山東徳州の李俊蘭さん 重篤であっても刑務所に収監
■ 印刷版
 

 【明慧日本2024年1月22日】山東省徳州市の法輪功学習者・李俊蘭さんは、2022年7月に不当連行され、2023年3月に不法に裁判され、冤罪で2年の刑を宣告された。身体が弱っていたため、留置場に収容を拒否された。2023年8月、当局の圧力で強制的に収容され、徳州留置場に2カ月以上拘禁された。2023年10月には山東省女子刑務所に移送された。

 李さんは現在61歳で、徳州市経済開発区(現在は天衢新区)の宋官屯郷李相荘社区に在住。李さんは1996年から法輪功を修煉し始めた。当時、李さんはさまざまな病気に悩まされており、特に心臓発作により生きるのがつらく、精神的に崩壊していた。しかし、法を学び、功を練習し始めて1カ月後、奇跡的に回復した。これは李洪志大師によって授かった2度目の人生であり、周囲の人々も目撃した。多くの縁ある人たちは煉功に行くようになり、一部の人々は正式に修煉に入った。

 中国共産党による法輪功への迫害が始まって以来、李さんは信仰を捨てず、法輪功を修煉し続け、地元の公安機関、国保、派出所からさまざまな迫害を受けた。具体的には連行、家宅捜索、拘禁、嫌がらせ、恐喝、財産の略奪、労働教養(未実施)、最終的には不当な判決を受けるまで、本人および家族は身体的・精神的な大きな被害を受けた。

 何度も不当に拘禁され、夫はそのうちに死亡

 1999年7月20日、江澤民は法輪功に対する打撃と迫害を始め、李さんは陳情のために北京に行き、北京の豊台体育場に一晩拘束され、飲み食いやトイレも許されず、後に地元の陵県公安分局に強制的に連行され、10日間の強制的な洗脳を受けた。警察は彼女の夫に対し、法輪大法の書籍と師父の写真を差し出すよう圧力をかけた。夫は迫害を恐れ修煉を放棄した。その後、夫は不治の病にかかり、2008年にわずか49歳で悔いと遺憾の念を抱えながらこの世を去った。 

 2002年から、徳州市陵県公安局は個人の住居に不法侵入し、李さんを10日間陵県留置場に連行し、その後、15日間国泰ホテルに移送して洗脳教育を行った。この間、家族はお土産として2000元を使い、洗脳クラスに2000元を支払い、合計で4000元(約8万円)を費やした。

 2009年6月16日、李さんは路上で1台の警察車両に止められ、私服の警官らは李さんの電動自転車とバッグを奪い、李さんを徳州市留置場に拘束し、違法に45日間拘禁し、そのため心臓病を再発させた。警察らは、さらに李さんを迫害するために済南労働教育所に送り込もうとしたが、心臓病が重篤であるために家に帰した。この間、徳城区国保大隊(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)は違法に家宅捜索を行い、法輪大法の書籍約40冊、師尊の写真3枚、現金1500元(約3万円)、携帯電話2台(1200元)、ワイヤレスインターネットカード1枚(405元)を押収した。国保大隊は家族から10000元、大家さんから500元を強要した。その後、大家さんは李さんが家を借りる際に預けた500元の敷金を差し押さえた。警官らは李さんから合計して13650元(約27万3千円)をゆすり取った。

 李さんが法輪功を続けているため、警察による違法な拘束が続いている。これには法的手続きも伴っておらず、彼女は不当な扱いと虐待を受けている。なお、李さんの現在の状況についての正確な情報は入手できない。

 2015年1月12日の午後、李さんは電動バイクで道路を走行中、徳州市経済開発区の宋官屯派出所の無番号の黒い車に止められた。数人の警官が一斉に押し寄せ、李さんを宋官屯派出所、その後国保大隊に連行し、そして、強制的に徳州市留置場に1カ月間拘禁した。その間、毎日10時間以上働かせ、有毒な接着剤で花を作らせ、結果として李さんは常に咳が出るようになり、親指が痺れた。また、連行の当日、国保大隊の警官らは李さんの家を捜索し、師父の写真3枚、ノートパソコン1台(3200元)、現金1100元、新しい羽毛布団1枚(300元以上)を押収し、身体検査費用500元、電動バイクを押し戻す費用150元を家族に強要し、合計で22,900元(約45万8千円)をゆすり取った。

 2015年から2017年にかけて、現地の国保の警官らは何度も李さんの宅を訪れ、嫌がらせを行った。

 2019年8月8日、国保の警察らが突然、李さんの家を訪れ、許可書などを示さずに不法に押し入り、家宅捜索をおこなった。李さんはこの不法な押収を阻止しようとしたが、警察に押し倒されたため、心臓病が再発した。李さんは四肢が上に向けられ、身動きができなくなった。警官らは120番を呼び、李さんを徳州市漢方病院に搬送した。李さんは続けて4カ月間入院しており、医療費には4万元(約80万円)以上かかった。入院中、国保のメンバーが4回も嫌がらせを行い、李さんの心身に極度のダメージを与えた。その後、李さんは体調が回復せず、ずっと行動不便である。

 でっち上げられ、冤罪で収監される

 2021年3月18日の午後4時頃、「開発区巡警」という文字のある車が、徳州市経済開発区の李相莊小区に入り、2人の若い警察官が李さんの家に侵入した。侵入後、寝室やリビングで写真を撮り、外に出てからも廊下で写真を撮った。当時、李さんは不在だった。

  2022年7月14日、男女2人の国保警察が再び李さんの家に押し入り、告発すると言って、李さんを国保大隊に連行した。十数時間にわたる一連の不法な尋問、血液検査、指紋検査を行った後、李さんは倒れ、長い間動けなかった。最終的に2人の国保が李さんを引き上げ、夜遅くなってから帰宅させた。帰宅時には息子に背負ってもらい階段を上り、その後20日間ベッドから起き上がれなかったという。

 2023年3月15日、徳州市経済開発区裁判所で李さんが不法な裁判を受けた。数日後、李さんは不当に2年の判決を受け、罰金10000元(約20万円)を科された。それから、警察らが何度も李さんの家を訪れ、李さんを徳州留置場に送り込もうとしたが、健康状態が悪いため受け入れを拒否された。しかし、当局は李さんが重篤な病気であり、行動が不便であることをよく知りながら、拘束に適していないにもかかわらず、虚偽書類を作り上げて李さんを山東女子刑務所に拘禁した。

 現在、李さんの状況は非常に危険である。正義感のある人々よ、李さんの状況に注目してほしい。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/13/470915.html)
 
関連文章