貴州省の劉康富さん 不当に懲役3年、罰金620万円の迫害を受けた
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 【明慧日本2023年11月17日】貴州省安順市の法輪功学習者・劉康富さんは2020年5月に身柄を拘束され、2021年11月中旬、西秀区裁判所は懲役3年と高額な罰金31万元(約620万円)の不当判決を宣告した。現在、劉さんは拘禁期間が終了して帰宅しているが、迫害で身体が衰弱し、戸籍もなく働くこともできず、元職場や政府機関から未納罰金の支払いを迫られ、生活は苦境に陥っている。

 劉さんは貴陽バス会社の元職員である。2020年5月、劉さんは西秀区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)に身柄を拘束された。国保の関係者は劉さんを取り調べ、長時間にわたってトイレに行かせなかったため、劉さんは失禁を起こし、全身無力で床に倒れた。身体は大きなダメージを受け、認知機能が低下した。

 違法な取り調べが終わった翌日、劉さんは安順市第二留置場に送られたが、入所せず、市のリハビリセンター(公安病院)に送られた。そこで、重症の糖尿病と診断される。

 劉さんはリハビリセンターで拘禁されていた期間、心臓病や高血圧に見舞われ、血圧は220にも達し、10~15分の頻度でトイレに行かなければならなかった。劉さんの話によると、合わせて5回瀕死の状態に陥ったという。

 2020年7月、西秀区検察庁は劉さんに逮捕令状を発付した。2021年3月、劉さんは不法に裁判にかけられた。公判前、区検察庁は劉さんにいわゆる罪を認める書類にサインを求め、サインする場合は懲役2年、罰金3万元(約60万円)となり、サインしない場合は、懲役6年、罰金31万元(約620万円)の判決になると騙した。

 この裁判中、西秀区検察庁は法廷で、劉さん宅にあった30万元の現金は劉さんの貯金であると証明した。2021年11月中旬、区裁判所は劉さんに懲役3年の実刑判決と、罰金31万元を言い渡した。これは劉さんの貯金30万元が実質、罰金として納められることになり、劉さんはさらに解放された後、差額の1万元を追って支払うことを強いられた。

 劉さんは判決を不服とし、控訴しようとしたが、検察庁の関係者に上訴する場合、判決が懲役8年、罰金50万元になると脅かされたため、劉さんは控訴しなかった。

 2022年2月、劉さんは都匀刑務所に移送された。3月、劉さんは同時に3人の受刑者に監視され、転向を強いられた。 

 同年8月、劉さんは革のボールを縫う作業に当てられた。頻繁に針で手を刺し、糖尿病の症状があるため、怪我のところはなかなか治らず潰瘍化し、両手は傷だらけだった。

 2023年の初、都匀刑務所の警官と受刑者は大量にコロナに感染し、劉さんも逃れることはできず刑務所病院で2カ月治療を受けた。その後また戻され、半日洗脳を受けて半日働かされるという日々を送っていた。 

 法曹機関は秘密裏に劉さんを迫害し、劉さんの家族と友人は劉さんの行方すらも知らなかった。

 3年間にわたる不当な拘禁と迫害を経て劉さんは帰宅した。貴陽バス会社は、劉さんを理由もなく解雇し、戸籍を貴陽市南明区から安順市西秀区に移すよう要求した。戸籍の登録は警察である公安が管轄しているが、1カ月経っても、華西派出所は劉さんに戸籍簿を渡さず、理由を聞いても家で待つようにと言うだけだった。劉さんは戸籍簿がなく、生活保障を申請できず、仕事探しもできない。この状況でも、元の職場と政府は未納罰金の支払いを強要している。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/15/468242.html)
 
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