5,000人以上の法輪功学習者が中共に迫害され死亡(五)
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 【明慧日本2023年12月13日】(前文に続く)

 (8) 政法委、610弁公室の迫害による死亡

 1、政法委、610弁公室の迫害による死亡状況の分類

政法委、610弁公室の迫害により死亡した学習者の状況分類

省、直轄市、自治区 政法委、610弁公室 総計
拷問
現場
安徽 2 0 2
北京 2 1 3
福建 1 0 1
河北 4 1 5
河南 0 1 1
湖北 2 2 4
湖南 2 2 4
黒龍江 1 0 1
江西 1 0 1
吉林 3 0 3
遼寧 2 1 3
内モンゴル 0 1 1
山東 1 12 13
陝西 1 1 2
四川 1 0 1
新疆 0 1 1
雲南 0 1 1
浙江 1 0 1
重慶 1 1 2
  25 25 50
総計 50  

 政法委(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室の迫害により死亡した学習者の人数の順位は、黒龍江省13人、河北省5人、湖北省4人、湖南省4人、北京市3人、吉林省3人、遼寧省3人、安徽省2人、陝西省2人、重慶市2人、その他各1人となっている。

 2、致死された学習者の一部の実例

 ◎湖南省永興県の許興国さん 永興610弁公室の迫害により死亡

 湖南省永興県黄尼郷の許興国さん(59歳男性)は2007年2月28日、農村で法輪功の資料を配布していたところ、当局による法輪功への誹謗中傷を信じた者に通報された。直後、警官に連行され、懲役1年の実刑判決を言い渡された。長沙新開舗労働教養所に送られた許さんは、血圧が高かったため、自宅に戻された。

 永興610弁公室の人員が許さんを連行したとき、許さんの額に不明な薬物を注射したため、許さんは帰宅直後に涙や、鼻水が出て昏睡状態になり、記憶を失った。 半年以上にわたって苦しんだ後、許さんは 2007年11月14日に亡くなった。

 ◎北京市の張秀霞さん 610弁公室のリーダーに迫害され死亡

 北京市大興区長子郷の張秀霞さん(60代女性)は2014年12月26日、自宅に侵入してきた大興区610弁公室リーダーの馬春元ら十数人による嫌がらせを受けた。馬春元らは張さんの息子と嫁を教師職から解雇すると脅迫した。その場で、張さんは呼吸困難などの症状に陥り、馬春元らは責任を取ることを恐れて慌てて逃走した。その後、張さんの病状はますます重くなり、2015年3月19日の夜に亡くなった。

 ◎湖北省麻城市の王華君さん 政法委の書記に殴打された後焼死

 湖北省麻城市白果鎮の農婦・王華君さん(30歳女性)は2001年4月、麻城市公安局に連行され、殴打された。2001年4月18日の深夜から 4月19日の早朝まで、王さんは政法委書記・徐世前に殴られ意識を失い、金橋広場に引きずられた。それから、公安局の警官はガソリンを王さんの全身に浴びせ、火をつけた。生きたまま王さんは焼死したが、「焼身自殺」だと宣伝された。

 2011年4月18日午後 1時30分、市内全域に戒厳令が敷かれ、車両の通行が禁止された。翌日、学習者が金橋広場の市庁舎前で「焼身自殺し、顔が見分けられないほど火傷を負ったというニュースが瞬く間に市内に広まった。しかし、目撃者は、火がついたばかりのとき、王さんは地面に横たわっていたが、火に驚いて体を動かし、懸命に起き上がろうとしたこところを見た。その場にいた警官らは、王さんが叫び出すのではないかと恐れていたが、その時、王さんは拷問で瀕死の状態になり、立ち上がる力もなかった。火が完全に消えたとき、王さんは仰向けで片耳が失われ、後頭部、背中、下半身に火傷はなかったが、喉には刺し傷による深い穴が二カ所あった。王さんの遺体を見た同じ村の人々は、「焼身自殺」によって死んだのではなく、犯罪の証拠を隠滅するために焼かれた可能性が高いと確信した。村の幹部たちはこの話を禁止した。

 ◎山東省青州市の張新忠さん 610弁公室が設置した刑務所で死亡

 山東省青州市朱良鎮中学校の美術教師の張新忠さん(41歳男性)は、2004年7月、610弁公室が設置した刑務所で残忍な拷問を受けた。警官らは張さんを地面やベッドに押し倒し、つねったり、締め付けたりして、気絶するまで殴った。

 張さんの妻の回想によると、2004年7月の初めころ、夫の張さんは義妹の李光臻(中共の嘘に騙され、悪人に従った)から電話を受け、「夏休みの間、収入を得るために青州市で美術クラスを開いて欲しい」と告げられた。張さんの学校は7月7日午後から夏休みに入ったので、8日午前に市内へ出たところを連行された。

 2004年7月18日、張さんの弟・張新華と妻の李光臻は帰宅し、両親の前にひざまずき、「兄は死んだ」と言った。張さんの妻と息子には秘密にされており、親族全員に知らされたのは18日正午の火葬の時だった。

 張さんの遺体が火葬される前、家族は遺体に近づくことができず、そのため張さんの妻は夫の遺体を見ることができなかった。当時、家族は病院での解剖を求めたが、許可されなかった。親戚の叔父は、張さんの首、手、腕がすべて紫色になっており、顔は明らかに整形されているのを見た。

 ◎雲南省昆明市の譚再芝さん 610弁公室に迫害され死亡

 雲南省昆明市の東川区漢方薬局スタッフの譚再芝さん(女性)は2000年2月14日、東川市の集団煉功に参加したとして連行され、27日間拘束された。解放された後、漢方薬局から解雇された。地区公安警察と610弁公室の人員は、譚さんの自宅を監視し頻繁に嫌がらせをした上に、農業銀行に勤務している譚さんの夫に、法輪功を学ぶのを阻止するよう命令し、そうしなければ給料を差し押さえると脅した。

 譚さんの夫と息子は、譚さんが使用していたテープレコーダーとテープを壊し、法輪功の書籍を隠した。譚さんは学法も煉功もできなくなり、その結果、腎臓の持病が再発し、全身が浮腫んだ。家族と医師は共謀して譚さんを病院へ連れていき、そこで譚さんを病院のベッドに押さえつけ、点滴と薬を投与した。譚さんの病状は急速に悪化し、2001年4月26日に亡くなった。

 (9) 裁判所の迫害により死亡

 3人の学習者が裁判所の迫害により死亡した。

 3、致死された学習者の一部の実例

 ◎重慶市の王暁霞さん 法廷で気を失い死亡

 重慶市渝北区の王暁霞さん(45歳女性)は2015年4月11日、北碚区で中国の伝統文化を広める神韻公演DVDを配布していたところ、警官に連行され、家宅捜索を受けた。

 10月19日午前10時、裁判所は王さんに対する不当な裁判を行った。しばらくして、王さんは重篤な症状に陥り、法廷で意識を失った。王さんの夫、親戚、友人たちは裁判所に対し、裁判を中止し、一刻も早く救助するよう懇願したが、裁判所は上の指導部の承認が必要であるとして、王さんを病院に送ることを許可しなかった。30分後、指導者が現場に到着してから、ようやく病院に搬送することを許可した。

 医師は、病院に送るのが遅すぎたとして、王さんはすでに心停止や呼吸停止などの症状に見舞われていると診断した。2015年10月22日午後11時、王さんは死亡した。

 ◎遼寧省営口市の王桂玲さん 裁判所の迫害により死亡

 王桂玲さん(46歳女性)は黒龍江省林口県林業病院の看護師で、法輪功を学び、「真・善・忍」に従って良い人になるように努力していた。そのため、何度も不当に連行され、労働教養2年を強いられ、懲役4年の実刑判決を宣告された。2016年6月に出所した王さんは路頭に迷ったあげく、転々として遼寧省営口市にやって来た。

 2017年5月19日晩、王さんは鲅魚圏区の火山大通りと紅旗大通りの交差点で、紅旗派出所の警官により不当に連行された。その時、一緒にいた学習者の王平広さんも不当に連行された。11月10日の午前10時、鲅魚圏区裁判所は王桂玲さん、王平広さん2人に対して非公開で裁判を行った。裁判所は開廷することを一切ほかに知らせておらず、情報を得た親戚と友人が駆け付けたが、法廷に入ることができず、外で裁判が終わるまで待たされた。午前11時頃に裁判が終了し、2人の学習者が法廷から出て来た姿が見えた。その時の王さんは笑顔でみんなに会釈して、元気そうな様子だった。

 しかし翌日にはもう、王さんが死亡したという噂が広まって姿が見えなかった。そして、南山葬儀場の記録によると、当日の11月10日の午後1時10分頃、葬儀場は霊柩車を出して裁判所に向かったと記載されているという。警察側は厳重に情報を封鎖している。

 (10) 地元政府および勤務先の迫害により死亡

 1、地元政府および勤務先の迫害による死亡状況の分類

地元政府および勤務先の迫害により死亡した学習者の状況分類

省、直轄市、自治区 勤務先 政府 総計
北京 1 0 1
甘粛 1 1 2
河北 4 5 9
河南 1 0 1
湖北 0 1 1
湖南 2 1 3
黒龍江 4 1 5
江蘇 0 1 1
江西 2 1 3
吉林 1 0 1
遼寧 2 1 3
山東 7 12 19
上海 0 1 1
四川 0 3 3
新疆 1 0 1
 小計 26 28 54
総計 54  

 表に示した通り、54人の学習者が地元政府および勤務先に迫害されて死亡した。うち、勤務先に致死された学習者は26人で、地元政府に致死された学習者は28人である。

 4、致死された学習者の一部の実例

 ◎甘粛省会寧県の楊立創さん 殺害された後、穴倉に遺棄された

 甘粛省会寧県土木郷財務局幹部の楊立創さん(37歳男性)は 2005年7月1日前後、土木郷の党書記・胡巧花に「残りの手続きを片づける」と騙され、勤務先に連れ戻されたが、一晩中非人道的な拷問を受け、致死された。遺体は穴倉に投げられた。

 勤務先はさらに、「楊立創は 3カ月分の給料を受け取った後に逃走した。彼のオフィスで法輪功の資料を発見した。彼に仕事に戻るよう説得しなさい」と家族を騙した。約1週間後、地元住民が穴倉で楊さんの遺体を発見した。

 ◎山東省蓬莱市の李玲さん 村の書記らに殴られて死亡

 山東省蓬莱市の李玲さんは2020年6月28日、法輪功の資料を持って帰宅した所を通報されたあと、村の書記と5、6人の民兵に連行され、30冊以上の法輪功のパンフレットが押収された。李さんは資料の出所を言わず、不当な取り調べに応じないため、2人の民兵に滅多打ちにされた。また、心臓のあたりを木の棒で殴られたため容態が急変した。

 拷問を隠蔽するため、彼らは李さんを山にある空屋に拘束し、足で強く蹴ったりした。李さんは強打されお尻に大きな石が当たった。また、李さんは室外で長時間雨にさらされていたこともあった。李さんが連行された後、李さんの夫は除草剤を飲んで自殺をはかり、病院に搬送されたが助からず亡くなった。亡夫の服を取り出すため、李さんはいったん家に帰ったが、すぐに拘束された。その時、息子は母の唇に大きな傷があり、数本の歯が抜け落ちたやつれた姿を目にした。 

 7月13日、李さんは村の診療所に搬送されたが、すでに死亡したと告知された。李さんの遺体は自宅に戻されたが、民兵らがずっと遺体を監視し、当日強制的に火葬させた。

 ◎山東省寿光市の李恵希さん 鎮書記らに迫害され死亡

 寿光市侯鎮の李恵希さん(47歳男性)2000年3月12日、畑仕事を終え、法輪功の無実を訴えるために北京へ向かった。北京に到着する前に、李さんは地元の警官に連行され、ひどい暴行を受けた。その後、鎮政府のガレージで拘束された。鎮書記の王森鵬と袁勲斌の指揮のもと、十数人が木の棒やほうきで李さんと他の学習者を殴打した。

 夜中、警官らは殴られて意識を失った李さんを鉄の椅子に縛り付けた。その時、李さんはすでに話すことができなくなった。30分後、突然李さんが「熱い、きつい、緩めてください!」と言うのを聞いたが、それから声は消えた。夜中1時頃、誰かが李さんに話しかけたが、返事はなかった。

 李さんが死亡したのを見ると、警官らは急いで鎮書記の王森鵬と袁勲斌に報告した。2人の書記が話し合いの結果、李さんの遺体を侯鎮病院に置いた。翌日、家族は李さんの着替えを渡そうとしたが、警備員は李さんが心臓発作で死亡したと言い、家族の進入を禁止した。午後、家族が口実を見つけて中に入り、李さんの体を覆っていたものを剥がしたところ、李さんのこめかみについた血を見た瞬間、すぐに止められ、「言いふらすな」と脅迫された。

 家族が遺体を再び見たときは、火葬される日だった。鎮政府は家族に口止め料として4万5000元を渡した。

 ◎河北省邢台市の王興田さん 郷政府の命令を受けた人員に撲殺された

 王興田さん(44歳男性)は邢台市寧晋県大楊荘郷の学習者である。2000年2月21日、大楊荘郷政府は、王さんたちが北京に陳情に行くのではないかと疑い、学習者11人を寧晋県「法制教育センター」に33日間拘禁した。その後、11人の学習者は北圏里郷政府に移送されたが、食事も水も与えられなかった。大楊荘郷政府の関係者は学習者に対し、いわゆる「陳情保証金」として1000元の支払いを命じ、また、法輪功を放棄する保証書を書くよう強制した。王さんは決意を持って保証書を書かなかった。

 3月25日午後、郷政府は数人の男に王さんを殴るよう命じた。男らは太い木の棒を使って王さんを殴り、木の棒は折れた。そして彼らは鉄の棒を使って激しい殴打を加えた。王さんの頭には穴が開き、大量に出血した。また、胸と背中が鉄の火柱で刺され、血まみれになって見ていられないほどであった。家族は急いで代わりに保証書を書き、罰金を支払った。その時、王さんはすでに意識を失い、5時に自宅に運ばれたとき、家族は王さんが死亡しているのを発見した。

 ◎黒龍江省尚志市の宋玉蘭さん 大通りの役員に迫害され死亡

 1999年7月20日の後、黒龍江省尚志市一委大通りの役員が数人を連れて、宋玉蘭さん(56歳女性)の自宅に行き、法輪功の書籍を押収しようとした。宋さんは本を握り締め、必死に守った。役員らは一斉に強奪し始め、宋さんを地面に押し倒した。宋さんは口から泡を吹き、その場で死亡した。役員らは責任を逃れるために、宋さんが脳血栓で亡くなったと嘘をついた。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/30/468757.html)
 
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