2023年11月、法輪功学習者95人の不当判決が判明(一)
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 【明慧日本2023年12月16日】(明慧記者)明慧ネットが報道した情報の統計によると2023年11月、少なくとも95人の中国国内の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を宣告されたことが判明した。不当判決は中国の17の省、自治区、直轄市に分布しており、うち60歳以上の年配学習者が39人、85歳以上の高齢学習者が2人となっている。

 11月、中国共産党(以下、中共)の関係者は学習者から121万元(約2420万円)の罰金を強要した。うち裁判所が科した罰金は89万2000元で、警察と社会保障部門が強要した金額は31万8000元であった。

 現時点で、2023年1月から11月までに計1103人の中国国内の学習者が中共から不当な判決を宣告されたことがわかった。

图1:2023年1~11月大陆法轮功学员遭中共非法判刑人数统计

2023年1~11月、実刑判決を宣告された学習者の月別人数

 江沢民は亡くなったが、中共の現指導者である習近平は何もしておらず、江沢民時代の610弁公室、政法委(治安・司法などを統括する機関)などの部門は今なお、「名誉を毀損し、肉体を消滅させ、経済を崩壊させる」という抹殺命令を実行し続け、真・善・忍を実践する善良な人々に対して非人道的な迫害を行っている。

图2:2023年11月获知95名法轮功学员遭中共非法判刑按刑期分布

2023年11月、実刑判決を宣告された95人の刑期別人数

 情報収集期間は2023年11月1日から11月30日までである。

 一、2023年11月、95人の不当判決が判明

图3:2023年11月获知中国各地法轮功学员95人遭非法判刑

2023年11月、実刑判決を宣告された95人の地域別人数

 一部の迫害の実例

 1、元凶・江沢民を告発した王立群さんに、懲役12年を宣告

 甘粛省慶陽市慶城県驛馬鎮の王立群さん(61歳前後)は、2015年7月に江沢民を告発した後、迫害に遭い、身を寄せる場所を追われた。2022年10月19日、王さんは慶城県の国内安全部保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに連行されて拘禁された。最近の情報で、王さんは、今年2月27日に不当な裁判を受け、懲役12年を宣告されたことが分った。

 王さんは1994年に法輪功を学び始め、健康になり、道徳心が向上し、何年間も五つ星の自営業者として評価されている。

 1999年7.20、中共が法輪功を弾圧し始めて以来、王さんは真・善・忍の信念を堅持したとして、何度も連行され、労働教養3年を科された。 

 2015年7月、王さんは最高裁判所および最高検察庁に江沢民を告発したとして地元の610弁公室および警察に追われて放浪生活を余儀なくされた。慶陽市の610弁公室は、王さんを逮捕するためにネット上で指名手配した。2022年10月19日、王さんは慶城県の国保警官に連行され、慶城県留置場に拘禁された。

 今年1月、鎮原県検察庁は王さんを陥れる書類を鎮遠県裁判所に引き渡した。今年2月27日午後、鎮原県裁判所は王さんに対する裁判を行った。

 情報筋によると、王さんは慶陽市鎮原県裁判所によって懲役12年を宣告され、現在、控訴して二審の裁判を待っているという。

 2、廈門市の医師・李建西さん 懲役5年6カ月の不当判決を宣告され、罰金5万元

'李建西医师'

李建西医師

 廈門市高潔で人望が厚い医師の李建西さん(54)は11月23日午前、集美区裁判所によるオンライン裁判にかけられ、懲役5年6カ月と罰金5万元(約100万円)を言い渡された。

 李さんは、中国で有名な漢方医、故・李可氏の内弟子であり、学術面では、漢方医の第五の古典と呼ばれる『円運動の古代中医学』の編集・出版に参加し、学界ではよく知られている。30年以上医療に携わり、10万人以上の患者を診察・治療し、多くの患者の命を救ってきた。

 李さんは、1999年に法輪功の無実を伝えるため陳情に行ったとして、15日間拘束された。いわゆる「敏感日」になるたび、電話や訪問の嫌がらせを受け、本人と家族に心身とも大きなダメージを与えた。

 2022年8月10日、李さんは集美区検察庁から逮捕令を発布された。2023年11月23日午前、集美区裁判所はオンライン裁判を行った。裁判中、法廷では警官6、7人が配置され、裁判官の涂学斌は判決結果を読み終わるとすぐに終了を宣告した。

 3、山東省諸城市裁判所 5人の学習者に不当な判決を宣告

 山東省濰坊市にある諸城市裁判所は11月2日、5人の学習者に不当な判決を下した。鄭志梅さんは懲役3年、執行猶予5年、罰金2万元を言い渡され、李葉淑さん、羅炳新さん、徐煥翠さん、李洪梅さんは懲役3年、執行猶予4年、それぞれ1万5000元の罰金を言い渡された。

 2022年2月26日、3月2日、3月3日、諸城市公安局国保の警官は相前後して李葉淑さん、羅炳新さん、徐煥翠さん、李洪梅さん、鄭志梅さん、李明霞さんを連行した。6人が朱解鎮の姜家荘洗脳班に拘束された後、諸城市公安局国保の警官らにより電気ショック、平手打ち、竹の棒による暴行、鉄の椅子に縛り付けられる、手錠と足かせをかけられるなどの拷問を受けた。

 警官らは竹の棒で李葉淑さんの頭と体を殴り、激しく蹴り、四角い箱に入ったワイヤーを李葉淑さんの手に結び付け、スイッチを入れると、李葉淑さんは思わず全身が飛び跳ねるようになり、警官は李葉淑さんが意識を失うまで背骨を踏みつけた。李葉淑さんには世話が必要な知的障がいの子供がいるため、翌日、李葉淑さんは帰宅した。

 李明霞さんは、平手打ちにされたため、顔は腫れ上がり、口からは出血した。また、鉄の椅子に縛り付けられ、手錠と足かせを掛けられたため(1回目は23昼夜、2回目は7昼夜)、足は饅頭のように腫れあがっていた。

 鄭志梅さん、羅炳新さん、徐煥翠さん、李洪梅さんは全員、警官によって鉄の椅子に縛り付けられ、手錠と足かせを掛けられた。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/8/469033.html)
 
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