2023年9月~10月法輪功学習者1040人への連行、嫌がらせが判明(一)
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 【明慧日本2023年11月29日】(中国=明慧記者)中国共産党(以下、中共)は「中秋節」、「国慶節」、「北京で一帯一路会議開催」、「アジア大会」などを口実にし、安定を維持するという名目で、法輪功学習者(以下、学習者)を厳しく監視し、迫害した。明慧ネットが報道した情報の統計によると、今年9月から10月まで、少なくとも29の省、自治区、直轄市1,040人の学習者が不当に連行され、嫌がらせを受けた。うち、614人が連行され、426人が嫌がらせを受け、261人が家宅捜索を受け、12人が放浪生活を余儀なくされた。また、17人が採血(指紋、足跡、DNA)され、21人が強制的に洗脳班に送られた。

2023年1~10月、連行、嫌がらせをされた中国国内の学習者の延べ人数統計

 連行が最も深刻な地域は黒龍江省108人、山東省101人、吉林省74人、遼寧省60人、湖北市50人、河北省42人、四川省37人、湖南省21人、北京市16人である。 60歳以上の年配学習者176人が連行され、嫌がらせを受けた。うち109人が連行され、67人が嫌がらせを受けた。90歳以上が3人、80~90歳が40人、70~80歳が70人、60~70歳が63人となっている。その中には、新聞社研究部(国務院華僑事務弁公室所属)の元編集者、ジャーナリスト、教師、医師、看護師、技術者、画家、エンジニア、准教授、裁判官、博士課程学生、銀行員、退役軍人など各業界のエリートが含まれている。

2023年9~10月、連行、嫌がらせをされた中国各地の学習者の延べ人数統計

 9~10月、中共の関係者は学習者から123万1347元を強要した。7人が年金を差し押さえられた。遼寧省営口市の朱瑞敏さんは総額45万1,800元の給料を差し引かれ、山東省の潘栄卿さんは10万元以上の年金、また南昌市の厳精華さんは13万元以上の年金を強要された。ハルビン市延寿県の陳潔さんは連行された際に、現金10万元を押収された。

 情報収集期間は2023年9月1日から2023年10月31日までで、前月に公表されなかった迫害実例も含まれる。

 一、614人が不当に連行される

 一部の迫害の実例

 1、遼寧省瀋陽市の裁判官・陳暁光さん 不当に連行される

 9月20日、遼寧省瀋陽市瀋北新区裁判所の裁判官で、学習者の陳暁光さんは、勤務先で数人の警官により連行された。

 2、浙江省武義県公安局 多数の警官を出動させ嫌がらせを働く 

 9月16日、十数人の警官が鄭旭軍さんの自宅に侵入し、家宅捜索を行った。警察の行動は、アジア競技大会の「安定維持キャンペーン」の一環だと考えられる。

 鄭さんはもともと北京電力研究院の博士課程在籍生だったが、法輪功を学んでいるという理由で学校から退学させられた。学校側と北京警察が違法の操作をしたため、鄭さんは20年以上も戸籍を取得できなかった。戸籍がなければ身分証の申請もできず、中国国内では身分証がなければ社会で生きていく権利を奪われることになる。

 3、北京の高維平さんが連行され、80代の父親の世話をする人がおらず

 北京市東城区の学習者・高維平さん(58)は9月14日、順義区仁和派出所の警官により連行され、順義区留置場に拘禁された。高さんの80代の父親は、連行される様子を目撃してショックを受け、食欲もなく、一日中ため息をついている。

 高さんは北京にある新聞社研究部の元編集者である。1994年に法輪功を学び始めてから、長年悩んでいた腰や足の痛み、婦人科系の炎症などの症状が消えただけでなく、性格も明るくなった。今までの人生の疑問が分かるようになった。以来、高さんは周囲のすべての人に誠実に接し、利益においても他人を優先した。1998 年の洪水のとき、被災地の子供たちを支援するために 5,000元を寄付した。

 1999 年7月、中共による法輪功への迫害が始まって以来、高さんは 6 回連行され、2回にわたり3年近くの労働強要を科され、さらに懲役3年の実刑判決を言い渡された。期間中、電気ショックを与えられ、睡眠を禁じられ、洗脳による迫害、昼夜を問わず過酷な労働を強いられるなどの拷問を受けた。

 4、かつて4年間の冤罪を経た韓春竜さん 再び連行される

 遼寧省黒山県の学習者・韓春竜さんは、今年10月2日に瀋陽市瀋河区皇城派出所の警官らに連行され、今なお瀋河区留置場に拘禁されている。以前、韓さんは不当に懲役4年の実刑判決を宣告され、迫害を受け、辛うじて一命をとりとめた。

 韓さんは1998年3月に法輪功を学び始めた。中共が法輪功を迫害する中で、韓さんは何度も連行され、家を荒らされ、拷問により自白を強いられた。丹東留置場に拘禁されていた間、警官に殴られて耳が聞こえなくなり、右足は腫れ上がり、片方の足は明らかに太くなっており、もう片方の足は痩せていて、韓さんは足を引きずりながら歩き、胸と背中に耐えられない痛みがあった。また医者により、腎不全、尿管結石、両側水腎症と感染症、両側腎臓結石、膀胱結石、尿路感染症、膀胱痛、尿道痛と診断された。2013年5月31日、韓さんは丹東市振興区裁判所により懲役4年の実刑判決を言い渡された。

 10年後の2023年10月2日、韓さんは瀋河区皇城派出所の警官らに再び連行された。現在、事件を担当している警官は韓さんを解放せず、家族と会うことも許可せず、一切の説明もしていない。

 5、ジャムス市公安局 統一行動で多くの学習者を不当に連行

 ジャムス市公安局は9月14日夜と15日朝、各公安支局に命令を出して統一行動を実施し、10人以上の学習者と家族を連行した。一部の学習者は朝、ドアを開けた途端押し入って来た警官に連行され、一部の学習者は市場に行った際、尾行している警官により連行された。

 ◎董敏さん(女性)、1972年1月24日生まれ、ジャムス市向陽区西駅コミュニティ4組122号に在住。

 松林派出所の所長と他の警官3人は、「聞きたい事がある」と言って董敏さんの自宅に入った後、法輪功の書籍を押収し、「董敏を派出所まで連れて行って、サインするだけで済ませる」と家族を騙した。派出所に到着した董敏さんは15日間の拘留状を出され、ジャムス拘置所に拘束された。

 ◎姚凱さん(女性)、1962年6月生まれ、ジャムス大学准教授、ジャムス市前進区永和コミュニティ11組20号に在住。自宅は強制捜索され、家の中はめちゃくちゃにされた。警官らは姚凱さんを拘束しようと計画したが、姚凱さんの血圧は220mmHgに上昇し、健康状態が基準に達していないため、保釈され帰宅した。

 ◎郝兵さん(60歳前後、男性)、ジャムス大学准教授(姚凱さんの夫、法輪功を学んでいない)、同日釈放された。

 ◎李桂華さん(69歳)、4年間不当に拘禁され、今年6月20日にハルビン女子刑務所から帰宅したが、3カ月も経たない9月15日、再び警官に連行された。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/17/468205.html)
 
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