」と尋ねた。趙氏はあろうことか「あれはすべて偽の法律だ」と言った。法執行機関の職員として、どうして法律にこれほど曖昧であるのに、どうして全市民に公平と正義を感じさせることができるのか。

 家族は現在、関連部門に法律に基づいて訴えている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/27/467548.html)
 
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