2022~2023年、上海市の法輪功学習者が受けた迫害状況の総括(一)
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 【明慧日本2024年3月31日】明慧ネットの報道の統計によると、2022年と2023年、上海市の法輪功学習者(以下、学習者)は「真・善・忍」を学んでいたために中国共産党(以下、中共)当局から迫害され、少なくとも2人が死亡し、14人が不当判決を受け、42人が連行され、123人が嫌がらせを受けた。合計で少なくとも181人が迫害を受けた。中共当局は迫害の真実を封印し、学習者と家族の面会を拒否、秘密裏に行う迫害など、まだ報道されていない迫害の事実がたくさん存在している。

2022~2023年、明慧ネットの報道にされる中国共産党による上海市の法輪功学習者への迫害の統計

2022~2023年、14人の不当な判決をされた上海市の学習者の刑期分布

 情報収集期間:2022年1月1日から2023年12月31日(数カ月もしくは数年前に起きたとも考えられるが、2022~2023年に得た情報を明慧ネットに公表されたもの)

 以下は、2022年と2023年に上海市で起きた中共による学習者への迫害事例の一部である。

 一、迫害により死亡の事例

 ◎上海市宝山区の学習者・蒋林英さん(70歳前後)は、常州武進華洋織物工場の元従業員で、2022年9月8日に上海静安区裁判所から懲役4年の実刑判決を宣告された。そして同年12月24日、蒋さんは宝山区留置場で迫害により死亡した。蒋さんが亡くなった日、留置場側は家族の面会を拒否した。2022年12月24日午後、蒋さんの夫は宝山区留置場からの電話を受け、「蒋林英は重病で病院に送られた」と知らされた。その直後、宝山区留置場の関係者からまた、「医者は蒋林英に対して危篤通知を出し、呼吸機能に衰弱が見られる」と知らせたが、ただ通知するだけで、面会は禁止するという。夜10時29分、宝山区留置場の関係者は再度家族に電話をかけ、蒋さんが死亡したことを告げた。

蒋林英

蒋林英さん

 蒋さんはかつて労働教養処分と2回の実刑判決(3年6カ月、5年)を言い渡され、計10年間不当に拘禁されたことがある。刑務所では脳神経を破壊する薬を注射され、立ったままの姿勢、あるいは座る姿勢を強制され、トイレも禁止され、激しい殴打、食事を与えないで飢えさせるなどの様々な拷問を受けた。蒋さんは自宅に帰っても、中共の関係者による嫌がらせが絶えなかった。

 ◎上海市普陀区の学習者・李文娟さん(女性)は、20年以上にわたって中共から数え切れないほどの迫害を受けた。何度も洗脳班に拘禁され、不当な判決や拷問を受け、家族が崩壊するまで迫害された。2021年12月10日、李さんは迫害の中、71歳でこの世を去った。

 儀表局に属している一零一会社の労働組合の副主席だった李さんは、1999年「7.20」以来、法輪功を修煉しているという理由で、何度も不当に連行され、上海青浦洗脳班に送られ不当に拘禁された。2009年11月、李さんは普陀区裁判所に不当に懲役4年6カ月の判決を下され、上海松江女子刑務所に拘禁され迫害された。刑務所の迫害で李さんは障害を負った。

 李さんの夫・歴玉欽さんは繰り返し迫害された結果、2016年1月20日の朝にこの世を去った。享年68歳。

 娘の厲莉さんは真・善・忍を学び続けているため、何度も当局から連行・拘禁、家宅捜索され迫害を受けた。李さんの婿・侯亜剛さんも法輪功を実践しているという理由で、2002年2月に労働教養処分を科された。上海第三労働教養所で、候さんは警官に数本のスタンガンで一斉に電気ショックを与えられ、独房に入れられた。2020年の旧暦大晦日、侯さんは車である学習者の家に向かった。その日、厲莉さんのもとに警官から電話があり、侯さんが運転中に突然急病で倒れ、病院に運ばれて救助されているという。しかし、家族が病院に到着した時には、侯さんはすでに亡くなっていた。元気だった人が、わずか数時間で愛する家族と永遠に別れることになった。その時、何が起こったのかは、いまだに謎である。

 二、迫害で病気になり、障害を負った事例

 ◎上海市の学習者・何氷鋼さん(48歳男性)は長寧区に在住。2021年10月9日、仙霞路派出所と長寧区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに不当に連行された。その後、何さんは拷問されて両手と両足に障害が残った。2023年6月12日、何さんは奉賢区裁判所から不当に懲役6年の判決が言い渡された。何さんは、ソフト開発技術者で復旦大学の修士を卒業した。法輪功を学んでいることが理由で、何さんは2001年と2010年に懲役6年と5年の実刑判決を下された。拘禁期間中に酷く拷問を受け、脊椎圧迫により四肢に障害を引き起こした。

何冰钢

何氷鋼さん

 ◎学習者・張軼博さん(48歳女性)は、上海市黄浦区に在住。2021年10月9日、仙霞路派出所と長寧区の国保の警官らに不当に連行された。迫害で張さんの胸部に腫瘤ができた。2023年6月12日、張さんは奉賢区裁判所から懲役5年の不当な判決が言い渡された。その後、弁護士は張さんに治療のための仮釈放を何度も申請したが、却下された。張さんは以前、外資系企業の商業マネージャーだった。2009年、張さんは徐匯区裁判所から懲役1年6カ月の判決を言い渡されたことがある。

张轶博

張軼博さん

 三、不当判決を下される事例

 ◎上海市の学習者・戴之穎さん(68)は上海市普陀区新村路に在住。2021年4月12日、自宅で上海市公安局、普陀区公安局の警官7、8人に甘泉派出所まで連行された。当日夜、戴さんは河南省洛陽市の警官に、上海市から洛陽市まで連行された。2022年7月、戴さんは洛陽市澗西区裁判所に不当に懲役9年6カ月の判決を宣告され、罰金4万元を科されたことが判明した。そのため、戴さんの母親(88)は一人暮らしになってしまい、世話する人がいなくなった。

 ◎上海長寧区延安西路に在住の学習者・徐永清さん(60歳男性)は、一級弱電設備の専門家である。2021年10月、実家の浙江省龍泉市から上海市に戻っている途中、龍泉駅で警官らに不当に連行され、龍泉市留置場に移送された。2022年11月2日、懲役4年の実刑判決を言い渡され、罰金1万元を科された。2023年3月1日、徐さんは浙江省第二刑務所に送り込まれた。2016年8月以来、徐さんは3回にわたって連行・拘禁され、2回の判決を受けた。

徐永清

徐永清さん

 ◎上海市浦東新区に在住の学習者・楊卉さん(40代女性)はエンジニアで、2児の母である。2022年6月、出張で蘭州に向かう途中、楊さんは別の乗客に法輪功迫害の事実について話したとして、天水高鉄派出所の警官らに連行され、2023年、甘粛省蘭州市の裁判所から懲役1年4カ月の不当判決を言い渡された。楊さんが不当に有罪判決を受けるのは2回目である。蘭州留置場第十一隊で法輪功の功法を煉ったため、楊さんは足枷をつけられた。

 ◎学習者・李紅さん(49歳女性)は、上海でソフトウェア会社の財務の仕事を数十年間働いてきた。李さんは「ウェイボー」や海外のブログに記事を投稿したとして、2018年に懲役3年6カ月の判決を言い渡された。2021年12月、李さんは書留郵便で上海市第一中級裁判所を含む複数の政府部門に別々に控訴状を送り、法律に従って判決を取り消すよう求めた。しかし、2022年9月9日、李さんは再び上海市普陀区曹楊派出所の警官に連行され、2023年7月28日に静安区裁判所から懲役1年の判決を言い渡された。これは普陀区公安局、普陀区検察庁、静安区裁判所が李さんに報復するための陰謀であったと言われている。明慧ネットの報道によると、李さんが不当判決を受けたのはこれで3回目である。

李红

李紅さん

 ◎学習者・羅偉さん(69歳男性)は、上海石油会社の元職員で、上海市徐匯区在住。 2021年3月1日、羅さんは同市普陀区の国保の警官に自宅から連行された。2022年8月、普陀区裁判所から懲役1年6カ月の判決を言い渡された。1999年7月以来、羅さん一家は中共によって残酷な迫害を受けている。2000年2月15日、羅さんと妻・池波さん、そして16歳の娘の羅丹さんは、法輪功に被せた冤罪を訴えるために天安門広場に行ったが、そこで警官に連行され、上海で1カ月間拘留された。その後、羅さんは1年6カ月の労働教養処分を受けた。2002年1月末、羅さん一家は再び連行され、娘の羅丹は洗脳班に入れられ、羅さんは懲役3年の判決を下され、妻も判決(刑期は不詳)を受けた。2009年3月10日、羅さんは上海市金山区公安分局の警官に連行され、その後、7年の判決を言い渡された。

 ◎上海市閔行区に住む学習者・賀品琴さん(75歳女性)は、2020年8月27日に自宅から連行された。2022年12月に懲役3年6カ月の判決を言い渡された。当局は、コロナを口実に家族との面会を禁止した。家族は賀さんの健康状態をとても心配している。

 ◎学習者・陳琴芳さん(65歳女性)は上海市嘉定区に在住。2021年12月23日、陳さんは、人に法輪功の真実を伝えたため、上海市公安局嘉定分局及び安亭派出所の警官に連行された。2023年1月18日、静安区裁判所に裁判にかけられ、懲役1年2カ月の判決を受けた。 陳さんは「真・善・忍」を信奉しているため、中共当局に4回にわたって連行され、洗脳班で迫害され(このうち1回、4歳の娘も一緒に拘禁された)、5回も労働教養処分を受け、計6年6カ月間上海の青浦女子労働教養所と南京市女子労働教養所で拷問と薬物による迫害を受けた。2017年6月22日、法輪功の文言が書かれた紙幣を使用したため、警官に連行され、2018年8月29日、上海嘉定区裁判所に2年10カ月の懲役刑を言い渡された。

 ◎学習者・徐建鑫さん(68歳男性)は上海市閔行区七宝鎮に住んでいる。2021年9月22日、徐さんは閔行区裁判所で裁判が行われ、懲役3年6カ月の判決を言い渡された。現在、上海市提籃橋刑務所の第一監区に拘禁されており、2024年12月16日に拘禁期間が終わる。

 ◎学習者・趙傳美さん(71歳女性)は、上海市浦東新区川沙地区に住んでいる。2022年9月、趙さんはある青年に、疫病を避ける良い方法という「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」(心からの九文字)を唱えることを紹介したところ、その青年に通報され、警官に連行された。その後、「一年間つきの保釈」で帰宅した。2023年6月28日、趙さんは上海の奉賢区裁判所から懲役1年3カ月の判決を下された。趙さんは以前、2019年12月16日に警官に自宅から連行され、浦東留置場に拘禁され、2020年8月25日に奉賢区裁判所に10カ月の判決を言い渡された。趙さんは同年10月16日に解放され帰宅した。

 ◎学習者・李徳標さん(59歳男性)は、江蘇省徐州市の出身で、上海市黄浦区に一時居住。李さんは、2020年11月20日、法輪功が迫害されている真実を伝えるためにネットワークルーターを使用したため、警官に連行された。その後、上海の裁判所に懲役4年の判決を宣告された。現在、李さんは上海提籃橋刑務所の第十監区に拘禁されている。

 ◎学習者・栗新田さん(58歳男性)は、山東省青島市の出身で、近年、上海に住んでいる。栗さんは2021年4月23日に警官に連行された。その後、鳳陽裁判所に2年6カ月の不当判決を言い渡され、上海提籃橋刑務所に収容された。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/23/474499.html)
 
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