2023年法輪功学習者6514人への連行、嫌がらせが判明(二)
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 【明慧日本2024年1月15日】(前文に続く)

 二、2023年、2885人の学習者が嫌がらせを受ける

  一部の迫害の実例

 1、重慶の趙純富さん 31回の嫌がらせを受けた

 2023年10月12日午後3時、重慶市南岸区南坪花園路通り丹龍コミュニティの男性3人が、学習者の趙純富さんに嫌がらせをし、「五書」への署名を強要した。今回の嫌がらせは、この2年間で31回目の嫌がらせで、市民の日常生活に深刻な支障をきたしている。

 2、江蘇省沛県の学習者・踪訓勇さんが監視されている

 江蘇省沛県の学習者・踪訓勇さんは、もともと江蘇省中国人民銀行沛県支店の経理マネージャーで、真・善・忍の原則に従って良い人を目指していたが、拘禁、労働教養、実刑判決などの迫害を受け、公職から解雇され、現在は上海で生計を立てるためにバイトをしている。

 昨年、上海で開催された第6回中国国際輸入博覧会の期間中、沛県公安局は治安維持のためという名目で、国保人員2人を派遣して踪訓勇さんを監視した。情報筋によると、江蘇省公安庁の指示で派遣されたという。

 3、金普新区教育委員会 教師の張軍さん夫婦を迫害

 遼寧省大連市の学習者・張軍さんと妻の苗玉環さんは、ともに大連市123中学校の教師だが、法輪功の信念を貫いたとして、中共と大連市教育委員会から何度も迫害された。金普新区教育委員会は2021年7月中旬、張軍さんを勤務先から除名し、現在、妻の苗玉環さんも職場から追放しようとしている。

 1999年7月20日、中共の江沢民集団が法輪功への狂気じみた迫害を開始して以来、張軍さん夫妻は何度も連行され、区政法委、教育委員会、登沙河派出所から十数回の嫌がらせを受け、金普新区教育委員会から給料を差し押さえられた。

 苗玉環さんはかつて1年間の労働教養を言い渡され、馬三家労働教養所に拘禁された。張軍さんは法輪功の無実を訴えるために北京に行ったところ連行され、その後2年の労働教養を強いられ、大連市労働教養所で拷問を受けた。 2022年5月24日、張軍さんは普蘭店裁判所に懲役1年6カ月と罰金8000元の不当判決を言い渡された。

 4、大慶市の警察 周鳳芹さんの自宅前に監視カメラ設置

 黒竜江省大慶市の学習者・周鳳芹さん(60代後半女性)は、大慶高新区公安局管轄の水木華庭住宅地に在住で、一人で暮らしている。

 2023年11月22日午前10時頃、コミュニティの5人の職員は周さんの自宅を訪れ、周さんの身分証明書と携帯電話番号を教えてほしいと言った。その日の午後2時30分頃、周さんが外出する際、ドアを開けると突然、自宅の玄関に面しパイプで5センチの立方体が赤いライトを点滅していることに気づいた。よく見てみると、その立方体は監視カメラだったことが分かった。

 誰がプライバシーを侵害するようなことをしたのかと疑問に思った周さんは、パイプからカメラを引き抜き、中に入っていた2枚のメモリーカードを取り出した。カメラはまだ赤く点滅していたが、自分のプライバシーを保護するため、周さんはカメラをゴミ箱に捨てた。次に周さんは近所の人たちに、コミュニティの職員が個人情報を確認するために訪ねてきたかと聞いたが、彼らは「来ていない」と答えた。周さんは「カメラはコミュニティの職員によって設置されたのではないか」と思った。

 午後4時頃、息子から電話があり、「お母さん、何があったの? 警官から連絡があって、監視カメラを返してくれと言われた」と話した。

 周さんはそのときになって初めて、コミュニティと警察が協力して、個人情報を入手し、自宅前に監視カメラを設置したことが分かった。

 三、60歳以上の年配学習者1227人が連行、嫌がらせをされる

 やむを得ず家を離れた60歳以上の年配学習者の人数統計

名前  省  市  県区 家宅捜索  年齢  職務 家を離れた
黄明芳 湖北省 安陸市     80   家を離れた
葉瓊華 四川省 成都市 成華区   79   放浪生活
何子光 山東省 諸城市     76   家を離れた
李偉 湖南省 寧郷市 望城区   76   家を離れた
黄懐琴 四川省 成都市 邛崃市   74   放浪生活
張培萍 山東省 済南市 天橋区   73   放浪生活
劉永芬 湖南省 株洲市     72 教師 家を離れた
姚之鳳 天津市   武清区   72   放浪生活
涂保珍 湖北省 武漢市 黄陂区   68   家を離れた
谷今芬 吉林省 延吉市     66   放浪生活
裴鳳芹 山東省 泰安市     66   放浪生活
趙素彩 河北省 石家荘市 趙県 家宅捜索 65   放浪生活
孫亜珍 吉林省 吉林市     63   放浪生活

 一部の迫害の実例

 1、北京市朝陽区94歳の孟昭瑜さんが不当連に行される

 北京市朝陽区の学習者・孟昭瑜さん(94)は2023年4月2日午前8時過ぎ、人々に迫害の実態を伝えている時、迫害の真相が分からない人に通報されたため、朝陽区の警官に連行された。警官は派出所で尋問を行った後、孟さんの自宅を強制捜索し、法輪功の書籍、ミニスピーカーなどの私有物を押収した。翌日の午前3時過ぎ、心身に大きなダメージを受けた孟さんはようやく帰宅した。

 2、武漢市の高所娣さん 臨終の前日も嫌がらせをされた

 湖北武漢市の学習者・高所娣さん(93歳女性)は、1997年に法輪功を学び始めた。1999年7月20日、中共が法輪功を迫害して以来、高さんは何度も嫌がらせを受け、家財を押収された。2023年、高さんは臨終の前日も警官による嫌がらせを受けた。

 3、上海虹口区91歳の馮菊英さん 不当に連行される

 旧正月直後の2023年2月、上海市虹口区在住の91歳の学習者・馮菊英さんは連行され、家宅捜索を受けた。馮さんはその日のうちに帰宅した。今まで、馮さんは何度も連行され、家が荒らされたことがある。

 4、四川省遂寧市91歳の向徳玉さん 不当に連行、監視される

 学習者の向徳玉さん(91歳女性)は2023年3月上旬、遂寧市船山区新市場のバス停で、ある青年に迫害の実態を伝えると、すぐに通報された。その後、警官は向さんを同市の河東新区仁里場派出所に連行し、家宅捜索を行った。午後4時、向さんは無事に帰宅した。その時、住民委員会の役員は携帯電話を取り出して写真を見せ、住宅の管理人に「ほら、向徳玉が何時に、何をしているのかがすべて分かっている」と言った。その時初めて、向さんは自分が常時監視されていることを知った。

 5、江西省南昌市の90歳の女性学習者が拘禁される

 2023年11月21日夜、南昌市の年配学習者・喩芳荘さん(90)、鄧美珍さん(82)、熊泉妹さん(71)の3人が、南昌市西湖区公安支局国保の警官により自宅から連行された。現在、江西省女子刑務所に拘禁されている。

 情報筋によると、今回の連行は中共による刑務所外執行の全員を収監するという内部の命令によるものだという。2年前、喩芳荘さんは西湖区裁判所から懲役6カ月と罰金2,000元を言い渡された。

 四、107人の学習者が強制的に洗脳班に送られる

 一部の迫害の実例

 1、チチハル市総合治理センター 学習者を洗脳班へ強制連行

 明慧ネット2023年4月6日の報道によると、黒竜江省チチハル市政法委部門(治安・司法などを統括する機関)が、東市場の北門に位置するチチハル市総合治理センターで学習者を迫害する「洗脳班」を開設したということが分かった。各管轄区の警官は、それぞれの地域の学習者を総合治理センターに連行し、強制的に洗脳を行い、少なくとも30人の学習者が連行され、現在10人以上の学習者と家族が署名を強制されてから解放された。省の関係者がそこで洗脳班を監督しているという。

 2023年3月23日、80歳の陶さん(女性)は民航路派出所の警官によりチチハル市総合治理センターに連行された。そこで、省、市の関係者が一斉に陶さんを脅迫し、法輪功を放棄することを強制した。もし陶さんが法輪功をやめなければ、二人の娘の給料を取り消すと、署名を強要した。さまざまな強制と誘導の手法により、二人の娘と陶さんはサインをした。3月25日、陶さんは釈放された。2022年、陶さんは紙幣に法輪功の文言を印刷したとして、10万元の罰金を科された。いわゆる1年以内に「違法行為」がなければ返済すると告げられた。今、陶さんはお金を取り戻したばかりだが、洗脳班に送られた。

 2、武漢市81歳の徐莱さん 再び洗脳班に送られる

 湖北省武漢市礄口区在住の徐莱さん(81)は2023年9月7日朝、自宅に侵入してきた国保の警官により連行され、武漢額頭湾洗脳班に拘禁された。徐さんが洗脳班に送られたのは今回2回目で、2023年3月2日、徐さんは連行され、武漢市の額頭湾洗脳班に送られた。

 徐さんは1996年末に法輪功を修煉し始めて以来、健康になり、真・善・忍の基準に従って自分の言動を律し、他人に寛容で誠実に接するようになったので、周りの人たちに認められている。徐さんは相前後して3回洗脳班に連行され、独房に監禁され、2人によって24時間監視されていた。さらに脅迫され、労働を強いられた。

 五、2023年、中共は学習者から現金368万元以上を強要

 明慧ネットの統計によると、2023年、中共の関係者は家宅捜索や学習者の年金を差し押さえることにより、現金368万3,494元を強要した。45人が給料や年金を差し押さえられた。

2023年に判明した、中共の警官による3万元以上押収された学習者の被害状況統計表

名前  省  市  県区 家宅捜索 警官押収現金(元)  年齢
朱瑞敏 遼寧省 営口市     52万1700 80
趙喜平 山東省 煙台市 莱州市 家宅捜索 30万3000  
楊天行 河南省 漯河市 源匯区 家宅捜索 30万  
楊春芳 遼寧省 営口市     20万  
肖艶萍 陝西省 漢中市 南鄭区   18万  
厳精華 江西省 南昌市     13万7397 62
韓桂雲 遼寧省 営口市     12万8800 87
劉春霞 陝西省 西安市 鄠邑区 家宅捜索 11万500  
余還枝 湖北省 武漢市 黄陂区 家宅捜索 11万  
潘荣卿 山東省 煙台市     10万 60
匡宗尭 湖南省 衡陽市 祁東県 家宅捜索 10万 7~80
劉淑芳 四川省 成都市 温江区 家宅捜索 10万  
陳潔 黒龍江省 ハルビン 延寿県 家宅捜索 10万  
陳琦 黒龍江省 ハルビン 延寿県 家宅捜索 10万  
唐清英 湖南省 懐化市     9万 75
邱新乃 湖南省 衡陽市 祁東県 家宅捜索 8万 7~80
李桂英 吉林省 長春市   家宅捜索 5万5000  
李莉紅 湖南省 寧郷市     5万  
張女士 山東省 済寧市 鄒城市 家宅捜索 5万 64
瀋光秀 重慶市   永川区   3万3000 79
姜淑軍 吉林省 長春市 農安区   3万  
劉芸 安徽省 阜陽市   家宅捜索 3万  
王艶 吉林省 扶余市   家宅捜索 3万  

 一部の迫害の実例

 1、営口市の元上級教師・朱瑞敏さん 52万元以上の年金を不当に停止された

 営口市の元上級教師(学校指導者)である朱瑞敏さん(82)は、法輪功の信念を貫き、心を修め善へ向かわせたとして2014年10月に連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡された。9年が経過した現在、朱さんの年金は文化教育局と社会保障局によって差し押さえられている。差し押さえられた金額は、4,700元に基づいて(9年前の給与、毎年の一般昇給を除く)、現時点の9年3カ月で計算すると、合計52万1,700元に達している。

 2、河南省漯河市の楊天行さんが不当連行され、約30万元を押収される

 河南省漯河市源匯区公安局は2023年9月15日、柳江路派出所、順河街派出所、馬路街派出所と共同で、いわゆる915特別作戦を実施した。学習者の楊天行さんはその夜、自宅で連行され、私有物および約30万元の現金が押収された。

 3、遼寧省営口市の楊春芳さん 20万元以上の年金を差し引かれた

 営口市駅前区予防管理局を退職した楊春芳さん(女性)は、医師の資格を持っており、本来は公務員として扱われるはずだが、法輪功を学んでいるとして一般社員基準の年金が支払われている。楊さんは誤りを訂正するよう勤務先の関係指導者らに何度も申し出たが、無駄だった。楊さんは2006年に退職して以来、17年間にわたって月1000元を差し引かれており、計20万元以上に上った。

 4、湖南省祁東県の匡宗尭さん 警官に現金10万元を押収される

 2023年3月13日と14日、衡陽市祁東県の学習者7人が地元の警官に連行された。連行された学習者のほとんどは70代から80代であった。匡宗尭さんは警察に現金約10万元を押収され、邱新乃さんは約8万元を押収された。

 5、黒竜江省延寿県の陳潔さんと陳琦さん それぞれ10万元を押収

 黒竜江省ハルビン市延寿県の学習者・陳潔さんは、2023年9月28日に自宅から秘密裏に連行され、現金10万元が押収された。 9月27日午後、学習者の陳琦さんは当局の嘘の宣伝に騙された人に通報されたため、不当に拘禁された。陳琦さんの自宅は荒らされ、倉庫は警官によってノコギリで切り開かれ、10万元以上が押収された。

 (完)

 付録:2023年、連行、嫌がらせ、洗脳迫害をされた中国国内の学習者の人数統計

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/9/470788.html)
 
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