【明慧日本2023年12月8日】遼寧省女子刑務所(旧瀋陽大北女子刑務所、略して大北女子刑務所)は、遼寧省瀋陽市于洪区平羅鎮にある。1999年7月20日から現在に至るまで、遼寧省女子刑務所は、中国共産党(以下、中共)の江沢民グループが法輪功学習者(以下、学習者)に対する「殴り殺しても気にせず、死んでも自殺とする」、「死んでも原因を調査せず、直接火葬せよ」の抹殺政策の下で、収容された学習者に信念を放棄させるために、「体に熱湯をかける、薬物を注射する、電気ショックを加える、唐辛子水で灌食、膣に唐辛子の皮を入れる、吊り上げる、裸にさせて冷水をかける、奴隷労働」などの極めて残虐な迫害方法を実施している。
明慧ネットの報道の統計によると、1999年7月20日、中共当局は法輪功迫害を開始してから、少なくとも63人の女性学習者が遼寧省女子刑務所の迫害により死亡したという。
2018年5月22日に明慧ネットで『34人の法輪功学習者が遼寧省女子刑務所で迫害され死亡した例』が報道された。死亡したのは、孫宏艶さん、劉麗雲さん、孫玉華さん、鄒清雨さん、李洪増さん、于鳳華さん、李広珍さん、李凌さん、于力さん、倪淑芹さん、石勝英さん、王秀霞さん、劉麗華さん、蔣秀花さん、叢培蓮さん、張桂芝さん、王淑霞さん、王紅梅さん、史迎春さん、張鳳珍さん、丁振芳さん、王春香さん、王傑さん、呉樹艶さん、楊春玲さん、劉路香さん、王敏さん、徐春霞さん、孫敬美さん、耿仁娥さん、王彦秋さん、呉業鳳さん、冷冬梅さん、孫敏さんの34人である。
最近、また、明慧ネットで遼寧省女子刑務所で拷問を受けて死亡した女性学習者の案件の例も収集した。死亡したのは、王世賢さん、李艶秋さん、劉金玉さん、蘭立華さん、李桂栄さん、李國俊さん、仲淑娟さん、陳永春さん、朱玉蘭さん、王素梅さん、郭鴻雁さん、胡艶波さん、呉乃英さん、呉秀芳さん、葉中秋さん、劉玉坤さん、雍芳さん、張玉蘭さん、王桂蘭さん、杜景琴さん、周改清さん、劉新穎さん、郭慶さん、王希斌さん、王香菊さん、王恵敏さん、李鳳美さん、姜艶玲さん、楊淑文さんの29人である。
遼寧省女子刑務所で迫害され死亡した一部の法輪功学習者
遼寧省女子刑務所で迫害され死亡した一部の学習者の事例
1、瀋陽大北刑務所で王世賢さんは迫害され死亡
遼寧省鞍山市の岫巖満族自治県龍潭卿の学習者・王世賢さん(70歳男性)は2018年2月初め、瀋陽大北刑務所で迫害されて死亡し、遺体は家に運ばれてから早々に埋葬された。死因は未だに不明である。
2、李艶秋さんは刑務所に収容され2週間で迫害により死亡
李艶秋さん |
学習者・李艶秋さんは生前に錦州市凌西ホテルに勤めていた。2018年12月14日、李さんは警官に連行され、自宅を家宅捜索された。その後、李さんは錦州女子留置場に拘禁された。2019年1月21日午前、当局の裁判所は李さんに懲役5年の判決を言い渡した。同年2月19日、李さんは遼寧省女子刑務所に送られた。刑務所で裸にされ、独房に入れられるなどの迫害を受けた李さんは、刑務所に拘禁されて、わずか2週間で、虐殺された。52歳の若さであった。
3、遼寧省大連市の劉金玉さん 仮釈放され10日ほどで他界
遼寧省大連市の学習者・劉金玉さん(67)は、2016年4月21日、自宅から警官に連行された。その後、3年3カ月の実刑判決を宣告され、同省の女子刑務所に収容された。刑務所で迫害を受けた劉さんは呼吸困難になり、食事をとることも水を飲むこともできず、生命の危険に陥った。そこで、家族は劉さんの解放を強く求めた結果、2018年4月初め、治療のためにやっと「仮釈放」されたが、4月15日に劉さんはこの世を去った。
4、遺族は蘭立華さんの死を刑務所側に追及
遼寧省瀋陽市の学習者・蘭立華さんは、明慧卓上カレンダーを配布したという理由だけで連行され、懲役3年10カ月の不当判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に拘禁された。女子刑務所で、蘭さんはB型肝炎に感染して重症になり、2020年4月23日に亡くなった。49歳だった。遺族は火葬の署名を拒否し、蘭さんの死に対して責任を追及した。
5、李桂栄さんは刑務所で殴打を受けて亡くなった
遼寧省瀋陽市の学習者・李桂栄さんは大東区合作街小学校の校長だった。かつて、同区の「優秀な校長トップ10」の1人として表彰された。2006年10月に連行された李さんは、懲役7年の判決を言い渡された。2015年2月に再び連行された李さんは、瀋陽市渾南区裁判所から懲役5年の判決を下され、遼寧省女子刑務所の高齢者、障害者を拘禁する第5隊に拘禁された。
刑務所の刑務官は李さんを転向させるため、受刑者らに指示を出し、李さんを殴打したり、李さんの手を踏んだりした。李さんの手はすぐに青紫色のなってコブができ、全身もアザだらけになった。ある日、李さんは髪の毛を引っ張られたまま引きずられた結果、大量の髪の毛が抜け落ちた。また、数日連続してしゃがむ姿勢を強いられた上に、その途中での食事をとることやトイレに行くこと、睡眠をとることなどを禁じられた。その結果、李さんの足は耐えられないほど痛み、ほとんど麻痺して歩けず、地面を這うことしかできなくなった。2020年1月13日、残酷な迫害を受けた78歳の李さんはこの世を去った。
6、李国俊さんは刑務所から解放された後6カ月で死亡
李国俊さん |
学習者・李国俊さんは遼寧省朝陽市朝陽県政府機関の宣伝部部長だった。法輪功迫害を引き起こした江沢民を法律に基づき訴えたが、中共当局の報復により、懲役11年の判決を受けた。朝陽市留置場と遼寧省女子刑務所に拘禁されている間、非人道的な迫害を受け、命の危険にさらされた。治療のための「仮釈放」で帰宅して6カ月後、2020年5月5日に53歳でこの世を去った。死の直前に、李さんは心の底から「法輪功は間違っていません」と言った。
7、あらゆる残虐な迫害を受けた仲淑娟さんは刑務所で死亡
遼寧省大連市の学習者・仲淑娟さんは、2018年に遼寧省女子刑務所に収容された。刑務所で3年近くの迫害を受けた仲さんは乳がんになった。その前に、仲さんの診断書には、「第2の腰椎の破裂骨折、腰椎第2~4の圧迫骨折、腰椎椎間板の変形」及びその他の重傷も含まれていた。2021年初め、家族は治療のため、仲さんの仮釈放を書面申請したが、刑務所側に拒否された。2021年12月24日午後、仲さんは刑務所の残酷な迫害により刑務所で死亡した。享年66歳。
8、刑務所の迫害で歩けず、極度に瘦せた陳永春さんは2021年に死亡
遼寧省営口市の学習者・陳永春さんは、2017年に懲役5年の判決を受け、遼寧省女子刑務所に送られた。1カ月ほどの高圧的な迫害を受け、陳さんはまた、奴隷労働を強いられ、しばしば夜中まで働かされ、体罰も受けた。刑務官は受刑者に陳さんを殴打するように指示し、精神的な苦しみと重労働を与えた。精神的にも肉体的にも苦しめられた陳さんは急激に痩せ、食欲がなくなり、精神状態も悪くなった。2019年、糖尿病の症状が現れた陳さんは、3回も入院させられたが、一向によくならなかった。2020年10月18日、拘禁期間が終了日した陳さんを家族が家に連れて帰ったが、陳さんは両目が窪み、1人で歩くことも出来ず、痩せ細っていた。2021年3月4日に陳さんはこの世を去った。
9、朱玉蘭さんは解放される5日前、刑務所で突然に死亡
朱玉蘭さん |
遼寧省撫順市の学習者・朱玉蘭さんは、2011年に連行され、その後、懲役4年の不当な判決を言い渡された。2015年4月10日に解放されて帰宅する予定だったが、残り5日となったところで、朱さんが亡くなったという悲しい知らせが入った。朱さんの娘は遼寧省女子刑務所を訪れ、母親が亡くなるまでの24時間を記録したビデオを見せてほしいと頼んだが、刑務所側から、朱さんがトイレからお腹を押さえて出てくる映像だけを渡された。刑務所側は家族に「朱玉蘭は心臓発作で亡くなった」と主張した。
10、10年間刑務所に拘禁され20種類以上の拷問を受けた王素梅さんは死亡
遼寧省瀋陽市瀋北新区の学習者・王素梅さんは10年間刑務所で20種類以上の拷問を受けた。2018年7月21日に解放された王さんは視力が悪く、人の助けがないと歩けず、身の回りのこともできなかった。その後も地元の警官から嫌がらせを受けた。迫害を受けた王さんは2021年3月12日に死亡した。享年59歳。
王さんは「転向」せず、「五書」にサインしない、法輪功の功法をやり続けるとの理由で、遼寧省女子刑務所で様々な拷問を受けた。たとえば、「食事を与えられない、立たされる、縛られる、数人に殴られる、睡眠の剝奪、灌食、独房に拘禁、手を縛られ足枷をかけられる、死人ベッドの拷問、冷水をかけられる、平手打ちされる、髪の毛を引っ張られる、吊るし上げられる、ガムテープで口を封じられる、背中を踏まれる、頭を洗面器に押しつけられる、12時間以上の強制労働、トイレや洗顔、歯磨き、買い物、面会を禁じられる、辱められる」などの拷問を絶えず受けた。王さんは殴られてよく口から血が出ていた。迫害で体重はわずか35キロ台になっていた。
(続く)