【明慧日本2023年11月24日】遼寧省丹東市の法輪功学習者・劉品彤さんは、今年2月3日、人々に法輪功について伝えたとして、撫順市の警官に連行された。9月に順城区裁判所は劉さんに懲役1年6カ月の不当判決を言い渡した。判決を不服として、劉さんは控訴した。最近、撫順市中級裁判所は「原判決維持」という結果を出した。この案件の過程と結果から見ると、中共の裁判官が法律を尊重せず、ただ共産党の命令を実行していることを十分に示している。
劉さんの控訴審は、10月31日午前9時に行われ、裁判長・曹陽(女性)、裁判官・張麗娟(第一刑事廷の元裁判長)、邱忠翠(第四刑事廷の元裁判長)で構成された。いわゆる二審の法廷は、曹陽が原判決の関連内容を読み、検察官・張宇も起訴状の関連内容を読んで、基本的にこの審理を終わらせた。二審の法廷で劉さんの一審判決に対する控訴に対して審査をしなかった。検察官の張宇は、劉さんの弁護士が提出した一審判決での質疑と不確実な証拠に対して一言も反論しなかった。
裁判長は劉さんに対する一審の判決書を読み上げて、検察官に何か言うことはないかと尋ねただけだった。検察官は「ない」と答えた。その後、裁判長は当事者に何か言うことはないかと尋ねた。劉さんは、「法輪功は佛法であり、人々に善を教えるものであり、それが正しいか間違っているかは、人間の誰かが決めることではありません」というと、裁判長に話を中断された。
それから、検察官が起訴書を読み上げた後、裁判長はまた、当事者に何か言うことはないかと尋ねた。劉さんは「法輪功は人々に真・善・忍を教えています。一滴の水のような恩にも、湧き出る泉のような大きさでこれに報いるべきです(困った時に助けてもらったことは、決して忘れずに恩返しすること)」と言ったところ、裁判長に「案件と関係ないことを言うな」と、また中断された。劉さんは「法輪功を学んでいるため、迫害を受けたからです」と言うと、裁判長は話しを続けることは許されないと言った。裁判長は弁護士に何か言うことがあるかと聞いて、弁護士が話した直後休廷を宣言した。
先日、撫順市中級裁判所は、劉さんの控訴に対して、順城区裁判所の判決を維持すると宣告した。
この判決は違法であり、中国の憲法だけでなく、国連の世界人権宣言「すべての人は思想、良心および宗教の自由に対する権利を有する」にも違反している。撫順市中級裁判所の裁判官たちは、法律を専攻し、長年刑事事件の裁判に携わってきたが、職業倫理と良心に反して、中国共産党(中共)に服従し、法輪功学習者への迫害に参与している。
(劉さんに対する迫害の詳細は『遼寧省丹東の劉品彤さんに、再度不当判決』など、明慧ネットにご参照)
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)