広東省茂名市の70歳女性・祝方霞さんに再び5年の判決
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 【明慧日本2023年11月26日】広東省茂名市の法輪功学習者・祝方霞さん(70代)は今年11月上旬、茂名市茂南区裁判所から再び懲役5年の判決を受け、罰金1万元を強要された。祝さんは判決を不服として控訴した。現在、祝さんは茂名市第一留置場内の特別な監禁室に拘禁されている。

 今年3月6日夜8時頃、茂名市茂南区公安分局の指導官・黄と特別警官や官渡派出所の警官など10人あまりは、名雅世家小区で祝さんを連行した。祝さんは警官らに自宅に連れ戻され、家宅捜索をされた。警官らは捜索令状も警察証も提示せず、祝さんの家にあるプリンター、パソコン、法輪功関連書籍などの私財を押収した。祝さんの夫(法輪功を学んでいない)も官渡派出所に連行した。夫は翌日、息子が誓約書に署名した後、家に戻った。

 3月7日夜、警官は祝さんを茂名市第一留置場に送り込もうとしたが、健康状態が基準に達していないため入所しなかった。その後再び官渡派出所に連れ戻された。3月8日、警官は祝さんを茂名市第一留置場の北三倉に送った。

 祝さんは何度も迫害を受け、家族は脅迫されたため、祝さんのために公正な弁護士を雇うこともできなかった。今年4月、家族は祝さんと面会するためだけに地元の弁護士1人を雇い、家族は祝さんと面会することができた。祝さんは茂名市第一留置場で拘禁されたとき、転倒して左手を粉砕骨折し、拷問により高血圧、糖尿病などを発症し、健康状態が悪化した。

 5月初旬、茂名市茂南区検察庁は祝さんに逮捕状を発付した。

 7月31日、茂南区裁判所は祝さんに対して不正裁判をかけた。家族は警察からの脅迫を受け、弁護士を雇う勇気がなかった。法廷で裁判官は祝さんの発言を拒否し、30分足らずで裁判を終わらせた。

 8月4日、祝さんは留置場の特別な部屋に移された。同じ部屋に高州市の法輪功学習者・呉有清さんも拘禁されていた。呉さんは祝さんの世話をし、祝さんの健康状態が改善された。

 11月上旬、判決を宣告された祝さんは控訴した。

 かつて5年の判決を受け 迫害されて身の回りのことができなくなる

 中国共産党が法輪功を残酷に迫害して24年、祝さんは連行、拘禁、労働教養処分、判決などの迫害を受けた。

 2013年8月28日、祝さんは阿水ホテルで法輪功迫害の実態を人に伝え、資料を配布していた際、駅前派出所の警官に連行された。祝さんは健康診断の結果が基準に達していないので、入所しなかった。しかし、茂南区610弁公室と国内安全保衛(法輪功迫害の実行機関)の警官は祝さんの健康状態を無視し、祝さんを無理やり留置場に入れた。

 同年11月15日、茂南区裁判所は祝さんに対する不正裁判を行った。弁護士は法廷で、すべての法律書籍を調べ尽くしても、法輪功が邪教だという記述はなかったことを明らかにした。祝さんも法廷で無罪を主張した。しかし、裁判所は法律を無視し、2013年12月19日、祝さんに懲役5年の不当な判決を言い渡し、祝さんを広東省女子刑務所に送った。

 祝さんは刑務所で残酷な迫害を受けた結果、解放された後にベッドから起き上がることも困難で、基本的に自分の身の回りのことができない状態だった。祝さんは法輪功だけが自分を救うことができると思い、迷うことなく法輪功を学び続けた。おかげで、祝さんの身体は健康を取り戻した。法輪功の恩恵を受けた祝さんは、法輪功に対する誹謗中傷がまだ続いていると思い、法輪功迫害に関する資料を配っていた際、私服警官に尾行され、連行されて拘束された。

 繰り返し迫害され 2度の労働教養処分を受ける

 1999年7月22日の夜から翌日にかけて、茂名市と各県の一部の法輪功学習者が公安当局の警官に家宅捜索をされ、連行された。祝さんはその中の1人だった。拘留の間、学習者たちは法輪功を学ばないという「誓約書」を書かされた。

 その後、祝さんは法律に従って、法輪功迫害の停止を求め、北京に行こうとしたが、途中で、警官に連行され、地元に戻され、労働教養処分を科された。広東省三水女子労働教養所で「転向」を強要され、迫害を受け、2001年末、解放された。

 2002年5月、祝さんは2回目の労働教養処分を宣告された。広東省三水女子労働教養所で独房で拘禁され、侮辱を受け、法輪功を誹謗中傷する画像を強制的に見せられ、強制的に「転向」させられるなどの迫害を受け、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けた。

 2005年12月5日の朝、祝さんたち3人は何者かに騙され法輪功学習者・康少珍さんの家に行ったが、そこには警官がおり警官は不法集会を理由に、4人全員を連行し、それぞれの家を家宅捜索した。その後、4人は洗脳班に入れられた。

 2006年1月10日、茂名市の警官は同市の法輪功学習者に対して、尾行や、張り込み、電話の盗聴、自宅での嫌がらせ、連行などの迫害を行った。中共の両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会会議)を口実に、洗脳班から帰宅したばかりの祝さんを含む3人を、再び洗脳班に入れた。茂名洗脳班で、「転向」しない法輪功学習者を直接広東省の「法制学校」(すなわち三水洗脳班)に送り込み、さらに迫害を加えた。

 同年1月15日、茂名市の数人の法輪功学習者は、三水労働教養所に送られた。 その中で、祝さんと施秀萍さんは、健康診断の結果が基準に達していないため、教養所へ入所しなかった。施秀萍さんはその後他界した。

 同年2月10日午後9時30分頃、警官数人が祝さんの家のドアをこじ開け、祝さんを再び洗脳班に連行した。家族が警官にその理由を尋ねると、警官は「尋問するため」「両会が始まるため」などと言ったた。

 2011年8月、祝さんは海外旅行する際、茂名市公安局出入国管理部門にパスポートの申請を行ったが、公安局から理不尽に許可されなかった。

 家族が警官に、パスポートの申請ができない法的根拠は何かと尋ねると、「法的根拠はわからないが、とにかく上層部からの指示だ」と返答された。

 同年12月28日午前10時頃、祝さんは河東野菜市場で「共産党についての九つの論評」と法輪功迫害の実態のDVDを配布していたところ、茂南公安局の警官によって河東派出所に連行された。祝さんは警官に堂々と法輪功迫害の真実を話し、家族も同時に派出所に行き、祝さんの釈放を求めた。その日の午後5時、祝さんは帰宅した。

 茂名市第一留置場に8カ月以上拘禁された祝さんは、拷問により手を骨折し、拷問により高血圧、糖尿病を患っている。祝さんは再び不当に懲役5年、罰金1万元の判決を宣告された。祝さんは判決を不服として控訴した。家族は祝さんの健康状態をとても心配している。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/19/468378.html)
 
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