法輪功学習者の馬長青さん 吉林刑務所で迫害され死亡
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 【明慧日本2023年11月5日】(吉林省=明慧記者)吉林省楡樹市の法輪功学習者・馬長青さんは2022年8月、漢方薬病院の近くに法輪功迫害の事実を暴露するステッカーを貼り付けた際に、監視カメラに撮られたため、再び不当に連行された。その後、徳恵市裁判所から懲役4年の実刑判決を言い渡され、吉林市刑務所に拘禁された。今年9月18日、馬さんは刑務所で亡くなった。享年70歳。刑務所側は馬さんの身内に電話した時、馬さんに小腸ヘルニアの手術を行うところ、亡くなったと告げた。

 少し常識のある人なら、小腸ヘルニアが簡単には死に至るものではないことを知っている。明らかに吉林刑務所は嘘をつき、馬さんの死因を隠蔽していた。

 馬さんは1981年10月、仕事中に物を運んでいたとき、頚椎2本が粉砕され、腰椎4本が骨折した。重度の対麻痺を避けるため、医師は馬さんにスチール製のベストを着せ、馬さんの片腕を上げることができなくなった。1996年5月14日、馬さんは法輪功を学んだ後、10年以上着ていたスチールベストを脱ぎ、腕が完全に正常に戻り、法輪功の素晴らしさと威力を目の当たりにした。

 中国共産党(以下、中共)による20年以上にわたる法輪功迫害の中で、馬さんは何度も連行され、拘束され、妻の穆春波さんは迫害されて死亡した。以下は、馬さんが中共によって度重なる迫害をされた事実である。

 一、法輪功を擁護する声を上げたために連行され、罰金を科せられた

 1999年7月20日、中共の江沢民集団が法輪功への残酷な迫害を開始した。2000年1月18日、馬さんと妻の穆春波さん、娘の3人は法輪功の無実を訴えるために北京に赴いたが、長春で楡樹市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに連行された。娘は学校に通っているため帰宅させられたが、馬さん夫婦は楡樹市留置場に46日間拘禁され、1人当たり1500元、2人で計3000元の罰金を科せられた。食事代を含めて総額4,300元以上が強要された。

 二、楡樹市国保の警官が家宅侵入 妻はショックを受けて死亡

 2010年11月15日の午後3時、楡樹市公安局国保の警官数人が身分証や法的書類を提示せず、突然馬さんの自宅に侵入した。家中をめちゃくちゃにした後、警官らは3万3516元の現金および数冊の法輪功の書籍を押収し、馬さんを連行した。その後、国保の警官は再び馬さんの家に行き、妻の穆さんに署名するよう強制した。穆さんは娘と夫を心配するあまり、震える手で署名した。

 一家の大黒柱である馬さんが連行されたとき、家族は天が崩れたような気分になった。 馬さんが連行された日、娘は恐怖のあまり4回もけいれんを起こし、穆さんは娘のことだけでなく、馬さんのことも心配し、常に緊張していた。さらに、警官にお金を押収され、訴える所がなく、怒りがこみ上げた穆さんは突然、脳出血を起こし、昏睡状態で入院した。

 帰宅した馬さんは妻の病気を治療するため、家の全財産5万元以上を使い果たした。結局、お金を工面できなくなり、馬さんは妻を退院させざるを得なかった。意識不明の穆さんは吸引チューブに頼りベッドに横たわり、背中、臀部、足に重度の褥瘡があり、4カ月後の2012 年 3 月 29 日に亡くなった。

 三、洗脳班で受けた迫害

 2013年7月、楡樹市政法委(治安・司法などを統括する機関)と610弁公室のリーダーの李奉林は洗脳班を設立した。馬さんは洗脳班に送られ、15日間にわたる洗脳迫害と拷問を強いられた。帰宅した後、馬さんは胃の痛み、腹痛、食事ができなくなり嘔吐し、吐いたものが真っ黒で、10日間以上寝たきりとなった。親族は状況が危険であると判断し、馬さんを病院に送った。胃カメラと結腸内視鏡検査では、「胃と腸の粘膜がすべて剥がれ落ち、潰瘍ができていた」と言われた。

 馬さんは刑務所に拘禁された後、3、4回痛みで食事ができず、横になると呼吸ができない症状が現れた。

 馬さんは洗脳班で、食べ物に薬物を投入されたのではないかと疑い、帰宅後にその状況が現れた。法輪功学習者の崔占雲さんは、洗脳班で数回薬物を投与され、帰宅後に症状が出て、まもなく死亡した。

 四、再び連行され、不当に懲役2年の実刑判決

 2018年5月7日、鉄道の警官が馬さんの自宅に押し入り、馬さんを連行して、長春市第二留置場に拘束した。

 2018年6月15日、長春鉄道裁判所は約5分以内に、馬さんに懲役2年と罰金2,000元の不当な判決を言い渡した。馬さんは不当な判決を不服として、上層の裁判所に控訴したが、原判決を維持され、2018年8月31日、馬さんは吉林公主嶺刑務所に移送された。

 五、公主嶺刑務所で受けた迫害

 吉林公主嶺刑務所に拘禁された馬さんは、強制洗脳と飢餓刑、電刑、殴打、平手打ちなどの様々な拷問を受けた。

 2018年9月12日、刑務所での身体検査中に医師は「なぜ胃の中に食べ物がないのですか?」と尋ねた。馬さんは「彼らは私に食べ物を与えてくれませんでした」と言った。刑務所では、毎回の食事はスプーン一杯のトウモロコシの流食しかなく、塩が多すぎて飲めないほど塩辛かったという。4カ月後、馬さんは、元の体重60キロから40キロまでに痩せた。

 「彼らは、私に食べ物をくれませんでした」と言ったため、馬さんは独房に引っ張られ、3人によって地面に押し倒され、最大電流で2時間以上電気ショックを与えられた。 10分ごとに3本の電気棒を交換し、合計30本以上の電気棒を使用した。馬さんの全身が紫色の大きな水ぶくれに覆われ、言葉では言い表せないほどの痛みだった。

中共酷刑示意图:电击

拷問のイメージ図:電気ショックを与えられる

'中共酷刑示意图:殴打'

拷問のイメージ図:殴打される

 馬さんは、刑務所で2年間にわたる拷問を受けた。電気ショックを与えられ、殴打され、飢えさせられた。そして、平手打ちにされたため、耳が聞こえず、目がはっきり見えなくなり、テレビも見ることができなくなった。

 六、再び不当判決を受け、吉林刑務所で死亡

 2022年8月10日か11日、楡樹市漢方薬病院の近くに法輪功迫害の事実を暴露するステッカーを貼り付けた際に、馬さんは監視カメラに撮られたため、再び不当に連行された。その後、徳恵市裁判所から懲役4年の実刑判決を言い渡され、吉林市刑務所に拘禁された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/31/467698.html)
 
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