遼寧省女子刑務所は法輪功学習者63人を迫害し死亡させた(二)
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 【明慧日本2023年12月9日】(前文に続く)

 11、二度不当判決を下された郭鴻雁さん 迫害で死亡

 遼寧省瀋陽市の学習者・郭鴻雁さんは、法輪功を学び続け「真・善・忍」に従って実践していることを理由に、2回も連行され、二度も判決を受け、4年以上刑務所に拘禁された後、2020年4月30日に無念な思いを晴らせないまま死亡した。享年51歳。

'郭鸿雁'

郭鴻雁さん

 2015年3月19日、瀋陽市の瀋河区裁判所は、郭さんに懲役3年の不当な判決を下し、遼寧省女子刑務所に拘禁した。

 刑務所で郭さんは法輪功を放棄しないため、刑務官に悔い改めるよう強要された。刑務官は受刑者らに郭さんに虐待と拷問をするよう指示した。郭さんは真冬に、長い間寝具のない板のベッドに寝かされていた。郭さんは長時間しゃがむ姿勢を強制されたため、重傷を負い、歩けなくなった。2017年4月、郭さんは冤罪を終えて帰宅したが、夫に離婚を申し込まれた。これは郭さんにとって、大きな打撃であった。2020年4月30日、郭さんは苦痛の中で死亡した。

 12、胡艶波さん 刑務所の薬物迫害で精神障害を引き起こす

 胡艶波さんは遼寧省撫順市の学習者。2002年10月、4年の不当判決を言い渡された胡さんは、遼寧省女子刑務所に送られた。刑務所で「転向」を拒否した胡さんは、刑務所当局に密かに薬物を投与され、精神障害を引き起こした。出所後、16年間悲惨な生活を送り、2022年の初め、本渓市の桓仁精神病院で50歳の生涯を閉じた。

 13、計9年以上拘禁され 呉乃英さんは迫害され死亡

 瀋陽市の呉さんは遼寧省女子刑務所で2回も拘禁され、迫害で心身ともにダメージを受け、2021年12月16日午前1時、66歳で亡くなった。

'吴乃英'

呉乃英さん

 呉さんは法輪功を学ぶことを堅持したとして、5回の強制連行、1回の不当労働教養処分、2回の不当判決、累計9年の迫害を受け続けた。2008年10月29日、呉さんは大東区裁判所に懲役4年の判決を下され、2009年1月13日に遼寧省女子刑務所の二監区に拘禁され、刑務所で暴言、侮辱、過酷な労働などの迫害を受けた。

 呉さんは2015年6月15日、江沢民に対する刑事訴追を求める告訴状を最高検察庁に郵便で提出した。2016年11月14日午前11時過ぎ、瀋河区大南派出所の警官は呉さんを連行した。2017年9月29日、呉さんは瀋河区裁判所から不当に3年、罰金2万元の判決を言い渡された。2018年1月9日、呉さんは二度目に遼寧省女子刑務所に送られた。2019年11月、3年間の迫害を受けた呉さんが出所した時は、言葉が喋れず、意識が朦朧とした状態で、下肢の痛み、息切れ、呼吸困難、排泄がうまくできないなどの症状が出たという。

 14、刑務所の迫害で植物人間になった呉秀芳さんは死亡

 呉秀芳さんは遼寧省阜新市の学習者。2015年8月18日、呉さんは阜新市海州区公安局の警官に連行された後、3年の不当判決を言い渡され、2016年6月末、遼寧省女子刑務所に送られた。刑務所で呉さんは、話すこともできず、目も動かすことができず、身体がやせ細り、身の回りのこともできないほどで、鼻から胃チューブを挿入され、昼夜を問わず世話をする人がいなければならなかった。2018年8月19日、呉さんが家族に家に連れ戻されたとき、すでに植物状態だったが、2020年2月8日、64歳でこの世を去った。

 15、3回も実刑を受けた葉中秋さんは迫害で死亡

 葉中秋さんは遼寧省遼中県の学習者で、優秀な教師であった。「真・善・忍」を信条としたため、3回不当判決を受け、12年間拘禁された。2020年11月に出所したとき、刑務所の迫害ですでに歩けず、言葉もはっきりしゃべれなくなった。2022年1月25日、葉さんは54歳の若さで他界した。

 2017年11月、遼中区裁判所は葉さんに4年の不当懲役を言い渡した。遼寧省女子刑務所の一監区10隊に拘禁された葉さんは信念を捨てなかったため、受刑者から繰り返し殴られ、罵られた。2020年4月4日、葉さんに脳血栓の症状が現れ、自立生活ができなくなった。葉さんの娘は母親に面会を求めたが、刑務所は疫病蔓延を理由に拒否した。

 16、瀋陽市の劉玉坤さん 刑務所で薬物で迫害され帰宅後に死亡

 劉玉坤さんは遼寧省瀋陽市瀋河区の学習者。心身を鍛える気功「法輪功」を学んでいたとして2013年11月、派出所の警官によって連行された。その後、瀋河区裁判所は劉さんに懲役3年の実刑判決を下した。それから、刑務所で劉さんは、薬物による迫害などを受けて重い病状が現れ、足の指2本を骨折した。出所しても、地元の警官に絶えず嫌がらせをされた末、2017年12月29日に死去した。

 17、鞍山市の雍芳さんは刑務所から出た後に死亡

'雍芳'

雍芳さん

 雍芳さんは遼寧省鞍山市の学習者。遼寧省女子刑務所の迫害で、雍さんは一度危篤状態になった。2015年7月13日、迫害で脳出血になった雍さんは、瀋陽市の七三九病院に搬送され、救急手当を受けた。家族が病院に駆け付けたとき、雍さんはすでに昏迷状態になっていたが、つけられた足枷はベッドに繋がれていた。家族は刑務所側に雍さんの「仮釈放」を求めたが、拒まれたうえ、その場で6000元(約12万円)の治療費を払わされた。迫害で衰弱状態の雍さんは刑務所から帰宅して3カ月、尿が出なくなり、心不全で意識不明に陥り、2022年2月19日に死亡。

 18、瀋陽市の張玉蘭さんは迫害で死亡

'张玉兰遭迫害前'

迫害を受ける前の張玉蘭さん
 

'遭受迫害后'

迫害を受けた後の張玉蘭さん
 

 張玉蘭さんは遼寧省瀋陽市の学習者。長年にわたって中共による精神的、肉体的、経済的迫害を受けており、留置場や労働教養所、刑務所で計8年以上不当に拘禁された。そして2020年12月17日、張さんは迫害により死亡した。享年71歳。

 2009年8月31日、張さんは瀋河区の警官に連行され、11月27日に瀋河区裁判所で不当な裁判を受け、懲役4年の実刑判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に拘禁された。2015年4月29日、張さんは大東区で法輪功が迫害される実態を人々に伝えていたところ、国内安全保衛部門(以下、国保)の警官に連行された。その後、大東区裁判所から懲役2年の実刑判決を言い渡され、再び遼寧省女子刑務所に拘禁された。刑務所で迫害を受けた張さんは、身体に病症が現れた。

 2017年8月、瀋陽社会保険サービスセンター鉄西支社が、張さんの年金を不当に差し止めたため、張さんの苦境に拍車をかけた。張さんは2020年12月17日に死亡。

 19、瀋陽市の王桂蘭さんが生前に受けた迫害

'王桂兰'

王桂蘭さん

 王桂蘭さんは遼寧省瀋陽市の学習者。王さんは法輪功を学び続けたため、2回も中共当局により労働教養処分と3年の不当判決を受けた。2017年10月24日、病気に苦しめられる中、警官からの嫌がらせを絶えず受け、王さんは70歳でこの世を去った。

 王さんは遼寧省女子刑務所の高齢者と障害者の監区に拘禁されている間、体が非常に痩せて弱っていた。2015年に刑務所から出て帰宅したが、体が回復することなく、少し歩いただけで腰の痛みでしゃがむようになった。出所からわずか1年後、王さんの健康状態は急激に悪化したが、地元の警官から何度も電話で嫌がらせをされたという。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/3/468900.html)
 
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