遼寧省営口市の趙廷杲さん 迫害され死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年12月27日】遼寧省営口市の法輪功学習者・趙廷杲さんは、法輪功を学んでいるとして、中国共産党(中共)当局から迫害され、余儀なく16年間も放浪生活を強いられた。その後、趙さんは懲役4年の判決を言い渡された。長期的な迫害の結果、10月7日に趙さんは71歳でこの世を去った。

 1999年7.20当時、中共のトップであった江沢民は、握っている権力を行使して、真・善・忍を実践する善良な人々に対する残酷な弾圧を開始した。法輪功学習者に対し、「名誉を汚し、経済的に破綻させ、肉体を消滅させる」という手段を取った。弾圧が始まって以来、趙さんは絶えず迫害を受け、放浪生活を余儀なく強要された。しかし、故郷を遠く離れていても、趙さんは法輪功を学び続けていた。

 連行され 不正裁判にかけられる

 2016年6月28日、趙さんは鞍山市海城で不当に連行された。家族は7月29日に海城市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官から電話を受け、海城市検察庁が7月21日に趙さんに逮捕状を発布したと告げられた。9月21日、趙さんの案件は海城市国保によって、海城市検察庁に移された。

 2017年3月29日午前、趙さんと海城市の法輪功学習者・王小平さんは、海城市裁判所により、遼寧省鞍山の女子留置場で不正裁判にかけられた。

 法廷に入ってきた趙さんは重い足かせをはめられ、白髪になり痩せ細っていたが、きちんとした身なりで落ち着いていた。検察に着せられた罪に対して、趙さんはすべて否定した。 

酷刑演示:脚镣

 拷問の再現:足枷

 趙さんは、法廷では冷静沈着で、自己を弁護した。趙さんは、「法輪功を修煉する前、私は病弱でしたが、法輪功を修煉した後、すべての病気が治り、健康になり、道徳が向上しました。法輪功は最も正しい法であり、世界中に広まり、迫害されているのは中国だけです。私は修煉者であり、真・善・忍を信じています。迫害を避けるために16、17年前に洗脳班から出て以来、一度も家に帰ったことはありませんが、今日法廷に立つことになるとは思ってもいませんでした。借家で連行されたとき、身分を証明できる有効な書類も見せてもらえず、どんな人たちが私を連行しているのかわかりませんでした。押収した私の所持品を見せてくれませんでした。『法律の実施を破壊した』という罪に問われた私は60代ですが、私に法律の実施を破壊するような能力があるのでしょうか。どの法律の実施を破壊したのでしょうか」と述べた。

 趙さんは最後に、「法輪功への迫害は長くは続かないでしょう。この場にいる皆さんは、法輪功は素晴らしいことを忘れないでください。皆さんが法輪功学習者に善を持って接することを希望します」と話した。

 不当判決4年を下され、大連刑務所に収容される

 2017年5月、趙さんは鞍山市海城裁判所の一審で懲役4年、罰金3万5000元の不当判決を受けた。さらに、警官は趙さんの借家から現金3万160元を押収していた。その後、趙さんは判決を不服として控訴した。

 同年10月30日、家族は趙さんの衣服とお金を持って海城留置場に行き、預けようとしたが、趙さんは9月27日に瀋陽の刑務所に送られたことを告げられた。家族は鞍山市中級法院の第二審判決の通知も留置場から趙さんを刑務所に送る通知も受け取っていなかった。

 同年12月7日、家族は大連刑務所から電話を受け、趙さんが大連刑務所第6監区第3分監区に移送されたことを知らされた。家族がいつ面会できるか尋ねたところ、「転向していないので、面会できない」と言われた。

 2020年6月、4年間拘禁され迫害を受けていた趙さんは帰宅した。長期的な迫害によって、趙さんは重病を発症し、2023年10月7日に帰らぬ人となった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/2/468852.html)
 
関連文章