自分をよく修め、より多くの人を救う
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文/海外の大法弟子 

 【明慧日本2024年3月16日】私は「救助電話チーム」で法輪功迫害の実態を伝える真相電話をかけています。以前の私は、相手が応答しなかったり、悪口ばかり言われたり、特に大法と師父を罵られたりすると、とても腹が立ち、闘争心と怨恨心が沸き上がっていました。しかし、学法をしっかりするにつれて、心は徐々に落着いてきました。

 師父は「真相を伝えることは個人の修煉と一体になっており、心の状態が間違って、正念が足りなければ、問題が起こります。なぜなら、自分の修煉が根本であり」と説かれました。(『各地での説法九』「二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法」)

 私は自分に問いかけました。「同様に公安、検察、司法部門の人に電話をかけている時、一部の同修の電話にも出て聞くことができる。 その同修の話を聞くと時間がすごく長くて、対話もある。それなのに、なぜ自分になるとだめなのか?」

 これらのことから、私は自分自身の修煉のギャップに気づきました。私は内に向けて探しました。「自分の心の状態が正しくない。闘争心や怨恨心などの物質を取り除かず、人心や常人の念で相手に電話をかけてしまうと、相手の考えを変える力がない。そのため、相手の観念を変えることができないのに、どうして私の言った真実を聞くことができるだろうか?」と。 闘争心や怨恨心は、口で言うだけでは取り除くことはできないのです。

 よく考えてみました。衆生は長い間悪党の嘘に浸かっており、あまりにも執着しすぎて、法輪功に対して深い誤解を持っているのです。しかも、これらの公安や検察と司法部門の職員は、迫害に直接参加した共犯者であり、法輪功に対して深く敵対しているのです。さらに、悪党政権は金銭的利益を利用して迫害を推進しており、江沢民は「法輪功学習者を殴り殺しても、出自を調査せず、直接火葬する。殴り殺されても自殺とみなされる」と公に主張したため、悪人らは欲しいがままに振る舞っているのです。たとえ法輪功学習者が善良な人々だと知ったとしても、何も悪いことをしていないと分かっていても、昇進して金持ちになるため、そして目先の利益のため、名声と富を追求するこの環境の中で、彼らは手段を講じることなく、いかなる犠牲を払っても最後までやるのです。

 そのため、彼らを救うのは本当に難しいのです。しかし、彼らもかつては師父の家族であり、高次元からきた生命だったのです。ただ、あまりにも毒されたため、彼らはより危険な状況にあり、救われるべき命でもあるのです。私たちの責任は法輪功に対する彼らの誤解を解消し、真実によって彼らの良心と善念を取り戻すことなのです。

 師父は弟子たちに、人を救う実践においては、自分の心性を修めることに注意を払うように求めておられます。私は「自分自身を修めることが最も重要である」ということ理解しました。自分自身を突破することができなければ、心性を向上させることができなければ、他人を救うことはおろか、自分自身をも救うことはできないのです。

 自分の責任を理解した後、私の考え方は徐々に正され、正念が出てきました。すると電話をかけることも難しくなくなりました。

 ある日、四川省の重要な電話かけプロジェクトで、ある派出所所長に電話をかけることになりました。電話を取ると、彼は悪態をつきました。「また法輪功か、まだやめないのか、勇気があるなら派出所に来て話して見ろ、刑務所に送ってやる!」と言いましたが、私は「所長さん、落ち着いてください。あなたに電話するのは初めてです。なぜ『また』と言うのですか?」と聞きました。彼は何も話さなかったものの、雰囲気が少し和らいだようでした。幸いなことに彼は電話を切りませんでした。私は、「所長さんに、興味深い話をするため、電話をしています。それは、ある派出所の所長の話なんです」と言いましたが、彼は依然として一言も口を開きませんでした。

 私は話しを続けました。「誰かが法輪功を通報したため、警察は家宅捜索をして、一束の真相資料を押収しました。彼らは功績の見返りで報酬を受け取るため、これを手がかりとして、資料の制作拠点を見つけてもっと多くの人を逮捕しようとしました。彼らはその学習者を残酷に拷問し、資料拠点を明らかにするよう追及しました。その学習者はあまりにも酷い拷問に耐えられなくなり、『姉』が資料をくれたと話しました。それで、派出所の所長は自ら人を連れて、市内にある『姉』の家に行きました」

 「私が、その『姉』だったのです。私は、派出所の所長らを家に迎え入れました。私は、弟と私が法輪功を修煉する理由を話しました。私たち2人とも法輪功によって命を救われましたが、中国共産党は法輪功学習者を徹底的に迫害し、生きたまま臓器を摘出しています。しかし、なぜ彼らは今も法輪功を修煉しているのでしょうか? なぜなら、法輪功は病気を治し、健康を維持するだけでなく、人の道徳を向上させ、社会を安定させ、末期の病気から回復し、汚職した人を正直にさせ、自制させ、遭難者が危険を回避できるようにすることができるからです」

 「真相資料は人々を救う良い方法です。憲法や刑法などを調べてみて、法輪功がどの条項に違反しているか見つけられますか?  ありません。法輪功は憲法によって保護されています。私の話しがまだ終わっていないのですが、所長は私に、自分が書いたものに署名するように求めました。それを見ると、なんと彼らの作り話でした。私が公園に遊びに行ったら、誰かが自転車のかごに入れていた。真相資料だと分かると、弟に持っていくよう、○○さんに頼んだという内容でした。○○さんに資料を持ってくるように頼んでもいませんし、もし彼女がそれを知ったら、私が彼女を仕組んだと責めるでしょう。そんなことはできません!」

 所長はこう言いました。「このことを知っているのは、あなたと私だけです。どうして彼女はこのことを知ることができますか? できません。だから、彼女には何の影響もありませんね! この件について、私はこのように話します。 派出所に戻ると上司に説明しなければなりません。同時に、あなたと弟さんも大丈夫ですよ。一石二鳥だと思いませんか?  あなたのお弟さんが良い人であることは分かっていますよ」

 3か月後、実家に帰省したとき、あの所長に会いに行こうとしたところ、弟はこう言いました。「県の交通局に副局長として転勤になった」と。

 そこで私は電話の向こうの派出所の所長にこう尋ねました。「所長、この話は面白いと思いませんか? 言っておきますが、善行も悪行にも報いがあり、例外はありません。あの所長の善行は大法弟子を救っただけでなく、自分自身にも祝福をもたらしました。あの所長は、とても頭が良くて賢い人だと思いませんか?」と、私の話が終わるや否や、彼の態度が一変してこう言いました。「あなたはとても優しいですね。言いたいことは分かりました。私のためにそうしているのですね。ありがとうございます!」と。私は「あなたの本性も善良だと思います。自分と家族のために、法輪功学習者を優しくしてほしいです。彼らを守ることは、自分を守ると同じです! 拘束されている法輪功学習者を釈放する方法を見つけてください。将来法を執行するとき、法輪功学習者に出会ったら、銃口を1インチ上げてください。見逃してください」と言いました。

 そして私は、彼に基本的な法輪功迫害の実態を話し続けました。なんと、彼は36分間も耳を傾けていたのでした。私が安全を守るために三退(中共組織を退くこと)について話し始めると、彼はため息をつき、そして電話を切りました。それからは、私からの電話にも出なくなりました。しかし、「希望の声」、「ネット突破ソフト」、「三退」のホームページのことを彼に伝えていました。すぐに離党はしなかったものの、彼の心は大きく動揺していると感じました。

 「電話救助プラットフォーム」は心性を修めるのにすごく良い場所です。真剣に修めず、正念が強くなければ、電話かける際、あらゆる面で妨げられます。少しでも怠けたり、法に従っていなければ、旧勢力が定めた道を進むことになり、問題が起こります。特に私たち年配の大法弟子にとって、私たちの命は師父によって延命されたものかもしれず、生きる意味は人を救うことです。

 修煉の道は歩めば歩むほど狭くなりますが、要求はますます高くなり、修煉の道を進まなければ後退することになります。私たちは師父の多大な犠牲とこの万古の機会を大切にし、新年に向けて精進し、より一層精進し、自分をよく修め、より多くの人々を救わなければなりません。

 師父、ありがとうございます。

 同修のみなさん、ありがとうございます。

 (責任編集:文谦)

 

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/9/473254.html)
 
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