【明慧日本2023年12月14日】明慧ネットの統計によると、2023年11月において、新たに14人の法輪功学習者が迫害により死亡したと判明した(うち、吉林省、安徽省でそれぞれ3人、内モンゴルで2人、甘粛省、広東省、河南省、黒竜江省、湖南省、遼寧省でそれぞれ1人)。
14人が生前に受けていた迫害は、例えば刑務所での拷問や不明な薬物注射、長時間にわたる強制労働、長期的な嫌がらせ、年金停止等である。
迫害事例の一部は下記の通りである。
事例一、吉林省の張秀香さんは迫害により死亡
張秀香さん(70代女性)は長春市九台区に在住。2015年10月27日、張さんは懲役3年6カ月の不当な判決を宣告され、吉林省女子刑務所で残酷な迫害を受け、心身ともに大きなダメージを受けた。今年11月5日に他界した。
拷問実演:小さい腰掛けに座らせる |
生前の張さんの話によると、吉林省女子刑務所で受けた迫害は次の通りである。刑務所の警官は受刑者を利用し、学習者を裸にして犯人番号を持って前から後ろ、横など繰り返し写真を撮った。その後、下着なしで服を着させ、小さい腰掛け(表面はでこぼこ)に座らせた。毎朝5時半に起きてから夜の9時まで、食事とトイレの時間以外、長時間にわたって背筋まっすぐ、両足揃えて、手は膝の上に置く状態で座らせていた。動くこと、顔をそむけること、話すこと、よそ見も禁じられ、汚い言葉で罵られ、洗脳と転向のビデオを見せ、精神面において学習者を辱めたという。
事例二:安徽省の徐麗霞さんは迫害により死亡
徐麗霞さん(70代女性)は安徽省馬鞍山市に在住。今年10月23日、徐さんと妹の徐麗萍さんは市民に法輪功の無実を伝えたとき、雨山国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、以下、国保)の警官に身柄を拘束され、拘禁された。徐麗霞さんは家に帰された翌日、突然倒れて死亡した。家族は訴えようとしたが、相手にされなかった。
事例三:広東省の蘇湘紅さん 迫害され死亡
蘇湘紅さん(78歳女性)は遼寧省出身、広東省中山市坦洲鎮に在住。2019年7月12日、ゼロ行動(法輪功学習者の数をゼロにする)の一環で鎮610弁公室、国保に身柄を拘束され、1年以上迫害された。そのために蘇さんは身の回りのことができなくなり、裁判所に不当に懲役3年、刑務所外での執行の判決を宣告された。その後も、中国共産党(以下、中共)の関係者は月に2回、蘇さんの自宅へ行って嫌がらせを続けた。そして今年10月12日、蘇さんは長期にわたる迫害により他界した。
事例四:吉林省の谷今芬さん 長春女子刑務所で死亡
谷今芬さん(66歳女性)は吉林省の出身。今年4月〜5月、市民に法輪功について伝えたとして、中共による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報され、北山街派出所の警官に身柄を拘束された。その後、検察庁に起訴され、迫害から逃れるため一時的に放浪生活を余儀なくされた。しかし谷さんは帰宅時に身柄を拘束され、不当な判決を宣告された。10月1日、谷さんは長春女子刑務所で迫害により死亡した。
事例五:不明な薬物注射された内モンゴルの李萍さんは死亡
李萍さん(61歳女性)は内モンゴルのホーリンゴル市に在住。刑務所で拘禁期間中、不明な薬物を注射され、心身とも大きなダメージを受けた。出所の2日前、李さんは9時間小さい腰掛けに座らせていた。2019年8月12日に解放された後、体調が回復せず今年9月15日に死亡した。
事例六:湖南省水利局の元副局長 迫害され死亡
李典型さん(84歳男性)は、湖南省懐化市ゲン陵県に在住。法輪功を学んでいるとの理由で、長期にわたって心身の面でも経済的な面でも迫害を受けた。今年4月3日、県人力資源・社会保障部の関係者は李さんに年金の返還を強要した。その後、李さんは脳出血で他界した。
李さんは県水利局の元副局長で、水利と電力のエンジニアであった。1998年に法輪功を学び始めてから、肺病や胃病、リウマチなどの病気は完治し、健康を取り戻した。以来、20年以上にわたって薬を必要としなかった。李さんは法輪功の無実、自ら恩恵を受けたことを伝えたとして、何度も嫌がらせを受け、身柄を拘束され、不当な判決を宣告された。さらに年金も停止された。
事例七:黒竜江省通河県の英語講師・王茂傑さんは迫害により死亡
王茂傑さん(53歳男性)は黒竜江省通河県に在住、今年4月に迫害により他界した。
王さんは県内の濃河鎮中学校の英語講師である。法輪功を学んでいるとの理由で20数年来ずっと中共による迫害を受けた。通河県留置場で157日間拘禁されていた期間、長さ1メートル、太さ3センチの棒で叩かれ、パンツが血で染まるほど大量に出血した。さらに、留置場の場長に重さ19キロの足枷をかけられ、足に膿が出て痒くてたまらなかったという。
拷問実演:足枷 |
2016年12月15日、通河県裁判所は王さんに対して裁判を開き、懲役1年の不当な判決を宣告し、呼蘭刑務所に送り込んだ。王さんは解放後も、県610弁公室の主任・張越、濃河鎮派出所の警官、鎮小学校関係者に嫌がらせ、脅迫を受けた結果、他界した。
事例八:内モンゴルの梁立新さん 長春市で迫害により死亡
梁立新さん(69歳の女性)は、内モンゴルヒンガン盟突泉県の出身である。1997年から法輪功を学び始め、中共の迫害により、かつて2年6カ月の労働教養処分を科され、2回にわたって懲役7年と3年6カ月の実刑判決を宣告された。今年3月、梁さんは長春市に在住する娘の自宅に移住したが、地元派出所の警官に身柄を拘束された。梁さんは九台留置場、その後は長春市留置場に拘禁され、わずか6日後、迫害により死亡した。
事例九:刑務所で拷問を受けた徐桂芝さんは死亡
徐桂芝さん(69歳女性)は吉林省榆樹市に在住。2019年3月に懲役2年6カ月の不当な判決を宣告された。刑務所では転向を強いられ、拷問などの迫害を受けた。2021年解放された後、家族は中共に脅迫され、徐さんに法輪功を学ぶことを反対した。今年2月、徐さんは他界した。
事例十:遼寧省大石橋市の蒋德金さんは拷問で死亡
蒋德金さん |
蒋德金さん(51歳男性)は遼寧省大石橋市に在住。かつて心臓病、脳の血流不足、低血糖、血液粘稠度高い、胆嚢炎、肝硬変、腸痙攣、肺裂傷など多種の病気を患い、腎臓の手術を受け、脾臓完全摘出、胃の3分の2を摘出、噴門が開放状態であった。法輪功を学んでから健康を取り戻した。
2002年、派出所の所長と街道主任は2000元の賞金をかけ、蒋さんの身柄を拘束し、大石橋留置場に送り込んだ。蒋さんは留置場では硬い針金で叩かれ、「これ(針金)を使うと、傷跡が残らない」と言った。蒋さんは殴られて血を吐き、意識不明になり、大石橋鉄道病院に搬送され、応急処置を受けて1週間後にやっと意識が回復した。その後やっと家に帰された。当時、蒋さんの妻は馬三家労働教養所に拘禁されていたため、蒋さんは1人で1カ月以上寝たきりで、肝臓に腹水があり、全身腫れた状態だったが、病院に行くお金がなく、周りに面倒を見る人もいない、いるのは夜、蒋さんを監視する人員だけだった。2004年12月4日、蒋さんは他界したが、情報は2023年になってようやく知らされた。
事例十一:河南省の肖世全さんは長期にわたる迫害により死亡
肖世全さん(70代男性)は河南省平頂山市に在住し、長期にわたって中共関係者に嫌がらせ、連行、拘禁、労働教養などの迫害を受けた。2019年9月下旬、中共はいわゆる70周年慶典を口実に学習者に大規模の連行行動を行った。肖さんは9月24日に町で湛河区の警官に殴られ、肖さんは血を流し服が血で染まった。その後、肖さんは留置場で1カ月拘禁され、帰宅した時は目がはっきり見えなかった。病院で手術を受けても治らず、徐々に失明してしまった。それでも湛河区の警官はよく嫌がらせをして、サインを強いた。今年11月の情報によると、肖さんは重慶病院で死亡した。
明慧ネットの情報によると、2013年3月14日から2023年10月まで、少なくとも1000人の学習者は迫害によって死亡したという。ここ3年の迫害による死亡人数は例年より多く見られる。11年来、少なくとも1070人の学習者が迫害によって死亡したことが判明した。