2023年法輪功学習者6514人への連行、嫌がらせが判明(一)
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 【明慧日本2024年1月14日】(明慧=記者)2023年、中国共産党(以下、中共)は、「その名誉を腐敗させ、その経済を断絶させ、その肉体を消滅させる」という江沢民の絶滅政策を引き続き実行し、真・善・忍を実践する法輪功学習者(以下、学習者)を迫害した。明慧ネットが報道した情報の統計によると、2023年に6,514人の学習者が連行され、嫌がらせを受けたことが判明した(連行3,629人、嫌がらせ2,885人)。うち、118人が行方不明、107人が洗脳班に強制送られ、1,938人が家宅捜索(身体検査等)を受け、70人が放浪生活を余儀なくされ、167人が強制採血された(指紋、足跡、地方なまり、顔識別、DNA検査、尿検査、角膜採取など)。

2022年と2023年、迫害された中国国内の学習者の延べ人数統計

 明慧ネットが報じた2022年の迫害件数と比較すると、2023年には、中共が学習者に下した不当な判決の件数は88%増加、連行の件数は4%増加、嫌がらせの件数は25%減少した。洗脳班に送られた人数は55%減少、強制採血人数は30%増加、迫害による死亡者数は22%増加した。全体として、嫌がらせの件数は減少している一方で、連行と判決の延べ人数は増加していることから、迫害は続いており、激化していることが分かった。

 

2023年、中共による迫害された中国国内の学習者の延べ人数統計

 24年以上続いている残酷な迫害の中、中共の公安局、検察庁および地域の関係者が、カメラや追跡装置などのハイテク手段を使用して学習者を監視し、連行することは、すでに日常茶飯事となっている。

 連行、嫌がらせは中国の31の省、自治区、直轄市に及んでいる。連行が最も深刻な地域は山東省613人、吉林省561人、黒竜江省366人、遼寧省336人、河北省299人、湖北省258人、四川省209人、北京市111人となっており、嫌がらせが最も深刻な地域は山東省448人、河北省374人、四川省367人、吉林省353人、湖北省221人、黒竜江省180人、遼寧省114人、湖南省111人、陝西省103人となっている。

 

2023年、連行、嫌がらせ、洗脳迫害をされた中国各地の学習者の人数統計

 60歳以上の年配学習者1,227人が連行、嫌がらせを受けた。うち761人が連行され、90~100歳が7人、80~90歳が102人、70~80歳が360人、60~70歳が292人であった。466人が嫌がらせを受け、90~100歳が11人、80~90歳が128人、70~80歳が217人、60~70歳が110人であった。13人の年配学習者がやむを得ず家を離れ、最高齢者は94歳である。

2023年、連行、嫌がらせをされた60歳以上の学習者1,227人の年齢層における人数統計

 情報収集期間は2023年1月1日から2023年12月31日までで、以前に公表されなかった迫害実例も含まれる。

 これらの迫害されている学習者のうち、148人は公務員、検察長官、大学教授、医療専門家、教師、博士、翻訳家、画家、大学生、退職幹部、退役軍人、裁判所の廷長、パイロット、障がい者スポーツチャンピオン、エンジニア、企業経営者、会計士、経済学者、編集者、北京農業科学院農学博士、農学の専門家、大学准教授、修士課程講師などの社会のエリートであり、傑出した人物である。

 2023年、中共の関係者は学習者から368万元以上を強要した。 45人が年金や給料を不当に差し押さえられた。

 一、2023年、3629人が不当に連行される

 一部の迫害の実例

 1、長春市に連行された梁立新さん 僅か6日後に死亡

 内モンゴル自治区興安盟突泉県の梁立新さん(59歳女性)は1997年から法輪功を学び始めた。法輪功を学んでいるとして2年6カ月の労働教養処分、懲役7年と3年6カ月の不当な判決を宣告されたことがある。2023年3月、長春市にいる娘の自宅に住んでいる時、市の派出所の警官に不当に連行され、九台留置場に拘禁された。その後、市留置場へ移送され、拷問により僅か6日後に死亡した。

 2、中国科学院の元技術者・王英さん 広東省茂名市で不当に連行される

 中国科学院広州地球化学研究所の元エンジニアで学習者の王英さんは、2023年12月13日午後、茂名市茂南公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)および官渡派出所の警官により連行され、家宅捜索を受けた。同市の学習者・陶永紅さんも一緒に連行された。現在、王英さんと陶永紅さんはともに茂名市留置場に拘禁されている。王英さんは今まで何度も拘束され、年金の支給を停止された。

 中国科学院広州地球化学研究所の元エンジニアで、翡翠鑑定の専門家である王英さんは仕事の成績は優秀だったが、当時の健康状態は思わしくなく、1988年8月に腎臓病を患い、1994年末には尿毒症を発症し、危篤状態に陥った。人生に絶望したときの1995 年、王英さんは法輪功に出会い、わずか 1カ月間学んだだけで、尿毒症の症状は完全に消え、健康を取り戻した。それ以来、王英さんは真・善・忍の基準に従って自分自身に要求し、より誠実に、文句を言わずに働くようになり、1994 年以来、 5 年連続で広州地域科学機器協力ネットワークの上級労働者の称号を獲得した。

 しかし、1999年に中共が法輪功への迫害を開始して以来、王英さんは何度も連行され、拘束され、強制労働教養所に送られ、判決を言い渡され、公職を追われ、嫌がらせなどの迫害を受けた。

 3、何度も拷問を受けた韓春竜さん 再び連行される

 遼寧省黒山県の学習者・韓春竜さんは、2023年10月2日に瀋陽市瀋河区皇城派出所の警官らに連行され、今なお瀋河区留置場に拘禁されている。以前、韓さんは不当に懲役4年の実刑判決を宣告され、迫害を受け、辛うじて一命をとりとめた。

 韓さんは何度も連行され、家を荒らされ、拷問により自白を強いられた。丹東留置場に拘禁されていた間、韓さんの血圧は191 mmHgに上昇し、心拍数は130になった。警官に殴られて耳が聞こえなくなり、右足は腫れ上がり、片方の足は明らかに太くなっており、もう片方の足は痩せていて、韓さんは足を引きずりながら歩き、胸と背中に耐えられない痛みがあった。また医者により、腎不全、尿管結石、両側水腎症と感染症、両側腎臓結石、膀胱結石、尿路感染症、膀胱痛、尿道痛と診断された。残忍な迫害により、韓さんは自分の身の回りのことができなくなり、常に車椅子に乗っていた。このような状況下で、丹東市振興区の検察庁により逮捕状が発付され、家族が検察庁に出向いて尋ねたところ、検察庁の王学平は家族を怒鳴りつけ、「死刑を宣告すればいいのに」と言った。2013年5月31日、韓さんは丹東市振興区裁判所により懲役4年の実刑判決を言い渡された。

 10年後の2023年10月2日、韓さんは瀋河区皇城派出所の警官らに再び連行された。現在、事件を担当している警官は韓さんを解放せず、家族と会うことも許可せず、一切の説明もしていない。

 4、元北京対外経済貿易大学准教授、修士課程講師の岑華さん 不当に連行される

 元北京対外経済貿易大学准教授、修士課程講師の岑華さんは2023年4月14日、朝陽区小関派出所の警官に連行され、法輪功の資料を配布した疑いがあるという理由であった。88歳の姑も一緒に連行された。岑華さんの姑が認知症と記憶喪失のため、岑華さんが世話をしていた。アイルランドに在住の娘が母親の救助を呼びかけた。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/9/470788.html)
 
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