2023年において1188人の法輪功学習者が不当な判決(三)
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 明慧日本2024年1月20】(前文に続く)
 三、41人のエリートが不当な判決に

 明慧ネットによると、2023年において41人の社会のエリートが不当な判決を受けたことが判明した。その中には、国家公務員、市委員会宣伝部の幹部、税務局副局長、国税局副局長、副処長、大学教授、専門家、教師、上級エンジニア、経理士、デザイナー、画家、医師、ラジオ局の司会者、記者、社長、マネジャー、衛生防疫所の幹部、局長、幹部、裁判所執行部主席、刑事警察隊の警察官、郵政局の幹部など、各界のエリートが含まれている。

 1、廈門市の医師・李建西さん 懲役5年6カ月の不当な判決を宣告され、罰金5万元

李建西

李建西さん

 廈門市高潔で人望が厚い医師の李建西さん(54)は2023年11月23日午前、集美区裁判所によるオンライン裁判にかけられ、懲役5年6カ月と罰金5万元(約100万円)を言い渡された。

 李さんは、中国で有名な漢方医、故・李可氏の内弟子であり、学術面では、漢方医の第五の古典と呼ばれる『円運動の古代中医学』の編集・出版に参加し、学界ではよく知られている。30年以上医療に携わり、10万人以上の患者を診察・治療し、多くの患者の命を救ってきた。

 李さんは、1999年に法輪功の無実を伝えるため陳情に行ったとして、15日間拘束された。いわゆる「敏感日」になるたび、電話や訪問の嫌がらせを受け、自身と家族に心身とも大きなダメージを与えられた。

 2022年8月10日、李さんは集美区検察庁から逮捕令が発付された。2023年11月23日午前、集美区裁判所はオンライン裁判を行った。裁判中、法廷では警官6、7人が配置され、裁判官の涂学斌は判決結果を読み終わるとすぐに終了を宣告した。

 2、上海の何氷鋼さんに懲役6年不当判決

 上海の法輪功学習者・何氷鋼さん(46歳)、張軼博さんは2021年10月9日、長寧区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに不当に連行された。2023年6月12日、何さんに懲役6年、張さんに懲役5年の不当な判決が言い渡された。何さんに対する判決が下されたのはこれで三度目だった。何氷鋼さんは、ソフト開発技術者で天賦の才能があり、1991年に「盲人用パソコン音声ソフト」を開発し、「第六回上海市億利達青少年発明賞」を受賞し、「第六回全国発明賞」の銀メダルも受賞した。当時、何さんはまだ15歳の天才だった。1994年に復旦大学への進学も推薦され、試験が免除された。しかし、法輪功を学んでいたとして、2000年に大学院で勉強中だった何さんは復旦大学を強制休学され、拘禁された。2001年、何さんは懲役6年の不当な判決を宣告された。2010年4月、何さんは再度不当に連行され、拘禁期間中に酷く迫害を受け、脊椎圧迫により四肢に障害を引き起こした。2011年、上海長寧地方裁判所は何さんが障害を引き起こしているのを無視して、何さんに懲役5年の実刑判決を宣告した。

何冰钢

何氷鋼さん

张轶博

張軼博さん

 3、大学教授、有名な眼科医の董宇さんが不当な判決に

 長春市の法輪功学習者・孫淑霞さんと董宇さん(50代女性)は2022年3月4日、法輪功迫害の真相資料を配布した後、長春市公安局南関支局・曙光路派出所の警官に連行された。2023年6月中旬、孫さんは長春市朝陽区裁判所から不当に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡され、董さんも不当判決(刑期が不明)を受けたことが分かった。

 董さんは吉林大学第一病院の眼科医長、大学教授、有名な眼科医である。長い間、一人一人の患者に対して真面目で責任感があり、様々な難しい目の症状を専門に治療し、多くの患者に光を与え、患者から高く尊敬されている。

 4、楽山市の何暁玲さんは不当な判決に

 四川省楽山市の学習者・何暁玲さん(66)は2023年9月8日、楽山蘇稽派出所の警官により自宅から連行された。同日、市の中区裁判所で非公開裁判が行われ、何さんは懲役1年8カ月の実刑判決を宣告され、留置場に送られた。何さんは迫害に抗議するために断食をした後、楽山紅会病院に移送され、両足を手錠でベッドに固定され、警官に監視されている。

 何さんは、かつて四川『商報』の記者を務めたことがあり、その後、楽山大佛管理部門で働いた。何さんの夫は日本とカナダの中国外務省に勤務した外交官で、中国に帰国後は市政府の外務室に勤務していた。何年も前に稀な病気を患い、ほぼ半身不随の状態になっている。何さんの娘は大学を卒業したが、残念ながら負傷してまだ完全に元の状態には戻っておらず、行動も身の回りのことも困難で、家事のほとんどを何さんに頼っていた。

 2022年11月2日、何さんは楽山緑心派出所に出向き、迫害の実態を暴露する資料を届けたとして、蘇稽派出所まで連行された。警官は捜索令状も提示せずに、家宅捜索を行った。その当日、何さんは「保証人を立てて尋問を待つ」条件付きで解放された。

 2023年4月、何さんは検察庁に呼び出され、9月8日に秘密裏に実刑判決を宣告された。

 何さんはかつて2017年3月9日に市中区裁判所に1年6カ月の不当な判決を宣告されたことがある。

 四、2023年において、中共は581万6000元と6400米ドルのゆすりで強要

 明慧ネットの統計によると、2023年において427人の不当な判決を宣告された学習者が581万6000元(約1.16億円)と6400米ドル(約93万円)のゆすりで強要されたことが判明した。そのうち、裁判所は482.7万元(約9654万円)の罰金を科し、警察は98.36万元(約1847万円)と6400米ドルを強要した。法廷では416人の学習者に罰金を科し、罰金は最高10万元(約200万円)であった。

2023年、中共裁判所による学習者への罰金(3万元以上)の明細表
名前 区・県 不当な刑期 罰金(元) 警官によるゆすり 年齢
ショウさん 四川省 德陽市 8年 100000    
王健さん 黒竜江省 ハルビン市 賓県 2年 100000    
周德勇さんん 山東省 東営市 勝利油田 8年 100000    
白洪友さん 黒竜江省 ハルビン市 依蘭県 6年3カ月 100000    
蘇錦玲さん 河南省 鄭州市   8年 80000   74
趙舒ニュ さん 河南省 鄭州市   8年 80000   57
蔡秀瑛さん 黒竜江省 ハルビン市 香坊区 10年 70000    
朱鳴鏑さん 黒竜江省 ハルビン市 香坊区 9年8カ月 60000    
呉春雄さん 広東省 揭陽市   8年6カ月 60000    
郭玉蘭さん 河南省 鄭州市   5年 50000   76
劉燕美さん 山東省 東営市   7年 50000   74
曹萍さん 陝西省 安康市   8年 50000   70
紅衛さん 河南省 鄭州市   5年6カ月 50000   63
孫霞さん 黒竜江省 寧安市   5年 50000   60
李金汝さん 四川省 達州市 達川区 5年6カ月 50000   59
朱得山さん 黒竜江省 ハルビン市 依蘭県 2年10カ月 50000   56
李建西さん 福建省 廈門市   5年6カ月 50000   54
李一星さん 河南省 鄭州市   5年6カ月 50000   42
高洪賓さん 黒竜江省 大慶市   5年 50000    
潤鴻さん 河南省 鄭州市   4年 40000   85
何紅彦さん 河北省 石家荘市 深澤県 5年 40000   74
唐礼栄さん 四川省 德陽市   4年 40000   60
荘東傑さん 福建省 泉州市   8年6カ月 30000    
鐘佩珍さん 広東省 揭陽市   2年6カ月 30000   79
石建華さん 黒竜江省 大慶市   6年10カ月 30000   74
劉明珍さん 四川省 達州市 達川区 4年6カ月 30000   72
增永昭さん 河南省 鄭州市   3年 30000   70
李文明さん 甘粛省 蘭州市   5年 30000   59
愛敏さん 河南省 鄭州市   3年6カ月 30000   55
杜国防さん 河北省 石家荘市 深澤県 3年 30000   52
陳治坤さん 広東省 梅州市 五華県 2年6カ月 30000   41
曲興さん 四川省 成都市   8年 30000 900 34
孫万帅さん 河北省 石家荘市   8年 30000    
冷秀霞さん 黒竜江省 大慶市   4年 30000    
琴さん 河北省 石家荘市 深澤県 3年 30000    
劉小妙さん 河北省 石家荘市 深澤県 3年 30000    
陳軍さん 陝西省 安康市   5年 30000    
羅長雲さん 陝西省 安康市   6年 30000    

 迫害事例:

 1、山東省莱州市の学習者・趙希萍さん(女性)は法輪功の無実を伝えたため、31万元(約620万円)を強要され、懲役3年を言い渡された。そのうち罰金1万元と、恐喝された夫は30万元を強要された。

 2、山東省冠県の学習者・張丙亮さん(68歳)は懲役4年を宣告され、警察は20万以上(400万円以上)押収した。張さんは弁護士を通じて、不当に押収されたた20万元余りの現金の返還させたが、仕返しされた疑いがある。

 3、黒竜江省賓県の学習者・王健さん(女性)はハルビン市鉄道局の通信エンジニアアシスタントである。2023年3月9日、懲役2年、罰金10万元(約200万円)の不当な判決を受けた。

 4、2023年4月22日、山東省東営市勝利油田の上級地質エンジニア・周徳勇さんは、懲役8年、罰金10万元(約200万円)の不当な判決を宣告された。

 5、四川省徳陽市の学習者・趙ショウさん(52歳)は、2023年2月17日、徳陽市旌陽区裁判所に懲役8年、罰金10万元(約200万円)の不当な判決を言い渡された。

 6、2023年6月7日、依蘭県の学習者である白洪友さんと朱得山さんは、県裁判所からそれぞれ懲役6年3カ月、罰金10万元(約200万円)と懲役2年10カ月、罰金5万元(約100万円)の不当な判決を受けた。

 ◎下記の河南省鄭州市学習者10人は2023年9月27日、新鄭裁判所に計44万元(約88万円)の罰金を科された。

 趙舒ニュさん(57歳女性)、懲役8年、罰金8万元
 蘇錦玲さん(74歳女性)懲役8年、罰金8万元、李紅守さん(63歳女性)懲役5年6か月、罰金5万元
 李紅守さん(63歳女性)懲役5年6か月、罰金5万元、
郭玉蘭さん(76歳女性)懲役5年、罰金5万元
 高
潤鴻さん(85歳男性)懲役4年、罰金4万元
 胡愛敏さん(55歳女性)懲役3年6カ月、罰金3万元
 增永昭さん(70歳女性)懲役3年、罰金3万元
 景翠花さん(58歳女性)懲役2年、罰金2万元
 劉新志さん(65歳女性)懲役1年、罰金1万元

 結び

 信仰の自由と言論の自由は、憲法が国民に与えた人権であり、正当な権利である。国家の司法機関である法曹機関は、勧善懲悪すべきで、真犯人を取り締まるためのものであって、権力者が気まぐれに善良な人々を迫害するための道具として使われるものではない。文化大革命 から数十年が経過したが、今日の中国大陸では、法律の名の下に、冤罪の事件を作り出し、信仰の自由や基本的人権を踏みにじり、「真・善・忍」を実践する善良な人々を迫害する悲劇がいまだに繰り広げられている。このような社会は悲しくないのか? どうして助長するのか? 天災や人災が相次ぐ昨今、それは人々が悪事を働くことへの天からの警告だというのに、なぜ目を覚まさないのか。

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/6/470665.html)
 
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