【明慧日本2023年11月12日】甘粛省慶陽市慶城県の法輪功学習者・王立群さんが、2015年7月に江沢民を告発した後、弾圧に遭い、身を寄せる場所を追われた。2022年10月19日、王さんは慶城県の国内安全部保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに連行されて拘禁され、今年2月27日に不当な裁判を受けた。最近の情報で、王さんは懲役12年を宣告されたことが分った。
慶城県驛馬鎮に在住の王さんは約61歳の自営業者で、1994年に法輪功を学び始め、健康でありながらも、倫理が向上し、何年間も五つ星の自営業者として評価されている。
1999年7.20、中共が法輪功を弾圧し始めると、王さんは真・善・忍の教えを堅持したため、地元の中共の担当者による嫌がらせや迫害に何度も遭った。警官らは頻繁に深夜に家を訪れ、2人の幼い子供は目が覚めて、恐怖のあまりに泣き叫ぶことがよくあった。2000年4月24日、驛馬鎮の派出所所長・楊宏俊は、王さんを騙して派出所に連れ込み、留置場に収容して15日間不当に拘禁した後、再び王さんを蘭州市安寧区第二教養所に連れて行った。その施設側は受け入れを拒否したが、警官らは王さんを蘭州市平安台第一教養所(甘粛省で最初の教養所)に連行し、労働教養3年を強要した。王さんのガラス装飾店は強制的に閉店させられ、経済的損害は数十万元(200万円以上)に及んだ。
2015年7月、王さんは最高裁判所および最高検察庁に江沢民を告発したとして地元の610弁公室(法輪功弾圧のための非公式な組織)および警察に追われて放浪生活を余儀なくされた。王さんはずっと指名手配されており、身分証明証を使用できず、仕事を見つけることが非常に困難だったため、工事現場で勤務しなければならず、最もつらく、疲れる、他の人がやりたがらない仕事をしていた。王さんは労働に対しても非常に誠実で、真剣で注意深く、高品質な仕事をし、いつも不平不満を言わず、すぐに周囲の人々から称賛と承認を得た。
慶陽市の610弁公室は、王さんを逮捕するためにネット上で指名手配し、「天網」のクラウドデータベースに写真を掲載し、全国のカメラと接続した。ネットワークカメラに現れると、AI顔認識を通じて素早く彼の身元を確認し、出現した場所を確認できた。
2022年9月末、王さんは西安の商業施設で働いており、更衣室で作業服を着替えている最中にマスクを取り外したため、カメラに写ってしまい、彼の行動が露呈した。10月19日、慶城県の国保警官に連行され、慶城県留置場に拘禁された。
王さんの西安での賃貸住宅では何も見つからなかったため、慶陽市の610弁公室は、慶城県国保に指示し、7年前に王さんの家から押収された物品や当時の告発状を「証拠」として捏造し、王さんを鎮原県検察庁に送った。今年1月、鎮原県検察庁は王さんを陥れた書類を鎮遠県裁判所に転送した。
弁護士が文書を閲覧中に発見したところによれば、鎮原県検察庁が裁判所に提出した700ページ以上の告発文書は、7年前に法輪功学習者・段小燕さんに懲役10年を宣告した時の告発文書とまったく同じであり、完全にそのままコピーされたものであることがわかった。これは、当初慶城県裁判所が段小燕さんに懲役10年を宣告した際のすべての文書をそのまま持ってきて、王さんに対する証拠として提起されたものである。
今年2月27日午後、鎮原県裁判所は王さんを法廷外で審理した。王さんは自分に押し付けられた罪状、すなわち刑法第300条「邪教組織を利用して法律の執行を妨害する罪」を否認し「我が国の憲法は、市民には言論と信仰の自由があり、私は農民として、法の執行を妨害するようなことはしておらず、またその能力もない」と述べた。
弁護士はまた、検察機関が提起した罪状に対して十分な弁護を行い「国が認定した14の邪教の中に法輪功は含まれておらず、法輪功は組織も存在せず、登録簿も規約もない。もし国が認定した15番目の邪教が法輪功であるとすれば、被告に対して告発を提起することができるが、それがない場合は邪教を利用する問題は存在しない。法の執行を妨害するには、国家の公権力機関にのみそのような条件があり、一般市民にはそのような権限と条件はない。また、どの法の執行を妨害したのか、具体的な条文や法律の定義がないため、このような罪状は成立しない」と述べた。
王さんと弁護士は、検察官が押し付けたすべての荒唐無稽な罪状に対して理路整然と反論し、検察官は何度も口ごもった。最終的に検察官は理屈が尽き、驚くべきことに「中共を脱退することを主張するなら邪教だ」と勝手に定義づけた。
最近の情報では、王さんは慶陽市鎮原県裁判所によって懲役12年を宣告され、現在、控訴して二審の開廷を待っているという。