唐山市の田世勝さんは治療のため、仮釈放に
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 【明慧日本2024年1月17日】唐山市開平区越河郷西塔村の法輪功学習者・田世勝さん(65)と妻・田淑蘭さんは、2019年7月、警官に自宅から連行された。その後、田さん夫婦は秘密裏に裁判を受け、それぞれ不当に懲役7年と懲役5年の判決を宣告された。2020年5月19日、田世勝さんは、河北省刑務所管理局冀東分局第四刑務所に送られた。しかし、2023年11月6日、田世勝さんは突然刑務所外での治療のため、「仮釈放」された。情報筋によると、田世勝さんの腸にたくさんの腫瘍がみつかったという。

 2022年7月から、河北省刑務所管理局冀東分局第二刑務所に拘禁されている田世勝さんは、膿と血便の症状が出たが、誰も田世勝さんに関心を持たなかった。同年11月、田世勝さんの健康状態はますます深刻になり、田世勝さんは刑務所の管理者(主に監区の責任者)に体の状況を告げ、検査を受けさせてもらうよう要求した。しかし、刑務所側は田世勝さんの要求を先延ばしにし続けた。

 2023年3月になって初めて、刑務所側は田世勝さんの再三の要求の下、田世勝さんを刑務所外の病院に連れて行き、検査を受けさせた。刑務所側は田世勝さんに、500元の費用で専門医を雇い、診察させたとまで言った。しかし、その専門医は診察後、「なぜこんなになってから来たのか?」と直ぐに言った。明らかに手遅れだという意味だった。

 その後、刑務所側は、田世勝さんを唐山市協和病院に連れて行き、9日間にわたる身体検査を受けさせ、投薬や治療は一切受けさせなかった。田世勝さんは刑務所に戻されたとき、検査結果を告げられず、ただ病人の集団に移された。

 2023年11月6日、田世勝さんは突然「仮保釈」され、帰宅させられたが、刑務所側は検査結果を本人や家族に知らせなかった。情報筋によると、田世勝さんの腸にはたくさんの腫瘍があったという。

 田世勝さんは1997年前半から、中年になったばかりで、時々血便があった。病院を受診して、貧血だと診断され治療を受けたが、家にあるわずかな貯金を使い果たし、友人や親戚から借りたお金も使い果たしたが、身体はますます悪くなり、仕事ができないだけでなく、歩くのもフラフラするようになった。1997年末、一家が途方に暮れていた時、隣村の知人が田さん夫婦に法輪功を紹介した。当時、夫婦はあまり希望を持っていなかったが、善意を受け入れ、法輪功を学び始めた。学ぶにつれ、奇跡的に、田世勝さんの顔色がだんだんよくなり、極度に弱っていた体に力が出るようになった。次第に完全に回復し、出稼ぎに行って家族を養うことができた。

 田世勝さんは大工であり、長年にわたって数え切れないほどの家を内装してきた。現代社会では、リベートをもらうことが当たり前になっているが、田世勝さんは一度もそのようなお金を受け取ったことがない。商人は田世勝さんのポケットにお金を入れても、田世勝さんは返した。商人が困惑していると、田世勝さんはいつも「私は法輪功を学んでいるから、普通の人と違います」と笑顔で言った。

 2019年7月3日朝7時ごろ、越河鎮派出所、市公安局、開平支局の警官13、14人はパトカー3、4台に乗って田世勝さんの家に押し入り、田さん夫婦を連行し、大量の私財を押収した。同年12月、唐山市路北区裁判所は秘密裏に田さん夫婦に裁判をかけ、それぞれに判決を下した。

 2020年5月19日、田世勝さんは河北省監獄管理局冀東分局第四刑務所に送られた。その後、第二刑務所第2監区に移送された。

 1999年7月に中国共産党当局が法輪功に対して迫害を発動して以来、冀東刑務所は河北省の中で最も悪質な刑務所の一つであり、不当に判決を受けた河北省の男性の法輪功学習者のほとんどがここに拘禁されている。同刑務所に拘禁されるすべての法輪功学習者は、さまざまな肉体的拷問と精神的苦しみを受けている。すでに明らかにされた情報をまとめると、少なくとも431人の法輪功学習者が冀東刑務所に拘禁され、そのうち少なくとも36人が迫害により死亡し、多くの法輪功学習者が損傷を受けたり、障害を負ったり、命の危険にさらされたりすることになった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/9/470787.html)
 
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