2023年10月、8人の法輪功学習者が迫害で死亡したことが判明(一)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年11月9日】(中国=明慧記者)中国共産党(以下、中共)の江沢民グループは、20年以上にわたって、内部文書や通達を利用して、各級の政府関係者や警官を動かし、法輪功学習者に対する残酷な迫害を行い、不当な冤罪事件を大量に作り出してきた。法輪功を根絶するために、江沢民は「名誉を汚し、経済的に破綻させ、肉体を消滅させる。殴り殺しても気にせず、死んでも自殺とする。死んでも原因を調査せず、直接火葬せよ」という密命を出した。

 明慧ネット報道の統計によると、2023年10月、8人の法輪功学習者(以下、学習者)が中共当局の迫害により死亡したことが判明した。その内訳は、吉林省3人、安徽省1人、河南省1人、黒竜江省1人、湖南省1人、山東省1人となっている。 

 黒竜江省寧安市の学習者・湯春華さん(女性)は、地元の中共当局の関係者による絶え間ない嫌がらせの中、2023年8月に53歳で亡くなった。12年前、法輪功を学んで命を救われた湯さんは、12年後、警官の嫌がらせの中で亡くなった。勝利油田有限会社のエンジニアである遊雲昇さんは、二度にわたって、計9年6カ月の不当判決を受けた。山東省済南刑務所に収容されていた遊さんは拷問を受けた結果、12回も病院に救急搬送され、命を救われたが、解放された後に亡くなった。遊さんの妻・李素真さんも懲役4年の判決を受けたことがあり、2017年10月27日に他界した。

 2023年1~10月、少なくとも174人の学習者が迫害で死亡したことが判明した。

 1、12年前に法輪功を学び健康になった湯春華さん、迫害により死亡

 黒竜江省寧安市の学習者・湯春華さんは、地元の中共の関係者による絶え間ない嫌がらせなどの迫害を受け、今年8月に亡くなった。享年53歳。

 湯さんは寧安市三陵郷八家子村に在住していた。かつて多くの病気を患い、特に腎臓病が限界に達し、非常に衰弱していた。湯さん自身の話しによると、「トラック何台分の薬を飲んだが治らない」と言えるほどの薬の量だったという。湯さん夫婦は小さいスーパーを経営していたが、湯さんはベッドに横たわって見ているだけで、何もできず、夫に世話をしてもらうしかなかった。

 2010年、湯さんの母親は法輪功を学び始めた。そして、母親は娘の湯さんに、「法輪功はあなたの命を救うことができる。大法を学び、煉功すれば命が助かるよ」と教えた。このようにして、湯さんは法輪功の修煉を始めた。以来、湯さんは身体が奇跡的に回復し、今までのように薬に頼る生活を断ち切り、正常な人と同じように洗濯、料理、販売、仕入れができるようになった。周りの村の人々も湯さんの大きな変化を目の当たりにし、法輪功の素晴らしさに驚嘆した。

 湯さんは10年以上にわたり、学習者がすべきことを行い、法輪功迫害の実態を伝えたり、人々に中共の組織から脱退するように勧めたりした。多くの人々が迫害の実態を理解し、中共の組織から脱退し、救われた。 

 2022年、湯さんの母親は法輪功迫害の実態を伝えた際、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行され、後に解放された。その後、警官は湯さんを派出所に連行して不当に尋問したり、自宅にやって来て嫌がらせをしたりするなどの迫害を繰り返した。大きなプレッシャーを感じた湯さんは心身にダメージを受け、今年8月に突然、脳梗塞で死亡した。

 2、2回の判決を受けたエンジニアが他界

 勝利油田有限会社のエンジニアである遊雲昇さんは、法輪功学習者である。遊さんは、数回不当に家宅捜索を受け、4回拘留され、2回不当判決を受け、計9年6カ月間刑務所に拘禁された。山東省の済南刑務所に拘禁されている間、信仰の放棄を拒んだ遊さんは拷問を受けた。その結果、重度の高血圧になり、何度も危険な状態に陥り、12回も病院に搬送されて治療を受けた。遊さんは迫害により身体が非常に弱くなり、解放された時、まだ導尿カテーテルをつけていた。その後、健康状態はますます悪くなり、足元がふらつき不安定になることが多く、ついに自分の身の回りのことができなくなり、今年8月21日、77歳で亡くなった。

 遊さんの妻・李素真さんは、2度にわたって密かに裁判にかけられ、1年間も拘束されていたため、非常に衰弱しており、2017年4月に夫が連行され拘束されたことで、精神的に大きな打撃を受けた。2017年10月27日、李さんは夫と再会できないまま息を引き取った。当時、遊さんは寿光留置場に拘禁されていた。

 遊さんは生前、繰り返し迫害された。

 2005年7月、遊さんは勝利油田基地分局の政治保安課の張主任に何度も平手打ちされ、命の危険な状態が現れたため、医者を呼んで治療を受けた。

 2008年6月26日、遊さんは寿光の国保の副大隊長らによって連行された。警官らは遊さんを秘密の場所に連れて行き、手錠と足かせをつけ、鉄の椅子に縛り付け、7日間眠れないようにした。警官の1人はスタンガンで遊さんに電気ショックを与え、顔を殴り、「皮膚を一枚剥いでやる」と脅した。その後、遊さんは懲役6年の判決を言い渡され、妻の李さんも懲役4年の判決を言い渡された。

 山東省刑務所で、長期的な拷問などの迫害で遊さんは精神的、肉体的に深刻なダメージを受け、高血圧と心臓病の症状が現われ、血圧は何度も240㎜Hgまで上昇し、5年で12回も病院での救急手当を受けた。遊さんは3回も倒れ、1回3分間意識のない状態になり、深刻な状態になった。

 しかし、その後、遊さんはまた、3年6カ月の判決を宣告され、2017年12月14日に再度、山東省刑務所に収容された。

 刑務所で法輪功の功法を練習していた遊さんは厳しく管理された。2019年7月初め、遊さんは突然心筋梗塞の症状を発症し、警察病院に送られ、同日、危篤の告知を受けた。 入院中、遊さんは「仮釈放」を求めたが、刑務所側に拒否された。

 刑務所の迫害で遊さんは身体が弱くなり、出所したときも導尿カテーテルをつけたままだった。その後、健康状態が悪化した遊さんは、立つことも困難で、時々意識が朦朧として、自分の身の回りのこともできなくなり、2023年8月21日にこの世を去った。

 3、心身ともにダメージを受け 吉林省楡樹市の楊信さんが死亡

 吉林省楡樹市城發鎮団林村の学習者・楊信さんは、中共当局によって10年以上迫害された。3年間四平石嶺刑務所で血を吐くまで拷問を受けた。楡樹市留置場で拘禁されたとき、迫害により血便になったことがある。楊さんは何度も拘留、洗脳、嫌がらせ、脅迫を受けただけでなく、農村の60歳から受けられる年金も止められた。拷問により心身にひどいダメージを受けた末、2023年8月10日、楊さんは70歳で逝去した。

 2010年7月23日、楊さんと学習者の朱海山さん(朱海山さんはすでに迫害で死亡した)は神韻のDVDを人々に配った際、法輪功迫害の真実がわかっていない人に通報され、警官に連行された。同年12月30日、楡樹市裁判所は楊さんに懲役3年の判決を下した。

 楊さんは四平石嶺刑務所に送られ、拘禁された。刑務所で真・善・忍の信念を堅持していたため、刑務官と受刑者に強制的に「転向」させられた。「転向」しなかったため、ビンタを受け、睡眠を許されず、小さなベンチに座らされる、スタンガンで電気ショックを与えるなどの拷問を受けた。残酷な迫害により、楊さんは心身ともに傷害を受け、体が極度に衰弱し、視力が低下し、生命の危機に陥ったため、刑務所から解放された。しかし、楡樹市政法委員会の関係者らにその後、洗脳班に送られ、継続的に迫害された。

  中共の第19回全国代表大会の前の2017年7月から、楡樹市の司法部門は上層部の指示通り「ドアノック行動」(学習者の家に行って嫌がらせをする)を実施した。楊さんは城発鎮派出所の警官からその迫害を受けた。2017年から2021年まで、楊さんは4回連行され、家宅捜索をされ、18日間拘束された。

 2020年11月18日、城発鎮の治安保衛の責任者は楊さんと学習者・田鳳華さんの家に行き、「もしあなたたち学習者が法輪功の修煉をやめるサインをすれば、学習者リストから削除し、二度と来ないし、お金もあげる」と話した。楊さんは彼らに法輪功の素晴らしさを話したが、聞く耳を持たなかった。楊さん夫妻はサインを拒否したため、楊さんの60歳からの年金が停止された。

 楊さんは吉林省四平石嶺刑務所で危篤状態になるまで迫害された後、政治委員会に洗脳班に送られ、迫害されて以来、心身に受けた傷害から立ち直れず、体が弱くなり、視力の低下に苦しめられ、自分の畑の農作業ができず、他人に畑を貸すしかなかった。

 地元政府の関係者、公安局の国保、派出所の警官、村の治安保衛責任者は、日頃から楊さんに嫌がらせをし続け、連行・拘束などを行った。楊さんは普通の人には耐えられないほどの肉体的精神的な苦痛を与えられ続けた末、2023年8月10日、この世を去った。

 4、年金支給を不当に停止され 金徳俊さんは貧困と病気で帰らぬ人に

 2年前、明慧ネットで『吉林省延吉市の70代の法輪功学習者・金徳俊さんは、年金が停止され、生活が困難に』と報道された、2023年春に貧困と病気の状態で亡くなったことが分かった。

 金さんは朝鮮族で延吉市白山ホテルの元従業員。金さんは真・善・忍の信念を堅持しているため、2000年から2009年まで、中共の裁判所から懲役9年の重刑を受けた。その後、金さんは、長春、吉林、公主嶺などの刑務所に収監され、あらゆる残酷な迫害を受けた。圧力を受けた妻が金さんと離婚したため、刑期満了後、解放された金さんは、頼れる人もなく、住む所すらない状況に直面した。

 2020年7月、延吉市社会保障局は金さんの年金を不当に停止した。この時、金さんはすでに71歳で、低所得者保険で安い家賃を払う余裕すらなく、日常生活ができなくなった。 中共当局の残酷な経済的迫害で、善良な金さんは基本的な生活すらままならない苦境に陥れられた。

 寒い冬を乗り越えた後の2023年の春、金さんは貧困と病気の中で帰らぬ人となった。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/4/467752.html)
 
関連文章