四川省の王海乾さん 迫害で逝去
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 【明慧日本2023年12日24日】四川省達州市大竹県の法輪功学習者・王海乾さんは、2020年12月に裁判所から懲役7年6カ月の不当判決を下された。その後、嘉州刑務所に拘禁され迫害を受けた王さんは、今年初めに直腸がんと診断された。刑務所側は治療のための仮釈放を申請するよう家族に連絡し、家族はすぐに申請したが、手続きに8カ月以上かかった。帰宅して1カ月後、王さんは60歳で亡くなった。

 2019年7月17日、王さんは他の法輪功学習者(以下、学習者)と共に法輪功の書籍を読んでいたところを警官に連行された。そして2020年12月29日、大竹県裁判所は王さんに7年6カ月の不当判決、5万元の罰金を言い渡した。判決を不服とした王さんは中級裁判所に控訴したが、判決は覆らなかった。王さんは2021年7月31日、嘉州刑務所に送られた。

 連行される前の王さんは大竹県城北中学校に勤め、とても健康だった。以下は、王さんが受けた迫害である。

 王さんは四川省達州市大竹県城北中学校の教師であった。長い間、副鼻腔炎や表層性胃炎、神経症、B型肝炎などの病気に苦しめられていた。しかし1996年8月に法輪功を学び始め、しばらくしてすべての病気が消えた。

 しかし、1999年7.20、中国共産党(以下、中共)が法輪功の迫害を開始した。その後、王さんは数回にわたり連行や拘禁を繰り返された。

 1999年11月中旬、王さんは北京へ行き、法輪功の冤罪を訴えた。しかし、警官によって地元に送還され、やがて川東刑務所に収容された。脱獄囚が処罰される独房に入れられ、朝から晩まで毎日、石のベンチに座らされ、いわゆる「反省」をさせられ、毎回の食事は100gしか与えられなかった。

示意图:中共监狱中的奴工迫害

 イメージ図:奴隷労働

 王さんは、警官によって街を引きずり回されたこともある。2000年4月、王さんは2年の労働教養処分を科された。大堰労働教養所で王さんは奴隷労働を強要され、旧正月の29日には、短パンのまま腰までの深さの池で死んだ魚を捕ることを強要された。出所時には、全身が腫れ上がっていた。

 また王さんは、3回も洗脳センターに収容され、迫害を受けた。

 2004年8月下旬、大竹県610弁公室の警官、教育局、郷政府、学校によって王さんは「龍騰山荘」という辺鄙な洗脳センターに収容され迫害を受けた(2005年1月に解放)。

 2007年の2学期が始まって間もなく、王さんは達洲市の洗脳センターに連行され、2008年の旧正月の数日前に解放されるまで迫害を受けた。

 2010年11月24日、王さんは警官に達洲市の洗脳センターに収容された。

 長い間にわたって王さんは中共から絶えず嫌がらせを受け、日常生活も監視されていた。 

 2019年7月27日、大竹県公安局と達州市の「610」の警官は、鍵屋を呼んで民家に侵入し、グループで法輪功の書籍を読んでいた王さんら学習者26人を一斉に連行した。 2020年12月29日、王さんは大竹県裁判所から不当裁判を宣告され、中級裁判所に控訴したが、原判決維持となった。2021年8月5日、王さんは密かに四川省の嘉州刑務所に移送された。

 2021年10月、家族によると、王さんは刑務所で迫害を受けた後、肝臓病の症状が現れ、金堂刑務所病院に送られたが、刑務所側はコロナ流行を理由に家族との面会を拒否したという。

 今年の初め、王さんは直腸がんを患っていると診断された。家族は治療のための仮釈放を申請したが、刑務所側は手続きを遅らせた。今年9月、王さんは癌細胞が広がり、食事ができなくなったため、家族は刑務所側に王さんの釈放を強く求めたが、刑務所側は「成都ユニバーシアード」の後に釈放すると答えた。その結果、王さんは帰宅後わずか1カ月で冤罪を晴らせないままこの世を去った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/1/468825.html)
 
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