中国法会|市内の40以上の弁護士事務所を訪問し、真相を伝えた(一)
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年12月13日】

 師父、こんにちは!

 同修のみなさん、こんにちは!

 明慧ネット第20回中国法会が開催されるにあたり、今年、私が数人の同修と一緒に、上訴の際に地元の弁護士に真相を伝えた過程のいくつかの断片(訳注:真相を伝えた過程の一部)の記録を、師父にご報告し、同修のみなさんと交流したいと思います。

 弁護士事務所を退職した老夫婦が真相を知り喜ぶ

 その日午前9時、私は同修のAさんと2人で、ある弁護士事務所に行きました。これは、私たちが丁区で最初に訪れた弁護士事務所でした。そこでは、弁護士事務所の老夫婦が、私たちを熱烈に迎えてくれました。老婦人は私たちに、自分達夫婦は2人とも裁判所を退職した者で、弁護士事務所の営業許可は彼女の名義で取得したと話しました。

 私はまず「私たちは法輪功を修煉しており、裁判所で冤罪判決を受けました。私たちはすでに釈放され戻って来ましたが、私たちは常に上訴してきました。刑務所にいる間も、私たちは上訴し続けました」と来意を説明しました。その時、同修のAさんが自分の「上訴するために必要な資料(以下、上訴資料)」を取り出して、老婦人に渡しました。老婦人は上訴資料を受け取り、真剣に読み始めました。そして、彼女は読みながら「私たちは海外に行った時、香港やマカオを含め、多くの国で法輪功を修煉しているのを見ました」と言いました。

 Aさんは老婦人に、法輪功とは何か、法輪功が世界で広まっている状況、そして中国の大法弟子が迫害を受けている真相について話しました。そして、現在の疫病は、中国共産党(以下、中共)に向けられたものであり、天が中共を滅ぼすことを彼女に伝え、三退をすれば平安を保つことができることを彼女に伝えました。老婦人は理解し、加入していた共青団と少年先鋒隊を脱退することに同意しました。その時、老婦人の夫はずっと傍らで真剣に聞いていました。Aさんは老婦人の夫に「あなたは理解しましたか? 加入しているものから脱退しませんか?」と言いました。老紳士(訳注:老婦人の夫)は頷き、脱退に同意の意を示しました。老婦人は「彼はまだ党員なんです」と言いました。

 老婦人は「とりあえず上訴資料を受け取っておきます。私が自分でよく読んで、それから正義感の強い弁護士に渡します。その後、この件についてその弁護士と私たちで連絡を取り合います」と言いました。

 しばらくして、私たちはまたその弁護士事務所の前を通りかかりましたが、老婦人は一目で私たちだとわかりました。私たちの非常に元気な様子を見て、彼女は羨ましく思ったようでした。彼女は、体調が悪いのだと言いました。そして、私たちに見せるために、ズボンの裾をまくり上げて、足の腫れを見せました。同修(訳注:Aさん)は彼女に、自分は法輪功を20年以上修煉しており薬も注射も打ったことがない、と伝えました。彼女はそれを聞いて、大法の修煉を学びたいと思ったようでした。そこで、私たちは彼女に、師父の著作である『なぜ人類が存在するのか』という一篇の経文を渡し、夫婦それぞれに真相のお守りを一つずつ渡しました。そして、彼らに「法輪大法はすばらしい、真・善・忍はすばらしい」を常に念じるように伝えました。すると、彼女は非常に喜んで受け入れました。

 私たちは、上訴資料を弁護士に渡した後の状況を彼女に尋ねました。彼女は、上訴資料を弁護士に渡したことを教えてくれました。弁護士は上訴資料を見て、この事件(法輪功が起訴された案件)は比較的複雑で、すぐに結論を出すことができないと言ったそうです。私たちは、弁護士たちがまず私たちの上訴資料を読んで法輪功が中国で合法であり大法の真相を理解してくれればそれで十分だ、と考えました。その後、状況に応じて、引き続き対応していくことにしました。

 弁護士は「こんなにも長い間、法的な根拠が一つもなかったとは」と驚愕した

 ある日の午後2時半頃、私とAさん、Bさん、Cさんの3人の同修は、乙区にある弁護士事務所を訪れました。事務所の入り口には「女性の権益保護」と掲げられていたので、私は正面から入りました。

 ある中年男性が机の前に座っていました。そこで私は「あなた方の事務所の入り口に『女性の権益保護』と貼ってありますよね。私には、この方面に関係する案件があるのです」と言いました。まさに私が話している最中、Aさんは急いで上訴資料をその弁護士に渡しました。その弁護士は上訴資料を受け取ってざっと目を通し「これは法輪功ですね」と言いました。そこで私は、私が迫害された簡単な状況について話しました。その弁護士は、話を聞きながらいくつかの質問をしました。また、数年前に、彼(訳注:弁護士)の家の近所で、法輪功を修煉していた人が警察に連行され、後に刑を宣告されたことを話しました。

 Aさんは、1999年「7.20」以降、中共による法輪功への迫害によって、多くの冤罪事件が作り出され、1億人に上る人の正しい信念が弾圧され、数千万の大法弟子が不当な労働教養や不当な判決を受け、その罪名はすべて「邪教組織を利用して法律の実施を迫害する」というものだ、ということを話しました。「それは、私たちが法輪功を修煉することとは全く関係のない罪状です。現時点で、法輪功を修煉することが違法であると認定する法律や規則は、一つもありません」。そう言って、Bさんは公安部の公通字【2000】39号文書(訳注:公安部が2000年に出した第39号通知文書)と、新聞出版総署第50号令(訳注:出版に関する規則や指針などを定めた法令)を提出しました。新聞出版総署第50号令では、法輪功書籍の出版印刷を禁止する禁令を取り消していました。

 その弁護士はそれを見て「あなた方は迫害されてもう何年も経つ。少なくとも私たち弁護士の概念では、法輪功を迫害する法律が必ずあるはずだと思っていた。しかし、今日あなた方の話を聞くと、そうではないようだ」と、とても驚きました。その後、その弁護士は、私たちが説明した法輪功への迫害には法律上の根拠がないということは善法と悪法という道徳的な観点から定義されるもので悪法は非法である(訳注:法律が道徳に反する場合、その法律は非法であり、遵守する必要はない)という可能性もある、ということを言いました。私たちはその弁護士に、たとえ「悪法」とされるようなものでさえも存在しない(訳注:悪法すら存在しないのだから、中共による迫害は不当であり、正当化できない)、ということを言いました。その弁護士はさらに驚きました(訳注:中共による法輪功への迫害は道徳的にも法理論的にも正当化できないことを知り驚いた)。

 その弁護士はすぐにパソコンを開き、関連する法律を検索しました。しばらく探しましたが、やはり見つかりませんでした。私たちの理にかなった、そして根拠のある主張を聞いた後、その弁護士は、まるで目が覚めたかのようになり、私たちと親密になりました。その弁護士は私たちに、法輪功が迫害されたばかりの頃は彼は長春で大学に通っていて多くのことを知っていた、と話しました。その弁護士はまた、以前にも法輪功を修煉している人が彼らの法律事務所に弁護士を探しに来たことがあったが基本的には断っていた。なぜなら彼らはこれは定められた事実であり法輪功を迫害するためには必ず法律の根拠があるはずだと考えていたからだ、と話しました。

 その弁護士は「法輪功の冤罪事件について、少し時間をかけて調べてみたいと思う」と言いました。Cさんは、すぐに彼女(訳注:Cさん)の上訴資料もその弁護士に渡し「でしたら、この歴史の重要な局面において、あなたは賢明な選択をすべきです。私たちの上訴を、真剣に検討してください。将来の大審判(訳注:神がすべての人々の善悪を裁く審判)の時には、正義のために出廷するつもりですか?」と言いました。Cさんは、その弁護士にも三退を勧めました。そして、彼(訳注:弁護士)も同意して三退しました。私たちは、後日、時間を作ってその弁護士に会い、彼が私たちの上訴資料などを見て、どのような反応を示すかを確認する予定でした。

 「あなたたちは私に、こんなにも貴重なものをくれたのです!」

 ある日の午前9時半、私は2人の同修と一緒に丙区にやって来ました。そこにはいくつかの弁護士事務所がありました。私たちはまず、一つの弁護士事務所に入り、弁護士に会いました。Bさんが上訴資料を差し出して、法的援助を求めました。その弁護士は上訴資料を受け取り、しばらく眺めてから「法輪功は厳しく取り締まられています。判決に異議を唱えたい場合は控訴することができますが、私はお手伝いできません」と言い、態度も少し悪かったのでした。

 私は「『厳しく取り締まる』というのは法律用語ではありません。法律は比較的安定した状態であるはずなのに、どうしていつでも変わるのでしょうか? ましてや誰かの好みによって決まるわけではありませんよね? 『控訴』は裁判の途中で行う行為であり、私たちの裁判はすでに『控訴』の対象ではありません。なぜなら、私たちはすでに刑期を終えて出所しているからです。裁判官は、自分が審理した事件に対して、終身責任を負います。私たちは判決に不服であり、終身上訴する権利もあります(訳注:裁判官の終身責任を追及することについて、刑期を終えて出所した後でも、上訴する権利を一生涯与えられている)。そのため、あなたに助けを求めにきました。これは、あなたに対する信頼の表れです」と言いました。私がこのように言ったことで、その弁護士は心を動かされ、何も言わなくなりました。

 Bさんは「援助を提供できないとしても、私たちの案件を理解していただくだけでも構いません」と言いました。私はUSBメモリを取り出して「案件に関する資料はすべてここにあります。パソコンにコピーしてご覧ください」と言いました。その弁護士は、上訴を引き受けることもUSBメモリの中身を見ることもしない、と断りました。仕方なく、私たち3人はその弁護士を祝福した(訳注:弁護士の今後の活躍を願った)後、心残りながらも立ち去りました。

 その弁護士事務所を出た後、私はBさんと共に通りをまっすぐ歩き、また別の弁護士事務所に入りました。一歩中に入ると、事務所の雰囲気に目を奪われました。入り口には長い机があり、その周りに6脚の椅子が置かれていました。机の上には星型の飾りが置かれており、その中で最も目立っていたのは、深紅色の芳香剤でした。この弁護士事務所の弁護士は、きっと品位のある人であることがわかりました。

 果たして、中から黒いチャイナドレスを着た中年の女性が現れ、私たちを熱心に迎え入れてくれました。私たちが来意を説明すると、その女性は私たちを長いテーブルのそばの椅子に招き、一緒に座らせてくれました。Bさんが上訴資料を差し出すと、その女性は真剣に読み始めました。その女性が数分間資料を見た後、私は「あなたは法輪功について知っていますか?」と尋ねました。その女性は顔を上げて、笑顔で「私は退職してから弁護士になりました。以前は会社で人事の仕事をしていたのですが、会社には法輪功を修煉している人も数人いました」と答えました。私は再びその女性に、その法輪功を修煉している人たちはどんな人たちだったのか、と尋ねました。その女性は、彼らは皆善良で何かをするときはいつも他人のことを考えていました、と言いました。

 私はその女性の言葉を受けて「法輪功を修煉している人は皆、そのような人なのです。なぜなら、法輪功は人によい人になるように教えるための功法であり、修煉者は真・善・忍の基準に従って自分自身を律するように求められているからです。海外の多くの国々には法輪功を修煉している人がいますが、中共の統治下にある中国では、1999年『7・20』から現在に至るまで、江沢民の政治集団によるジェノサイドに当たる迫害を受け続けています」と言いました。そう言って、私は隣のBさんを指して「私たちは、真・善・忍への信仰を放棄せず、中共による法輪功への迫害の真相を人々に暴露したために、不当に有罪判決を受け、10年近くにわたって投獄された者です」と言いました。

 その女性は私たちを見て「あなた方は年齢を重ねていますが、皆とても内面が豊かです」と言いました。私も続けて「それは、私たちが帰る道を見つけたからであり、人がなぜ人間として生まれてきたのかを知ったからです。私たちの師父は、今年の1月20日に、全世界の人々に向けて『なぜ人類が存在するのか』という経文を発表しました。私たちは、その経文をあなたにお渡ししますので、ご覧になってみませんか?」と言いました。その女性は喜んで同意し、両手で受け取りました。

 続いて、Bさんはその女性に虚偽の「天安門焼身自殺」の疑問点を分析し、それは江澤民が嫉妬心から、法輪功への憎しみを煽るためにでっち上げた真っ赤な大嘘であることを伝えました。また、Bさんは「この『偽りの天安門焼身自殺事件』は、確かに多くの一般市民を欺きました。そのため、法輪功修煉者は、中共に逮捕されたり、判決を受けたりする危険を冒しても、法輪功の真相を人々に伝えなければなりません」とその女性に伝えました。そして同修のBさんは「私は、真相資料を配布しただけで、不当に懲役10年の判決を受けました。10年間の投獄生活を経ても、私は真・善・忍の信仰を捨てていません。それは宇宙の真理だからです。『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と覚えておいてください。現在の疫病は共産党によってもたらされたものであり、それは共産主義の幽霊であり、真の邪教であり、人類を破壊しようとするものです。天は共産党を滅ぼそうとしており、人間が治めなければ天が治め、天意に従うことで、私たちは自分の未来を持つことができます。加入した共産党の組織を脱退し、獣の印を消し去りましょう。中共の副葬品になってはいけません」と言いました。

 その弁護士(訳注:その女性)は「私は共青団と少年先鋒隊に加入したことがあります。だから、脱退します」と言いました。私は今度はその弁護士に真相お守りを渡しました。彼女は両手でそれを受け取り「わかりました。あなた方は、この機会を利用して、これらのことを私に伝えたかったのですね。私は、あなたの方の案件をよく理解したいと思います。私は何もしなかったのに、あなたたちは私にこんなにも貴重なものをくださった。本当に恐縮です!」と言いました。私は「今日のために、あなたは千万年待っていました」と言いました。私たちがその弁護士のところから立ち去る時、彼女は私たちに向かって両手を合わせました。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/14/467909.html)
 
関連文章