ハルビン市の樊金清さん(73)に懲役3年6カ月を宣告
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 【明慧日本2023年11月29日】黒竜江省ハルビン市南崗区の法輪功学習者・樊金清さん(73歳女性)は、今年6月14日に南崗区公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行され、ハルビン市第二留置場に拘禁された。11月17日、樊さんの娘は留置場から電話を受け「樊金清は懲役3年6カ月を宣告された。刑務所に送るので、お金を払ってください」と言われた。しかし、裁判がどこで行われたのか、いつ判決が下されたのか、家族は知らされていない。

 樊さんが連行されたので、一緒に住んでいる11歳の孫娘は1人で借家に残され、隣人に頼って世話をしてもらっている。地方で働いていた娘は帰ってすぐに、何度も母親の担当警官に電話し、母親についての具体的なことを聞いたが、裁判の時間を通知するので、電話を止めるようにと言われた。しかし、留置場から裁判結果を告げられるまで、家族は何の通知も受けていなかった。

 今年10月上旬、樊さんの娘は母親が拘禁された数カ月間の重圧の結果、誤って借家の3階から転落し、足と骨盤を骨折し、手術することになった。それから、娘は何度も国保の担当警官に自分の状況を話し、母親を解放して世話をしてもらえるように、少なくとも手術が終わるまで帰すようにと求めた。警官は最初、上層部に状況を反映すると約束したが、その後、母親を釈放できないと言った。それ以降、警官は電話にも出なくなかった。

 以下は、樊さんが近年、受けた迫害事実である。

 2020年9月22日、バス停で2人の学生に法輪功の真実を話していた樊さんは、通報され、ハルビン市南崗区七政派出所の警官に連行され、5日間拘束された。 

 2022年7月13日午後、ハ西派出所の警官2人が、パトカーで樊さんの家に行ったが、樊さんは留守だった。警官は夕方6時に再び来て、樊さんにまだ法輪功を学んでいるのかどうかを尋ねると、樊さんは、法輪功は人に良い人になることを教えており、長年患っていた重病が法輪功を学んですぐに治った。法輪功を学ばなければ、とっくに死んでいただろうと話した。樊さんはまた、警官に法輪功学習者(以下、学習者)を迫害しないようにと勧めた。

 同年7月26日午後、樊さんがバス停付近で通行人に法輪功について話しているのを盗み聞きした私服警官は、南港区青濱派出所の警官を呼んできて、樊さんを連行させた。警官は樊さんから家の鍵を押収し、その夜9時にその鍵で樊さんの家に押し入って、10歳未満の孫娘の目の前で家宅捜索を行った。午後11時、警官は2度も家に来て、家で寝ていた孫娘を派出所に連れて行き、写真やビデオ撮影を行い、法輪功を学んでいるのかどうかを尋問し「もし学んでいたら、学校に行けなくなる」などと脅迫した。派出所で2日間拘留された後、樊さんは保釈され、自宅に戻ったが、警官はほかの地方にいる娘に罰金2000元の振り込みを求めた。

 2023年4月19日、南崗区ハ西派出所の警官とハ西街道弁事処、工力所社区の7、8人の職人が樊さんの家に押し入り「まだ法輪功を学んでいるのか、なぜ引っ越さないのか」と言った。樊さんは「私は法輪功を学んで、病気を治した。善良な人になるのは悪いことですか? あなたたちは殺人、放火犯のことは気にしないのに、善良な人を迫害するのですか」と言った。彼らは樊さんに法輪功を止めるように言い、法輪功を誹謗中傷することが書かれた書類にサインするよう強要した。サインを拒否したため、樊さんは居民委員会の責任者に殴打されて手に傷を負い、家のガラスを叩き割られ、目覚まし時計も壊された。警官は樊さんを派出所に連行し、何度も樊さんの手を引っ張ってサインさせた。樊さんは「法輪大法は素晴らしい」と書いた。

 5月22日、清濱派出所の警官2人は居民委員会の人と一緒に、樊さんの家に来て、樊さんにサインを強要した。

 6月6日、清濱派出所の警官4人は、樊さんをハルビン市公安局南崗支局の受付室に連行し、白紙を出して、名前と電話番号を書かせた。樊さんは拒否した。

 6月14日、樊さんは南崗支局の国保の警官に連行され、ハルビン市第二留置場に拘禁された。その間、留置場の警官は樊さんの娘に電話をし、母親にサインすることを勧め、サインすれば判決から免れると言った。娘は母親に会えないし、できないと要求を拒んだ。

 拘置所の警官によると、樊さんは少し前に発熱し、2回、注射を打たれた。樊さんは小柄で痩せており、体重は35キロしかなく、法輪功を学ぶ前は、非常に病弱だった。今日まで生き延びてきたのは法輪功のおかげで、50代で亡くなった母親から遺伝の病気を受け継いだと樊さんは話した。樊さんは現在も留置場に収容され、法輪功を学ぶ環境を奪われている。家族は樊さんが留置場の過酷な環境下での体調を心配している。

 樊さんの娘は手術を終えたばかりで、ベッドに横たわっているが、母親が判決を宣告されたことを知り、警官からもお金の支払いを要求され、悲しみながら、憤慨した。娘は「渡すお金がありません。母親に何かあれば、あなたたちを訴えてやる」と留置場の警官に言った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/26/468657.html)
 
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