遼寧省凌海市の李錦秋さん 不当な判決を維持する
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年11月25日】遼寧省凌海市の法輪功学習者・李錦秋さん(72歳女性)に対して11月6日午前10時20分、裁判が開かれた。裁判で李さんと代理弁護士は、法輪功を学ぶことが無罪であることや起訴内容に反論し、無罪解放を求め、法廷は約1時間にわたり行われたが、当日、判決は下されなかった。

 李さんは凌海市食糧庁の元経理である。1996年から法輪功を学び始めた。その後、先天性の心臓病、胃けいれん、ノイロー、喉頭炎、右眼虹彩炎、めまいなどの病気が完治し、健康を取り戻した。また、日常生活の中では「真・善・忍」の教えに従い、他人と争わず、コツコツと働き、上司や同僚から好評を得ている。

 2023年7月31日午前、李さんは町の縁日で法輪功の無実を伝えたとして、市新楼区の私服警官に身柄を拘束され、大凌河派出所に送り込まれた。当日の午後3時頃、警官は李さんを自宅に連れて行き、家宅捜索をし、パソコン、プリンター、法輪功の関連書籍、現金18000元(約36万円)などの私物を押収した。

 李さんは錦州市女子留置場で拘禁され、8月11日に市検察庁に逮捕状を発布され、10月25日、凌海市裁判所に起訴された。李さんの代理弁護士は、何度も尋ねてやっと11月6日開廷することを告げられた。

 裁判の当日、裁判長は李さんの家族5人だけに傍聴を許した。

 李さんは、2人の法廷警官に支えられながら法廷に入った。元気だった李さんは、3カ月の迫害で黒髪が全て白髪になり、痩せこけて両手はずっと震えていた。それでも、手枷をかけられていた。

 李さんの弁護士は、公安の捜索は当事者のサインがなく、押収リストも当事者の認定と違うことから、これは合法ではなく証拠にならないこと、ビデオ動画は案件と関係ないこと、写真の中に当事者と物品があったが、当事者が証言したという意味ではないこと、労働教養記録は過去のことで、今回の案件と関係ないことなどを指摘した。

 李さん自身も自ら無罪を弁護し、起訴書の内容は事実と合わないこと、公安警官の違法行為を暴露し、暴力でめまいになったと指摘した。

 1999年7.20、江沢民グループによる法輪功への迫害が始まって以来、李さんは法輪功を学んでいるとの理由で、心身とも大きなダメージを受け、何度も拷問を受け、馬三家労働教養所で3回拷問を受けたことがある。2010年9月13日、労働教養所から出た時、李さんは歩けず、夫に支えられて帰った。周りの隣人も李さんの様子を見て、迫害に怒りを覚えたという。その後、李さんは数年をかけて、煉功することで体が徐々に回復し、健康を維持しているという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/16/468280.html)
 
関連文章